赤ちゃんの言葉はips

2012-06-25 22:33:52 | タナカ君的日常
 親に連れられて2晩泊りに来た孫は夜中の3時半頃に夜泣きをしていた。 それをあやして寝かしつける役目の母親は大変そう。 赤ちゃんも昼間ずーっと起きていて遊びまわる年頃になれば、 夜は疲れて眠るだけ、その頃には夜泣きも無くなってホッとできますから、 「それまでなんとかやりくりして過ごして下さいな」 そう母親には心の中でつぶやいて慰めるしかない。

 さて、その1歳の誕生日を過ぎた孫が出す声は「ウング」とも「アグ」とも日本語の文字列で表現するのが難しい音に聞こえ、その一言の音声と腕ごと差し出す指差し動作と組み合わせて、様々な意味を持たせている。 抱っこされながら「あっちに行ってよ」、あそこに「犬がいるぞ」、「もっと離乳食を食べさせろ!」etc・・・ 言ってみればips細胞”Induced pluripotent stem cells”ならぬ、ips(”Induced pluripotent sound”)言語ですかね。

 赤ちゃんの意味不明の音声と指差し動作を受け取った大人は、100%完全では無いけれど言わんとしている意味を推測して、その希望を叶えたり、相槌を打ってみせたりして、なんだか知らんけど交流は進んでいるから不思議です。

 こんな事を書いている内に山仲間とレンタカーでサンフランシスコを起点にしてYellowstone、Grand Canyon、Yosemite等の国立公園巡りドライブをした旅での出来事を想い出す。 写真撮影が大好きな仲間がいて三脚の付いたカメラを持ち歩き、見物客が大勢いる鉄柵の設けられたビューポイントなどで、見物客を押しのけて最前列に出て三脚を立てようとするのだが、「英語なんか話せないから」そう言う彼女は、カメラ機材が他人に当たっても何も言わない、只々前に押し進む。 周囲の影響受けた人達は「何だこいつは?」といった面持ちで小柄な彼女をじろりと一瞥。 傍にいた僕たち旅の仲間は、冷や冷やして眺めていました。 それで「あのさぁ、 あんな時日本語で良いから」「ちょっと前に出させてね」とか「ごめんなさい」とか、「日本で他人にぶつかった時に出す様な言葉を口から出してよ」 そんなやり取りして川沿いのYosemiteキャンプ場で夜が更けた時もあったなーと。
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