TV中継で見た長岡花火

2017-08-03 09:09:40 | ヤナバ生活
 長距離の運転で腰痛を悪化させるのを避けるために、2017年の長岡花火見物は取り止めた。 代わりに、TV中継された花火大会を眺めることにした。 

 間近で見る花火とテレビ中継されるそれとは違いがあって当然、 どっちが良いかと聞かれたら 「身体が元気で、 現地に出かけられるなら、 現地で生で見たい」 そう答えようと思う。

 家庭用の32インチ液晶テレビではズシーンと胸やお腹に響く開花の炸裂音や、 空高く登る時に発する「ヒュルヒュル音」、 大きな開花を経て、最後の変化で細かく分裂する時に発する「消え行く小さなチリチリ音」そんな大幅なダイナミックレンジを持つ花火の音響が、 再現されませんからね。

 また、 中継のノウハウ的な事だが、花火の大音響を楽しもうと、スピーカーの音量設定を普段より大音量にセットしておくと、 打ち上げの区切りごとに繰り返される出演者の会話が巨大になり過ぎて、 聞いて居られない。 普通コマーシャルの時には音量アップして送り出すみたいな事をしてるのだから、 花火の音響と、 会話の音量にメリハリを付けて放送する事なんかいとも簡単に出来ることだろうけれどね。 それと大型の打ち上げ花火の全体をほぼ真正面から撮影出来る好位置にカメラはセッチングされていて、 その眺めもそれなりの物だったけれど、 「32”画面に収めたそんな場面は迫力なさすぎ」 と感じてしまった。 時折切り替えて見せた花火のズームアップ場面により好感を持ちました。

 また花火の発する光の色に対する再現性や光量のダイナミックレンジへの対応不足、 放送機材、 受像機それら全てが絡む事で、 TV中継の花火で満足するのは難しいですね。 

 そして今回の花火中継放送で感じた事ですが、 「大型の仕掛け花火の名残の光が消える時に生じる、観衆の歓声やどよめきが全く聞こえなかった事」。 映画館で観る寅さんの映画で生じる観衆の笑い、 そんなのがが聞こえない家庭でのテレビ視聴の物足りなさみたいな物ですね。

 ここまではテレビ中継の物足りなさを買いたけれど、 良いところだってありますね。 花火の打ち上げは7時半頃からなのに対して、放送開始はまだ明るい6時半からだった。 それほど積極的に観るつもりも無くテレビの電源は入れておいたのだが、 打ち上げ花火の筒の準備風景など、 現地に行っても間近で見るチャンスの無い場面を見せてもらえたのは嬉しかったです。


サイレン吹鳴に続く三尺玉打ち上げ花火の映像を観て、 テレビの電源を切りました。 現地に行っていたら、 車の所に戻り、 混雑する長岡市内から脱出する準備行動に移る潮時でもありますから。 そして渋滞気味の道路の運転に嫌気を感じるときには、 テレビでは見終わったら、 直ぐに寝床で横になれる良さもありました。



 現地に出かけて居たとしたら感じたかも知れないことを最後に書いておきましょう。 「今年は風が弱くて、 煙が滞留しがち、花火の見えがイマイチでしたね。」としておこう

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