まらずもうブログ

日本まらずもう協会公式ブログ

春場所の見どころ

2021-03-13 10:00:00 | 協会からのおしらせ

まらずもう春場所、いよいよあす初日。
大相撲では開催地や観客動員などで混乱が見られたが、接触も外出も必要としないまらずもうは緊急事態下にも強いところを見せ、安定の平常開催、お茶の間に春をお届けする。

先場所をおさらいしておくと、覇者は毛呂乃、綱獲りで迎えた金精山が11勝、カド番で迎えた玉椿が9勝でカド番脱出。
毛呂乃連覇か、と思われるかもしれないが、一筋縄ではいかない予感。混戦が予想され、大本命は金精山か。

先場所を制し、実力のほどを見せつけた絶対王者・毛呂乃だが、実は令和に入ってから連覇がない。平成最後の年に5連覇を達成したのとは対象的に連覇から遠ざかり、令和に入っての11場所で優勝は5回、優勝できない場所の方が多くなっている。しかも優勝間隔も開き気味で、1場所おきだったのが最近2回の優勝の間には、優勝できない場所が2場所続いている。しかも3月の成績はこのところ芳しくなく、過去3年は12勝、13勝、12勝と、毛呂乃にしては負けすぎる印象。大相撲でも混戦が予想されており、毛呂乃が星を落としそうとなれば、まらずもうでも混戦必至。

そんな中で期待が集まるのが金精山。先場所の綱獲りは惜しくもならなかったが、序盤の3連敗から立ち直って11勝。暖かくなるまでは相撲が安定せず、大関昇進後必ずカド番で迎えていた3月が、今年はカド番でなく迎えられる。横綱には届かなかったものの、1月に11勝を挙げたことは大きな成長。かねてより冬場の弱さを克服できれば横綱も望める、と言われており、いよいよ一つ上の地位が現実味を帯びてきた。思い起こせばかつては花粉のせいで3月も苦手としていたが、克服して新十両での十両優勝、幕内の初優勝といまや験のいい場所になっている。苦手をひとつずつ克服し、安定感を増している成長株は、場所前から全勝宣言も飛び出すなど意欲も十分。気がかりなのは安定と引き換えに潔さが失われてしまうこと。勝ちにこだわりつつも、本来の魅力でもある男らしい取り口をどこまで貫けるか。最後の最後は、自分の相撲を貫くことが求められるはず。今場所の盛り上がりは金精山のまら1本に託されていると言っても過言ではない。金精山のまらが指す、明日はどっちだ。

対照的に上を望めない大関の代表格が玉椿。体力・気力の衰えは自他ともに疑いようがなく、優勝争いなど望むべくもないが、今年は大記録のかかる大切な場所。九州まで大関に居座れば前人未到の大関在位66場所の新記録。カド番には強い大関として定評があり、かつてはカド番優勝もしばしば、優勝には届かずとも2桁は軽く勝てていたところが先場所のカド番ではたった9勝。いよいよ衰えが顕著になってきた。まずは節目の700勝まであと7勝。優勝には遠く及ばずとも、こういった手近な目標から着実に星を重ねていってほしい。

と、ここまではいつもの顔ぶれだが、今場所は久々に新しい風が吹き込みそう。
令和初の新弟子がデビューするらしい。
新弟子が土俵に上がるとなれば、平成27年5月以来、実に約6年ぶり。
伝統あるしこ名で土俵に上がるとのうわさもある、この新弟子の動向にも注目。新たな時代の幕開けとなるような熱戦を期待したい。
なお、まらずもうは場所中でも新弟子を受け入れている。おうち時間にまらずもう、観戦はもちろん、参加もぜひとも検討していただきたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 結果報告の方法について | トップ | 初日協会御挨拶 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

協会からのおしらせ」カテゴリの最新記事