ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

混迷は続く

2010-12-17 14:38:00 | 社会・政治・一般

貧して窮す。

民主党の菅内閣が、社民党の福島党首に擦り寄った。本来、衆議院で過半数を握っているので、参議院で否決されても予算案は国会を通過する。

しかし、赤字国債を発行しないと財源が不足する状況では、予算に制約がつくため、その関連法案を参議院で通過させないことには予算が組めない。だから、どうしても参議院で過半数が欲しい。

で、だから社民党に擦り寄ったらしい。

相手、選べよ!


昨年から続く政治の低迷の原因の一つが、鳩山内閣がぶちあげた沖縄・普天間基地の県外移設だ。ハトポッポはアメリカちゃまに甘えれば、なんとかなると思い込み、あれこれバカをやらかした。おかげで日米関係は戦後最低の水準にまで落ち込んだ。

冷徹な国際政治の現実が、沖縄の基地問題の根底にあることをようやく知らされたハトポッポ、県外移設に固執する社民党を切って、その場をしのいで誤魔化した。

その後を引き継いだ菅内閣は、当初沖縄問題から距離を置いて、知らん顔をして責任の先送りで済ます心算であったようだ。しかし、予算を国会に通過するため、他の政党との連携を模索していた。

その結果が、暴走する独善家・福島を党首にすえた社民党だというから聞いて呆れる。世間知らずのお坊ちゃまハトポッポさえ、福島の独善性に辟易して縁を切ったぐらいだ。

戦後の歴史を振り返っても、旧・社会党及びその残党である社民党を政権に取り込んだ内閣は、いずれも短命失敗内閣に終わっている。

現実を省みず、脳内で展開されるバラ色の平和妄想に取り付かれた政治家には、国民の姿なんぞ目に入らない。今、国民の大半が政府に望んでいるのは、米軍基地の沖縄撤退でもなければ、子供手当てのばら撒きでもない。

この停滞し混迷した日本社会に、未来への道筋を示して欲しいと切望している。だが、脳内妄想に囚われた善人ぶりっ子には、現実に国民が望む政治なんぞ視野に無い。

あるのは、長年正しいと信じていたにもかかわらず、多数派にはなれなかった信念(妄想平和主義)を実現することだけだ。多数の国民の望むことなんて、どうでもいい。愚かな国民は、我々が夢を実現してこそ、目が覚めるに違いないと思い込んでいる。

こんな狂人めいた政治家にキャスティング・ボードを握らせようとしているのだから、菅総理も頭がどうかしたに違いない。

福島は「自分がぶちきれないように」などとほざいていたようだが、その前に国民がぶちきれるぞ。菅総理に少しでも良識が残っているのなら、さっさと福島をぶちきりなさいな。

少数意見に振り回されて、多数意見をないがしろにする愚かな政治は、もう結構です。

コメント
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