●汚痔(9ー1)
この日、優勝争いに大きな動きが。史上初の3連覇を目指し、家満と連勝街道を並走していた汚痔にここで痛恨の黒星。「前日に家満関が抜いたと聞いて、同じ横綱として場所中に抜くなどと言う余裕を見せられて思わず自分にも出来るのではないかと勘違いしてしました。更にはいきなり夜型に戻そうとして、明け方まで起きてから一日間違えて早起きアラームをセットして慌てて布団を飛び出すと予定は明日だった事が判明、取り返しのつかない痛恨のミスです」とは横綱の敗戦の弁。相手の相撲に乗せられた上に手痛い調整ミス。互いに抜きあうという、事実上の横綱直接対決で敗れた形となり、残り5日で1差は大きいが、先場所も敗戦後に見事に立て直し、千秋楽に大逆転を果たした経験豊富な横綱。勝負はこれからだ。
○家満(10-0)
もはや勝つのが当然の勃起サイボーグ、この日も当然のように勝利を収めて復帰後無傷の10連勝。だが本人はいたって不満げ、「大きな見せ所を作れず、淡々としたものになり残念」と当然の勝利だけでは満足がいかない。「マラは覚醒時はそれは熱く硬いものであったが、布団をのそのそと出る間に小さく縮こまってしまった」。熱く硬い瞬発力を見せつけただけでもじゅうぶんのはずだが、持続力の面でもともうひと暴れしたかった様子。
●玉椿(4-6)
「暖かくなってきたね。ジョギングしてても暑くてすごく汗をかくんだよね。上野公園もぼちぼち桜が咲いてきたしね」と季節の変化を肌で実感。しかし、まらのほうには春が訪れる様子も見られず、けさもふにゃふにゃであっさり連敗。きょう明烏が負けなければ、通算敗北数が149敗となり歴代単独1位となる。どう考えても不名誉な記録だが、本人は「通算敗北数の記録保持者ってどの分野でも名選手ばかりだからね。野球なら金田正一、大相撲なら寺尾、将棋なら加藤一二三、囲碁なら林海峰。そういう偉大な人々と肩を並べるのは誇らしいよ」と開き直り。
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