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関子嶺温泉は日本統治時代から有名だった温泉地で、当時は北投・陽明山・四重渓と並んで台湾四大温泉のひとつに数えられていました。明治31年、嘉義に駐屯していた日本軍が当地で泥湯を発見したのが温泉地として開発された端緒です。
温泉郷は、渓谷沿いに数軒の旅館が軒を寄せ合うように並ぶ関子嶺温泉バス停周辺地区と、そこからS字の急カーブを登ったところにある嶺頂公園地区というように大きく2つに分かれています。関子嶺温泉バス停周辺地区は古くからの温泉郷で、日本家屋のまま残っている旅館やドロドロとした泥湯が湧いている様が観察できる源泉などがあります。一方、嶺頂公園地区は新たに開発されたリゾートホテルが建ち並んでおり、嘉義や新営からのバスも嶺頂公園までやってきます。
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グレーの泥湯が湧き出す源泉
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渓谷沿いに立つ昔からの温泉街
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日本時代から残る旅館
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尾根の上に位置する嶺頂公園地区
今回紹介する「儷景温泉会館」も嶺頂公園地区のリゾートホテルのひとつです。メインストリートから看板に従って路地に入ると、左手に大きな建物が目に入りますが、こちらは「儷景温泉会館」の宿泊棟で、目指すお風呂があるのは右手の「生活館」と称される2階建ての方です。
受付で料金を払うとバスタオルが渡されます。これを持ってロッカーに荷物を預け、シャワールームで水着に着替えます。ロッカールームにはドライヤーや綿棒の他、アメニティ類も用意されています。屋内・屋外にそれぞれ浴槽がありますが、温泉は露天のみで、屋内浴槽の水は冷たくプールのようでした。屋内にはこの他サウナもあります。
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泥湯の露天風呂
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泥パック用の泥が入った桶
露天浴槽の温泉は関子嶺名物の泥湯。明るい灰色に濁って底には沈殿した泥が溜まっています。弱い塩味を帯び、ヨード臭と油臭が混ざったような独特の匂いが感じられました。そして特筆すべきはすべすべ感。まるでモイスチャーローションの中に浸かっているかのようなつるつるすべすべ感があり、男の私ですら自分の肌にうっとりしてしまう程です。浴槽の傍には泥の入った桶があり、中の泥を手にとって体中に塗れば泥パックのできあがり。これで肌のすべすべに益々磨きがかかります。
濃い泥湯に浸かれ、備品類が整っていて清潔感もあり、満足感の高い施設でした。
弱鹸性炭酸泉
pH8 75~80℃
(アクセス面の記載に関しては2016年3月に訂正させていただきました)
台鉄の新営駅前から新営客運バスの白河行で終点白河下車。白河で関子嶺行に乗り換えて終点(嶺頂公園)で下車(数年前までは新営から関子嶺まで路線バスが直通していたのですが、最近は途中の白河で系統が分断され、乗り換えを余儀無くされてしまいました。でも白河での接続が比較的スムーズになるようなダイヤが組まれています)。あるいは嘉義から嘉義客運バスの関子嶺行きに乗り、終点(嶺頂公園)で下車(嘉義客運のバス乗り場は、台鉄の嘉義駅から中山路を5分ほど行った所にある中山バスターミナル)。下車後、そのままメインストリートを約10分歩いて看板の所で左に入る
台南市白河区関子嶺61 地図
06-6822588
オフィシャルサイト
300元
私の好み:★★★