後数時間で令和5年が終わる。
形式上ではあるが、コロナ禍が終わった年であり、猛暑の年でもあった。私個人としては長年働いていた銀座の街を離れて神田へ移った記念すべき年でもある。
特段、記事にはしなかったが今年一番のイベントはやはりWBCにおける日本の活躍であろう。準決勝の対メキシコ戦の逆転劇も痺れたが、決勝の対アメリカ戦のトラウトvs大谷の勝負は、まさに手に汗握る大一番であった。野球はスポーツの王様なのだと痛感した一年でもありましたね。
一方、私が贔屓するサッカーでまず取り上げたいのは、女子サッカーの活躍です。近年低迷していたが復活の兆しありと思っていた。でも予想以上の頑張りでワールドカップ大会では惜しくもベスト8で敗退したが、その試合内容は胸を張れるものであったことは声を大にして言いたい。特に日本のマスコミ様は冷淡なので、改めて取り上げた次第。
男子サッカーは、アンダー世代の頑張りが目立ったが、やはりまだ粗が目立つ。個人技のレベルアップには驚かされるが、チームとしてみるとディフェンスに欠点が散見する。これは選手というよりもコーチたちの指導力不足というか引き出しの少なさが原因だと思う。
しっかりと事前に相手チームを研究し、その対応策を練った上での試合ならば、世界相手でもある程度成功している。しかし、相手チームが途中で戦術変更してくると、それに対しての対応策が十分ではない。これは日本人コーチに拘り過ぎた弊害だと思う。
森保監督や大岩、森山といった選手出身のコーチ陣のレベルアップは確かに実感できるが、やはり経験値不足、対応力不足は否めない。対ドイツ戦や対スペイン戦のことは忘れて、コスタリカに負けた試合をよくよく思い出して、初心に帰って奮闘して欲しい。アジア予選が厳しいのは毎度のことなのだから。
ところでgooに引っ越してきて最初の年末である。毎年年度末にはその年の読書などを振り返り、印象に残ったものを取り上げている。
今年に関しては歴史ものが強く印象に残った。一つは「ノモンハン戦争」 田中克彦だ。私はノモンハン事件として教わった口だが、これは良くない。責任をとるのが大嫌いな日本のエリートの誤魔化しであり、2万人近い軍人が死傷したノモンハン戦争として銘記されるべきだとの主張には大いに納得できた。
もう一冊は、「歴史がおもしろくなる東大のディープな日本史」 相澤理 である。私は日本の国公立大学は官僚養成学校だと思っていたので、講義の内容も重箱の隅を楊枝でほじくるようなものだろうと、勝手に思っていた。ところがどっこい、これは面白かった。よく考えているというか、考えさせられる内容だった。凄いぞ、いいぞ。私も聴講したいぞ。
でも、ひねくれ者の私であるからして一言文句。なんでこんな立派な講義を受けての行政が、あれほど稚拙なのだ?
次に漫画なのだが、今年はこれといった新作がなかった。強いて言えば、私が早くから注目されていた「デッドマウンドディスプレイ」がアニメ化されて、ようやく日の目を見たことだろうか。なにせ漫画を専門に扱う書店でさえ、店員に尋ねても聞き返される知名度の無さだったが、さすがに11月に新刊が発売された時は、店員がすぐに対応してくれた。これはこれで嬉しい。
アニメ化といえば、「薬屋のひとりごと」なのだが、我が家のTVはアナログなので、まだ視てない。CS放送は視れるので、こちらで放送されるかネットで視るかのどちらかだと思う。ちなみに近年地上波のTV局の低迷ぶりには嫌悪感すら抱いているので、当分は地デジ対応TVを買う予定はない。
そして幾度も書いているが、また書くぞ。富樫!仕事しろ。もちろん「H×H」である。なにやらネット上では最終回について議論がされているようだが、間違っても田中芳樹みたいな書き捨ては許さんぞ。それにしたって週刊誌で連載しながら一年以上休載とはねェ・・・集英社も連帯責任だぞ。
そして映画だが、もう3年以上映画館に足を運んでいない。これは医師の指示であったが、実はもう解禁されている。ただ仕事が忙しすぎて映画館に行くよりも、家で寝転ぶことを優先しているからだ。でも、絶対に「ゴジラマイナス1」は年始に観に行くぞ。これは家でのDVDではなく、映画館の大画面で観なけりゃダメだ。
でも、そのためには年末に十分身体を休めなければならない。昨年の二の舞は御免である。あの二度の入院のせいで、どんだけ苦労したことか・・・
文句言いつつも、この年で仕事が途切れずに続いていくことは、本当にありがたいと思う。顧客の寛容さと、スタッフの頑張りに助けられた一年であったことへの感謝も忘れずにしたい。さて、そろそろ仕事を切り上げて銀座のデパートで歳末の値引きを狙っての買い物に行きましょうかね。
皆様におかれましても、よいお年をお迎えください。