今年の2月楽友のIさんから「西本智美さんの指揮でヴェルディのレクイエムを演奏するので参加しませんか?」というお話を頂いた。
同じ楽友3人も「参加する」ということで現在所属している”大阪第一合唱団”の事や”音楽ヘルパー”の事を考えると躊躇したが本来”コーラス畑”で60年来過ごしてきた(10歳より児童合唱団に所属)私のOOの虫が騒ぎGoサインを出してしまった♪
この曲は2007年に阪哲朗さんの指揮で歌ったことも有り(第一合唱団で)最初の内は軽い気持ちで引き受けたのだが・・・・
戦後70年に当たり、ヴァチカン国際音楽祭からの招聘で現地の「サン・パオロ大聖堂」で演奏することの一環としてこの度の演奏会が企画されたと聞き、軽い気持ちで引き受けた自分を反省した。
そこで原点に戻り、ヴェルディのことを調べ直し、レクイエムの訳詩を今一度見直した。(第一合唱団もこの11月1日にモーツァルトのレクイエムを演奏するので訳詩の深堀は役に立った)
さて19日(土)のオケ合わせの日、私は最前列、両サイドは40代の女性(発声から多分アマチュアの方と思う、勿論私も)、大阪交響楽団のチェロとヴィオラで始まった・・・・
この作品は「三大レクイエム(モーツァルト・フォーレ)」と呼ばれており90分を越す曲で合唱団としてはかなり”リキのいる曲”それも立ちっぱなしなので骨身にこたえる、ヘロヘロ状態で帰宅、足に腰に湿布を張りまくった!。
本番当日のゲネプロは11時30分より並びからステージまで本番通り、起立で又もや90分、だんだん本番が心配になってきた(本当にこのままあと90分立てるのか!?)
15;30、ステージに上がった、客席にはたくさんのお客様の顔・顔・顔
演奏開始、西本さんの振り下ろしで始まった男声の祈り声”Requiem” 突然胃袋の底が熱くなり何故か涙がこみ上げてきた
”Requiem eaternam dona eis,Domine”(主よ、永遠の安息を彼らに与えたまえ) さしずめ仏教では”南無阿弥陀仏”か、その場に≪音楽の神様≫が降臨されたのをほんとのほんとに感じた!
西本さんの指揮に合わせ、空中を舞う身体に私も必死で応えた!! 演奏後、満場のお客様の拍手を受けた時、嬉しさと達成感で一杯になり楽友と手を取り合って喜んだ!
そのあとの打ち上げで、合唱団(女性119名、男性40名)の方たちが東京・京都・岐阜をはじめ全国各地から来られているのを知った(私の右横の方はなんと岩手から)、 お互い一期一会の出会いを喜び≪音楽に乾杯≫をして、最後にみんなで”花は咲く”を大合唱してポートピアホテルを後にした。