- まらずもう九州場所は中日八日目。きょうは元横綱・摩羅の川の小摩羅親方に来ていただきました。親方、よろしくおねがいします。
(小摩羅) 「まらずもうファンの皆様おひさしぶりです。本日はよろしくお願いします。」
- 現役力士として土俵にあがるのと、親方として土俵を見るのとで、やはり気分は違いますか?
(小摩羅) 「もちろん違いますよ。現役の頃のような場所中に感じていた高揚感のようなものはありませんし、比較的冷静に各力士の取組を見ています。ただ、引退してまだ1ヶ月ですから土俵に少し未練も残っていますけどね」
- 奥様に怒られての引退とのことですが、引退後、奥様の機嫌はなおりましたか?
(小摩羅) 「引退した事で機嫌はなおっていたようですが、今朝、『今日、まらずもう解説のゲストに呼ばれてんだ』と言ったところ、『せっかく辞めたと思ったのに、またくだらない事始めて馬鹿でしょ』と怒りを通り越して呆れてましたね。」
- それにしても、親方の引退、家満関の休場、池男王子関の音信不通と、さびしい場所になりました。これ、どうやって盛り上げたらいいですかねえ?
(小摩羅) 「これはもう、まらずもうの古参2力士による優勝争いしかないでしょう。千秋楽まで2力士ともに全勝となればかなり盛り上がると思います」
- 秋風の吹くような寂しい場所ですが、いちおう優勝争いは全勝で汚痔と玉椿が並走中です。今後の展開はどのように予想なさいますか?
(小摩羅) 「横綱・汚痔関が多忙なのはほぼ毎場所の事ですから、心配は無いと思います。このままの勢いで千秋楽まで引っ張ってくれるのではないでしょうか。問題は玉椿関ですよ。調子の浮き沈みが激しい力士ですから一度負けると一気に崩れる可能性があります。ただ、場所前に全勝宣言も出てますし、やるときはやる男だと思っていますので期待したいところです。」
- 一日も早く下から若い力士が上がってくることが期待されていますが、十両以下で注目されている力士はいらっしゃいますか?
(小摩羅) 「注目しているといえば序ノ口・茸の山さんでしょうか。今場所も着実に黒星を重ねていますし、是非ともまらずもう記録を更新してほしいですね」
- では、土俵のほうに注目しましょう。
__________
<三段目>
●播潟(2-2)
今場所は好調の播潟だが、けさは「日曜日だと思って油断して寝すぎてしまい、気付いたらふにゃちんでした」と足元をすくわれて、がっくり。これで2勝2敗の五分の星。「明日からまだ出直します」と立て直しを誓ってくれた。
- 三段目の播潟さんの相撲です。地味ながらコツコツと相撲をとっている印象のある力士で、協会幹部の評価も悪くないのですが、今後一皮むけるためのアドバイスはございませんか?
(小摩羅) 「今回と前回の取組を見ますと、少し集中力を欠いているような印象を受けます。二週間に渡る長丁場ですから途中で集中力が切れてしまう事もあるでしょうが、『体』を充実させればある程度集中力を持続させやすくなります。バランスの良い食事に、長すぎず短すぎない適度な睡眠、自分の性癖に合った心地よい性行為の3点を心掛けることで、さらに良い相撲が取れるようになるのではないでしょうか」
<幕内>
○玉椿(8-0)
きのうは、かなまら祭りが行われることで有名な川崎市の金山神社を、必勝祈願におとずれた玉椿。ちょうど七五三シーズンということもあり、境内にはかわいい三歳児もちらほら見受けられ、幼児好きの玉椿もテンションがあがる。「んー、すごいね。まらの神様ってことは、子宝・安産の神様でもあるだろうから、七五三やるのも理屈としてはわからんことはないんだけど、やっぱり境内のそこかしこにちんぽの像が置いてあるような神社だからねえ。さすが川崎の民度は高いねえ」とご満悦。けさはまらの神様のご利益なのか、あるいは幼児を見て興奮したのかはわからないが、まらもしっかり興奮して、無傷の8連勝。このまま優勝争いを盛り上げてほしいところだが、「体調はよくないよ、風邪ひいてて鼻がつまって寝苦しいんだ。いつまで勝てるかわからんね」とどうも頼りない。
- 今場所は初日から8連勝と好調の玉椿ですが、この相撲をご覧になっていかがでしょう?
(小摩羅) 「風邪をひいて『体』が充実していないところを、三歳児を見て性的興奮を惹起させるという並みの力士ではできない『技』で補うあたりは、さすが現代まらずもう最古参の力士といったところでしょうか。まあ、実際にはただのペドフィリアというだけなんでしょうけど。手を出したら犯罪になりますが、見ているだけなら問題ないと思います。わざわざ川崎まで遠出して優勝祈願もした事ですし、是非ともこの勢いのまま全勝を守って横綱に食らい付いていってほしいですね」
○汚痔(8-0)
山場となる中日の早朝出発、予定通り三時過ぎに起床。短い仕切り時間、待ったなしの立ち合い、そして得意のソファーを封じられ不得手なベッドでの土俵と不利予想の条件が重なるも、早目に寝る間際に飲んだビールで今朝も立ち合い一閃、キレのある相撲で終わってみれば難なく白星。これで今年6場所中5場所で中日土付かずの勝ち越しを達成。この1年、中日で勝ち越した場所は全て全勝にたどりついており、幸先がいい。「最近ベッドでの勝率も上がってきました」と今なお相撲の幅を広げつつある。この日解説予定の同期生・元摩羅の川の小摩羅親方の目に、この相撲、どう映るか。
- 今場所の横綱はいつも以上に「場所を支えなくては」という重圧がかかる土俵ですが、親方の目には横綱の相撲ぶりはどのように映っていらっしゃいますか?
(小摩羅) 「本日の取組は不得手な形からの勝利でしたね。得意な形で勝つのは横綱として当たり前です。ただ、汚痔関は不得手な形からでも当然のように勝つ。この逆境の強さが横綱・汚痔関の持ち味だと思います。今場所は重圧の掛かる状況だからこそ、横綱の力を十分に発揮し場所を引っ張っていくのではないでしょうか。千秋楽まで目が離せません。
しかし、私も小太郎もまだ土俵に未練があるみたいです。汚痔関の取組を見ていると小太郎に血がたぎり疼き出しますよ。齢50を過ぎてもなお、相撲の幅を拡げている。すごい力士です。この力士と同期で入り、まらずもうが出来たことは誇りに思いますね」