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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

才能だけでは成功しない

2025-01-21 09:35:02 | 音楽

才能があるからといって、なんでも出来る訳もなく、なんでも許される訳でもない。

90年代後半に人気を博したバンドにHysteric Blueがある。リーダーはギターのナオキ、ドラムのタクヤ、そしてボーカルのTamaの三人組である。ヒット曲として「春~SPRING」や「なぜ・・・」で知られており、紅白歌合戦にも出場している。

タクヤが作曲し、伸びやかな歌声のTamaにノリが良いナオキが引っ張るバンドであった。ジュディマリのコピーなんて悪口もあったが、楽曲のパワーは本物であったと思う。本来ならばもっと活躍が出来たバンドであったと思う。

しかしリーダーのナオキに問題があった。女好きを通り越して病的な性犯罪志向者であったらしく、バンド解散後に強姦強制わいせつ罪で逮捕されている。もちろん実刑判決で刑務所を退所後にも懲りずに再犯を繰り返し、何度も報道されている。

これは私の邪推だが、おそらくバンド活動中にも相当やらかしていると思う。リーダーの暴走を他の二人は止められなかったし、プロデューサーやバンド関係者にも抑えることが出来なかったからこそバンドの解散に至ったのではないか。

そのためにHysteric BlueのCDなどは全て廃盤になっている始末である。幸いYOU-Tubeなどに動画がアップされているが、一時期は忘れられたバンド扱いであった。

バンド解散後に、タクヤとTamaは別のバンドを結成して活動しているが、成功したとは言い難い。タクヤの作詞作曲の才能はあると思うし、Tamaはボーカリストとしては屈指の歌い手であったが新しいバンドは売れなかった。

実はこの二人、若い頃から名古屋周辺で路上ライブをやっていたがなかなか目が出ず、ナオキに誘われてHysteric Blueを結成した経緯がある。人間的には問題があるナオキだが、彼の牽引力があってこそ二人の才能は活かされた。

ちなみにナオキだが、刑務所を出所後に結婚もして家庭を築いていたが、それでも悪質な女癖は治らず、再犯後の裁判で「なにが性犯罪なのか分からない」などとほざいている。彼が更生することは生涯ないと私は確信している。

そして残念ながらHysteric Blueが再結成されることも絶対にあり得ない。ある意味、悲劇的なバンドであったことを残念に思います。

 

 

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ヴァイオリン

2024-02-21 09:29:21 | 音楽

世に驚きは尽きぬもの。

以前にも書いたが、若い頃の私はクラシック音楽を好まなかった。なんとなく気取っているとの思いがあり、偏見丸出しで嫌っていた。ただ大学生の頃からジャズ喫茶に出入りするようになり、ジャズ・ピアノの生演奏は悪くないとも思っていた。

実際、カセットテープに録音したビル・エヴァンスの曲を北アルプスの3千メートル級の稜線で、満天の星空の下で聴いた時は身震いするほど感動したものだ。やがて社会人になり、難病でリタイアしてからは、心の平静を保つための一環として、ピアノの曲を一人静かに聴くようになった。

率直に言って楽器を弾けない私には演奏技術の良し悪しは分からない。だから私はこの奏者ならば、他のも聴いてみたいと思う以外に判断の基準はない。実際、同じ曲を弾いていても、ピアニストによって違って聴こえるから不思議なものです。

コロナ禍で自宅待機を強いられた際、随分とインターネットの動画配信を視聴していた。自宅ではノートPCを使っているので、正直音質は良くない。だから外付けのスピーカーを使っているが、十代の頃は自作スピーカーに凝った経験がある私には些か不満。でも少しづつではあるが、外付けスピーカーの品質も向上していることは認めている。

動画を視聴するようになると、画質の向上を求めるようになり、有名メーカーの既製品ではなくBTOのゲーミングパソコンを愛用するようになった。高機能の情報処理を必要とするPCゲーム機は、画像の処理速度だけでなく音質もまた向上していると知ったからだ。

実際、5年ほど前に買った外付けスピーカーよりも、ゲーミングPCの内蔵スピーカーの方が音質が高く感じられたぐらいだ。ただし音量を大きくすると差が出てくるが、これは致し方ない。やはりスピーカーのサイズが大きい方が性能的には高い。音量が小さいと気がつけませんけどね。

新しいPCの音質に満足したせいか、年末年始は音楽系の番組を視聴していたのだが、ここで思わぬ収穫に出くわした。それがヴァイオリニストの吉村妃鞠さんである。まだ小学生でありながら、世界中のコンクールを総なめしている天才音楽家だ。

なにせ若き音楽家のコンクールだけに皆がある程度上手いとはいえ、審査員たちは退屈さに耐えているのが傍目にも分かる。そこへ小柄な女の子が登場するが、審査員は眠たげなまま。ところがいざ演奏が始まると審査員は驚いたように背筋を伸ばす。そして真剣な表情で聴いているのがはっきり分かる。

そりゃそうだろうと思う。私とて思わず座り直して背筋を伸ばして聞き惚れたほどだ。私はこれまで特段ヴァイオリンという楽器に興味がなかったし、ソロの演奏自体聴いたことがなかった。そんな私でもこの少女のヴァイオリンの演奏がずば抜けていることはすぐに分かった。

コンクールでの演奏が終わり採点されるのだが、3人の審査員はいずれも満点を出した。それどころか、アンコールを求めるかのような拍手を続ける始末。司会者が妙に嬉しげに困っているのがおかしかった。

この少女こそが今、話題のヴァイオリニストの吉村妃鞠さんである。今までヴァイオリンに全く興味がなかった私を驚愕させた驚異の演奏者である。機会がありましたら是非ご視聴ください。

 

 

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オトナブルー 新しい学校のリーダーズ

2023-11-22 13:04:31 | 音楽

これ、歌謡曲だよね。

コロナ禍で自宅に引きこもり勝ちであったせいか、you-tubeの視聴時間が増えた。ゆっくり解説などを見るのも好きだが、若いころに流行った曲を映像付きで楽しむのも好きだ。

そんな中、ふと気が付いたのがセーラー服を着ながら踊る女の子たちの番組だった。なんだ、これは?

正直、戸惑いのほうが大きく、奇抜なダンスに目が行き、曲そのものは流し聴きであった。だが妙に記憶に残るメロディーであった。気になって何度か聴いているうちに気が付いた。これJPOPというよりも歌謡曲だと。

だからか、耳に馴染んだのは。興味深いことに、このグループの人気は、アメリカからの逆流的のものであったらしい。そのあたりの事情はネットの記事からのものなので、どの程度なのかは判断できない。ただ当初、日本ではマイナーな評価しかなかったのは本当らしい。

余談だが私の高校は服装が自由であったが、一応標準服という名の制服は在った。ファッション音痴の私の場合、詰襟の制服がお気に入りであったが、これは何も考えずに済むからで、のちに女性とデートすることを考えるようになって、私服の選択に大いに苦労することになった。

ちなみに女生徒はセーラー服とブレザーの二種類が用意されていたが、あれこれと工夫する娘も多く、大学で地方出身の連中にアルバムを見せたらえらく珍しがられた。そんな学校に通っていたせいか、私には制服願望とかセーラー服への憧れは持ち合わせていない。

それだけに、この「新しい学校のリーダーズ」のセーラー服姿にはかなり戸惑った。だから気が付くのが遅れたが、この子達ダンスはかなり達者だと思う。ボーカルの声質も良い。ただあまりに奇天烈であったので、正当な評価が遅れたのが実情だ。

多分に受け入れがたい人もいるとは思うけど、私は案外とこのような自由奔放さは好きですね。

 

 

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燃える秋

2023-09-29 09:11:21 | 音楽

近年、いつのまにやら秋が短くなっている。

いや、秋というには暑すぎる。まさに燃える秋である。覚えている方もいるかもしれませんが男女混成グループのハイファイセットのヒット曲の一つに「燃える秋」という歌がありました。

なんとなく思い出したので検索して、動画で聴き直していますがいい曲です。PCに外付けのスピーカーのいい奴を買っておいて良かったと今更ながら納得しています。

この曲は角川映画の成功を真似て、三越の岡田社長の肝いりで制作された映画に使われた曲なのですが、映画自体を観たことがある人は少ないはずです。この映画は三越のワンマン社長であった岡田氏の悪い面が出たことで知られており、三越の黒歴史として封印された作品となっているからです。

岡田社長はこの映画の前売り券を下請け配送業者の大和運輸に押し付け、それを公正取引委員会に咎められ、それが契機になって大和運輸は三越から手を引き、今日では当たり前の宅配業務に乗り出しました。同時に三越内部で岡田社長のワンマンぶりへの批判が表沙汰になり遂には解任。いわゆる三越事件の発端となった映画でもあります。

だから映画自体はお蔵入りとなり、映画祭などで限定的に上映されるだけ。しかし、ハイファイセットが歌った曲は、これらの事件とは裏腹に大ヒット。作曲した武満徹氏にとって最大の印税収入を稼いだ作品となっています。

実際良い曲ですから、今聞いても楽しめる。ただ、そろそろ映画も解禁して欲しいですね。若き日の真野響子さんの美貌が楽しめる作品だったと記憶しております。

 

 

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アイドル YOASOBI

2023-07-19 10:10:02 | 音楽

白状すると私はアイドルに夢中になったことがない。

いや十代の頃、よく聴いていたアイドル歌手なら居た。松田聖子を筆頭に中森明菜などはLPも買っているし、カセットテープにエアチェックして、よくドライブ中に聴いていた。

また友人との会話のなかで、あまりに芸能音痴なのも差し障りがあることも分かっていたので、芸能人のスキャンダル情報などを楽し気に話す友人を馬鹿にするような幼稚な真似もしていない。

ただ私は基本的に歌を聴きたかったので、どんなに可愛くても歌の下手なアイドルには冷淡であった。その一方、どんなによく聴いていたアイドルでも、コンサートなどに行ったことはない。サイン会などとも無縁であった。ただ曲が聴きたかっただけだ。

それなので、現在大ヒットしているYOASOBIの「アイドル」の原作といえる「推しの子」は読んでいない。週刊ヤングジャンプ誌に掲載されていたのは知っていたが、興味がわく分野ではないのでスルーしていた。

さて、読もうか読むまいか些か迷っている。どうも原作を読まないと、あの歌詞の意味などが理解しづらいようなのだ。妙な話だが、私はこのことをYouTubeの外国人配信者の番組から知った。

ご存じの方も多いと思うが、この曲は世界的なヒット作となっている。ボーカルのイクラさんは帰国子女であり、英語の発音もなかなかだそうだ。また作詞作曲のAyaseは原作の読者でもあるので、元々曲を作りたい意欲を持っていたところに、このアニメのOPを担当することになったから創作意欲も満タンであったようだ。

海外の方の批評などを読むと、欧米にはないリズム、曲作りが目新しく、それがアニメを見ていな層にも受け入れられたらしい。

私は曲を気に入ると、それが脳裏で何度も演奏されるのだが、実はこの曲は脳裏に流れない。途中のラップ調(この表現でいいのかな?)に不慣れなので、イマイチ乗れない。でもインパクトはあるのでミュージックヴィデオはしばしば視聴して楽しんでいる。

ここ最近、日本のシティポップと呼ばれた1980年代から90年代の曲が、何故だか世界の音楽チャートに出てくることがあったが、J-POPがランキング上位に出てきたのは初めてではないかな。理由はよく分からないけど、なんか嬉しいですね。

 

 

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