明烏：十四日目

　明烏は６連勝でついに勝ち越し。初日から泥沼の５連敗、黒星を連想させる「からす」を四股名に取り入れたことを心配する声まで上がっていたが、そこから白星を重ねての大逆転。座右の銘「夜明けの来ない夜はない」をその土俵で自ら証明し、ただのからすではなく、「明烏」ここにありを満天下に知らしめた。客席からの万雷の拍手に送られ花道を引き上げたが、「とりあえず勝ち越してひと安心」と控えめなコメント。これも人徳のなせる業か。（『まらずもう新聞』）

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雲虎：十四日目

　白鵬が負けず、ほしの山も降り落とせない状況の雲虎だが、ここにきて自分の相撲を取りきることに集中。昨晩本気で眠くなったところでぐっすり就寝し、「完璧な熟睡。完璧な勃起」で文句なしの勝利。先場所に並ぶ１３勝目を挙げた。最後の相撲に自己新の１４勝目とわずかに残された優勝の可能性を懸ける。（『まらずもう新聞』）

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幕下以下の結果：十四日目

＜幕下＞
○月乃猫（４勝３敗）
　月乃猫は今場所一番の相撲で最後の一番を締め、勝ち越しを決めた。「全体的な内容は満足いくものではなかったかもしれないが、初参加での勝ち越しにはとりあえず満足」と殊勝なコメント。「場所後、まず何をしたいですか」と質問されると「勝ち越せた自分へのご褒美に、久しぶりにみひろのＡＶでも借りようかな」と、早くも来場所に向けて稽古熱心な姿勢を見せていた。

＜序ノ口＞
十三日目●池男王子
十四日目○池男王子（３勝４敗）
　前日敗れ、負け越していた池男王子だったが、今日は二度寝作戦で勝利への執念を見せ、みごとに３勝目。「デビュー以来連続して３勝４敗」の記録を３場所に更新し、すっかり「３勝４敗王子」のイメージを定着させた。今場所も勝ち越しには一歩及ばなかったが、この春場所に限り、負け越しても３勝なら序二段昇進が約束されるため、今日の１勝は非常に大きい。

ほしの山：十四日目

　ほしの山はさすがに昨日ほどの鬼気迫る相撲ではなかったものの、文句なしの勝ちで１２勝目。「今朝は寒かったし、なんで勝てたのかわからんが、まらの神様はきまぐれがからねえ。やっぱり都会とは食い物が違うからかねえ。地元の後援会がウドのてんぷらを差し入れてくれてよ、ほれ、「ウドの大木」って言うだろ？あんな小せえうども、放っておくとにょきにょき育つんだぜ。縁起がいいわけよ。おかげでおいらのまらもにょきにょき、ってなもんよ」とご機嫌だった。「昨日のような、怖いほどの相撲をまた…」と水を向けた若手記者に対しては「だからよお、おめえさん、「ウドの大木」って知らねえのかよ？でかくなりすぎたら役に立たねえのよ。なにごともほどほどが一番さね」とたしなめていた。（『まらずもう新聞』）

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