お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

茅の輪くぐりと芙蓉園

2012年07月05日 17時34分51秒 | 京都観光
毎日雲が厚い日が続き、急に雨が降ってきたりで観光のお客様はちょっと大変です。ホテル時代からお世話になっている天道神社の田中神官さんより毎年6月末日に行われる夏越の祓「茅の輪くぐり」の案内をもらっていましたがやっと今年くぐってきました。上賀茂神社や北野天満宮とか大きな神社が有名ですが、近所の氏神さまである天道神社(中京区仏光寺猪熊角)にも茅の輪が作られています。

住宅街の中にある小さな神社です。

神社の総代が手作りされる茅の輪をくぐってきました。今年半年の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願します。3回くぐって、お参りします。気分も晴れやかに、お昼ごはんに向かいます。
目指すは、四条河原町をすこし下がったところにある中華料理の「芙蓉園」です。

余談ですが、この店の隣にあるのが学生時代によく行っていた「地球屋」という居酒屋です。昔は木造のすごい店でしたが、今はビルになっています。さて芙蓉園のランチはお目当ての「鳳凰蛋」(ホウオンタン)セットです。

品書きの但し書きは「鶏肉入り玉子焼き」とありますが、どう見ても「玉子とじ」です。ごはんと焼売2個か春雨サラダが選べて(みんな焼売ですが)手作りの香の物と熱い熱い大根スープがついてランチタイムは¥850です。ごはんもお代わりが出来ます。(男性は皆します)この親子丼ふうの味が何とも言えず美味しいです。昼の時間は皆これを注文していることが多いそうです。
大満足で鴨川を渡り、先日うちの奥さんが某所でもらってきた建仁寺の拝観券をもって初めて建仁寺の中に入りました。祇園のすぐ南側に広大な寺域をもつ建仁寺ですが、なぜか今まで境内を通り過ぎるだけで初めて本坊に入ります。

天龍寺も相国寺も臨済宗のお寺はみな同じような入口です。方丈(只今屋根の工事中)から龍の絵がある法堂へ向かいます。方丈から法堂へは途中このように入口が設えてあり境内の一般道を横切ります。

この戸の開錠システムがお年寄りには解りにくいですね。今日はあまり修学旅行生を見かけませんので静かに「双龍図」を拝めました。(なぜか撮影禁止とどこにも書いてません)

小泉画伯が北海道の中札内の廃校になった小学校の体育館で書かれたそうです。そうすると天龍寺や相国寺の龍図はどこで書かれたのでしょうね。法堂のあと本坊に戻り、中庭に坐ります。

潮音庭と呼ばれる庭に坐りしばし瞑想にふけります。

一歩外に出れば祇園の雑踏が広がりますが、そんな喧噪の世界を忘れ去るほど静かです。
京都人でもまだまだ知らないところがいっぱいあって、京都は本当に奥が深いですね。