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信州の山田温泉はさほど大きな温泉郷でないにもかかわらず、立派な外湯「大湯」を擁していて、当地の有する歴史を感じさせてくれます。平成元年に改築されたそうですが、入母屋造りの屋根に唐破風の玄関という重厚な造りの建物からは、名刹さながらの荘厳な風格すら漂ってきます。
脱衣場こそ現代風ですが、一歩浴室に入るとそこはまさにいにしえの湯屋。床も壁も浴槽も総て木造です。面白いのがカランで、3つあるのですが、蛇口ではなく、源泉が通る樋から3本の細い樋が別れ、それぞれに木の弁が立てられており、この弁を手前に倒すと樋からお湯が出るという仕組みになっています。他では見かけないもので、原始的ながらもよく出来ています。湯船は二つあって大きい方が熱め、小さい方が温めですが、双方の間にはそんなに差はなかったような気がします。無色透明のお湯の中では沢山の白い湯の花が舞っています。口に含むと優しい塩味が感じられ、ほんのり硫黄の匂いが鼻をくすぐります。木と湯の香に包まれて、優雅な湯浴みを楽しめました。
この「大湯」の他にも旅館宿泊者専用の外湯もあり、そんな外湯を大事にする当地の文化には敬意を表したくなります。
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源泉が注がれる大きな浴槽
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小浴槽
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木の弁を倒して使うカラン
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旅館宿泊者向けの外湯
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
66.5℃ pH6.9 成分総計4913.9mg/kg
長野電鉄・須坂駅より山田温泉行バスで30~40分 終点下車すぐ
長電バスホームページ
長野県上高井郡高山村奥山田山田温泉 地図
026-242-2314
4月~10月:6:00~22:00 11月~3月:7:00~21:00
休館日:毎月第3月曜
300円
私の好み:★★★