○毛呂乃（4－0）
「今日もしっかりたって……」と、いつものように硬く雄々しくそそり立ったまら。毛呂乃は満足そうに状態を確認すると、やおら「真下！！！」と大きな掛け声をかける。その声に反応するかのように、まらは獲物を狙う猛獣のように鋭く地面に狙いをつけ、じりじりと下を向いていく。照準が定まったのだろう、つぎはひときわ高く「ナニ可変！！」と宣言。まらは自らの意志をもつかのように変形し、うねうねと円錐形の螺旋模様を描いていく。これはドリルだ！ 金属のように硬くなったまらの先で、地球を深く深く掘っていく。地殻を破り、硬いマントルを突き破り、さいごは熱くドロドロの核の部分まで到達。地球をオナホがわりにして、柔らかくて熱い不思議な刺激を味わいつくすというスケールの大きな相撲で4連勝。
○玉椿（4－0）
「きのうは赤坂あたりに用事があって、アメリカ大使館の近くを通りかかったんだけどさ、警官がいっぱいいて厳重な警備してんの。同行してたやつなんか職務質問されてんの。なにごとかと思ったらさ、イスラエルのアメリカ大使館をテルアビブってとこからエルサレムに引っ越ししたことに、アラブ系のひとが抗議してるらしいんだ。きのうはそのテロ対策してたらしいね。ちょっと間違えたらテロの巻き添えを食う危険もあったんか。それもこわいね」。生命の危険を感じたことにまらが敏感に反応したのか、けさもがっちり勃起して4連勝。まらずもうは平和な社会あってこそ。事態がはやく沈静化してほしいところである。
○金精山（3－1）
場所の流れを考えれば、連敗だけは絶対に避けたい金精山。けさは夜勤がないことを生かし、自分のタイミングで立合って、着実に白星。今後上位の地位を狙う上でも、白星がほしいときにきっちり計算して勝ちをもぎとれる技術は重要になってくる。けさは計算どおりの相撲ができて「上々の出来に満足」と笑顔。
