草津の朝・YH駐車場 @ 2018年1月23日 am 07:17
草津温泉に2泊3日の日程で雪の撮影に出かけていた中日の23日に噴火騒ぎがあった。 噴火発生時の23日・10時頃には朝から降雪は無く、 僕は陽射しが差し込むYHの談話室で囲碁の本を読んでいたのです。 噴火のニュースもまだ伝わらずノンビリ休憩の真っ最中でした。 そして、噴火の発生を知ったのは11時頃のTVニュースに依ってでした。 しかしその頃には降雪が始まり、 雪の撮影の再開を始めたので、 「噴火の様子を目にするために現場近くに歩いて行く」 そんな野次馬根性は全く生じませんでした。
なにしろ林に囲まれたYH周辺からは山頂なんか全く視界に入りませんし、 天狗山スキーゲレンデのレスとハウス辺りまで行ったところで、山頂の眺めは得られません。 晴れていれば見えるかも知れない噴煙だって、 降雪が始まって視界が悪くなった中ではよほど現場に近づかないと見えないと想います。
兎に角、 前日に出会った素敵な雪の結晶の姿が目に浮かんで居る僕にとって、 「噴火見物よりも雪の撮影が優先」 それが実情でした。
噴火地点は本白根山からやや草津白根山に寄った鏡池周辺と伝えられました。 人的被害や建物、ゴンドラリフトへの噴石直撃なども生じて、 TVニュースには大々的に取り上げられ、 マスコミ的には大騒ぎになりました。 「天狗山スキー場の駐車スペースには報道各社の屋根に衛星中継用のパラボラアンテナを載せた中継車がひしめいている」とレストハウスまで行って来たと言うYHの管理人さんが話してくれました。 空からはひっきりなしににヘリコプターの飛び交う音が聞こえ、 それは暗くなる夕方まで続いていました。
しかし、ユースホステルに滞在していた僕の耳には噴火発生時刻に噴火音は聞こえなかったし、 噴煙も見えない(見る努力をしなかった)し、 雪面に降灰を見る事もなかったのだ。 そして雪が落ちてこない時間帯には食事あるいは温泉入浴のために外を出歩きましたが、 火山噴火による市民生活の混乱や恐怖を目にすることは全く有りませんでした。
ニュース番組で噴石被害のあった時の様子を流していましたが、 それはYoutubeに投稿されたものだったり、 現場に居合わせたスキー客の撮影した写真などが主で報道陣自らが撮影したものはほとんど無いみたいです。
中継車が集まって来た駐車場は草津スキー場の最下部地域になるのだが、 草津白根の山々の山頂を見渡せる場所に無く、 彼らが集まって来た時刻以降は降雪もあって、 それほど遠くを見渡せなかったはず。 また噴石が飛ぶ様なことも発生しなくなった、 つまり報道陣みずからが撮影した噴石の飛ぶ画像は無いんじゃないですかね。
YHの管理人さんは、 週末に予約されていたボーイスカウトの団体さんからのキャンセル連絡が入るのを懸念していました。 気の毒に、 そうなってしまったみたい。 24日にはフロントに訪問者があって、 対応していた管理人さんの言葉にはイライラ感が混じっていました。 どうやら訪問者は宿泊施設のキャンセル状況を調査に来た報道機関の記者さんだった様子。
「もう同じ様な事を何回も電話などで聞かれています。 もう答えたくもありません・・・」 だってさ。 生活がかかっている人には迷惑な噴火騒ぎです。
東京に戻るバスに乗るためのバスセンターまで、 巡回バスを利用しましたが、 ほとんど時刻表どおりにやって来ました。
東京圏での交通渋滞の影響で折り返すバスの到着遅れがあって、 それを待つ間にはバスセンターの3階にある「温泉図書館」を初めて訪れましたが、 町民の皆さん達が普通に利用していました。 兎に角草津の市民生活は平静に続いているのです。 報道陣がいつものごとく大騒ぎしている感が強いです。