温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

瑞穂温泉 瑞穂温泉山荘

2009年03月10日 | 台湾


台湾東部の花蓮県、瑞穂駅から紅葉温泉へ西に伸びる温泉路のちょうど中間(看板あり)で右に折れ、急な坂を登りきると瑞穂(ルイスイ)温泉に辿りつきます。入口には温泉の縁起が彫られた石碑が置かれていました。全体的に開放的な建物で、中に入るとワンちゃんが出迎えてくれました。この瑞穂温泉は日本統治下の大正元年(1912年)に警察の招待所として開設された「滴翠閣」がはじまりです。


この交差点を右折(右に見える看板が目印)

露天風呂の端にシャワー小屋があるので、そこで水着に着替えます。露天風呂には入りやすい湯温の一番大きな槽とその上段に位置して源泉がドバドバ注がれている熱めの槽「熱水池」、そして眺望のよい浴槽「観景池」の3つ(水のプールを含めれば4つ)がありました。


露天風呂で一番大きな浴槽

私の訪問時には20代後半と思しき女性3人のグループと、5人連れの家族が湯あみしていました。この温泉の特筆すべき効能として「生男之湯(男の子が生まれる湯)」であることが挙げられます。勝手な想像ですが、女性3人組はもしかしたら新婚の奥さん達かもしれず、男の子を授かるべく湯浴みしに来ているのかもしれません。男の子が生まれやすくなる効能は戦前から知られていたようで、当時の日本は兵力増強のために「産めよ増やせよ」の時代でしたから、大正8年(1919年)には民間にも開放されて、珠のような男の子を産むべく多くの婦人が集まってきたそうです。


源泉が勢いよく注がれる「熱水池」

この効能をもたらしているのはお湯に含まれている鉄分なんだそうで、瑞穂温泉の鉄分含有量がちょうどよいとか。真偽の程はさておき、たしかに鉄分の影響でお湯は赤錆色に濁り、弱い金気の匂いを感じます。口に含むと薄い塩味と金気味、そして炭酸ののような味も感じられました。肌をさするとキシキシとした浴感があり、浴槽には成分がこんもりと析出していて、溶けている成分の濃さを見せつけられます。


見晴らしの良い「観景池」

露天風呂に面して一列に配されている家族風呂

ちょっと熱めのお湯に浸かりながら、見晴らしの良いお風呂でのんびりと濃いお湯を堪能することができました。
なお周辺にはこの他にも温泉施設があってそれぞれ日帰り入浴を受け付けているので、時間の許す限りお風呂をはしごしてみるのもいいかもしれません。

炭酸塩泉含鉄
(おそらく日本ではナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉ではないか)
48℃ pH7.1

東部幹線・瑞穂駅 徒歩40分(約3km)
花蓮県万栄郷紅葉村23 地図
03-8872170
オフィシャルサイト

100元

私の好み:★★★
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