お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

還暦の旅 九州 湯布院編 その2

2015年03月03日 17時26分43秒 | 旅先で
今日は3月3日、お雛様の日です。今年も布屋には明治期のお雛様をお飾りしています。お泊りのお客様は結構記念のお写真をお撮りいただいています。さて1月末の話を延々としています。もう少しおつきあいください。湯布院には代表的な宿が三軒あります。それは「亀の井別荘」「山荘無量塔」そして「玉の湯」が所謂御三家として存在します。山口瞳の本では「亀の井」が行きつけの店となっていて「玉の湯」かどちらにするか悩みましたが(僕的には山荘無量塔はちょっとスタイリシュ過ぎて候補に入らず)結局雑誌自遊人の「宿大賞」で常に上位にランクされているので今回は「玉の湯」に宿泊することにしました。全18室の宿で驚くなかれチェックインが13:00、チェックアウトが12:00.とちょっと信じられない設定です。1時間でスタッフ総出で清掃するのかな?湯布院には博多から2時間半弱で到着。午後3時過ぎには宿にチェックインできます。今まで泊まった宿で一番高い値段の宿です。緊張しながら玄関を入ると優しい女性スタッフが談話室に案内してくれます。



ここで館内の説明を受けている間に荷物はお部屋に。まづお茶とゆずのお菓子でもてなされます。この「ゆずひねり」美味しいとうちの奥さん。



談話室には暖炉がありパチパチと暖かい音がします。さすが流れるようにお部屋に案内されます。玉の湯は殆どの客室が雑木林の庭に面した離れになっています。廊下というか通路を歩いて部屋に入ると



「わっ炬燵や!」と僕。玄関+和室+和室+テラス+浴室+洗面所+トイレとなっています。



テラスからは雑木林の庭が臨めます。うーんやはりもっといい季節に来れば庭に面した硝子戸をあけて外にも出れますがなにぶん1月末で庭には昨日の雪が残っています。テラスには北欧の椅子とボーズのCDプレーヤーが置いてありフロント前のミニライブラリーから自由にCDが借りられます。ちょっとのぞいてみましたがご主人の趣味かクラッシック系が殆どでJAZZはありませんでした。





洗面所もトイレも広々としています。なんとトイレにも暖房装置があります。あちこちにお花が。そして



客室内にもお風呂があります。しかもお湯が常時流れています。部屋のお風呂までかけ流しだ!しかもかなり高温。バスタオルもふんだんに積み上げられています。すぐに入ろうとする僕にちょっと待て。散策に行こうとうちの奥さん。明るいうちに「亀の井別荘」を見にゆこうと。それもそうだ。で散策へ。



川沿いの道をすすむと途中のバス駐車場から外国の団体さんがバスからたくさん降りてきます。宿のスタッフに聞いたところ外国の観光客はバスで阿蘇とかからやって来て湯布院をちょっと散策して別府に向かい別府に宿泊するそうです。つまり湯布院は通過するそうで、そういった人向けにお土産屋さんや飲食店がどんどん出来てはどんどん変わっていくそうです。夜になると静かな湯の町になるそうです。



しばらく歩くと見えてきました。「亀の井別荘」の門です。でもそちらは宿泊者用みたいで向かい側に



茶房天井桟敷とセレクトショップの鍵屋があります。



オリジナルの食品やセンスあふれる雑貨がかなりあります。「亀の井のほうがかなりやり手やなあ」なんてうちの奥さんが呟いています。めずらしく何も買いません。ここも外国の観光客が色々と品定めしています。きりがないので隣の



金鱗湖をみて(規模的には湖じゃなくて池です)でも湖底からお湯が涌いているので湖面に湯気が上がっています。不思議な光景です。さあ戻ろう。その前に今晩飲むビールを買わなくては・・。お土産物屋さんやカフェばかりでどうしようと思案していたら宿の近くで酒屋を発見。缶ビールを買いこみ急いで宿に戻ります。まだつづく。