ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

外国人参政権に思うこと

2010-01-29 13:31:00 | 社会・政治・一般
私は現状のままでは反対だが、将来的には外国人参政権は当然の方向性だと考えている。

理由は単純というより決定的で、つまるところ今のままでは少子高齢化により日本はどうしようもなく衰えるからだ。日本人の人口減が、社会制度的な理由によるのか、それとも生物学的な理由によるのか、はたまた他に理由があるのかは分らない。

原因は分らないが、既に人口減少という現実が起きていることは分っている。今になって政府はようやくデフレ宣言をしているが、このデフレーションは今後も続くと予測される。なぜなら総需要が大幅に減退しているからだ。

いくら良い製品を作っても、物が溢れている日本では簡単には売れない。安くなければ売れない。デフレは当然の結果なのだ。増える一方の高齢者たちは、いまさら欲しいものなどない。新しいIT商品なんか欲しくないのだ。

そして子供は減る一方だ。需要がこれだけ減れば、売れるはずがない。今はまだ経済現象だけだが、やがて人手不足から、社会システムが機能不全を起しはじめる。海外から人手を入れねば、社会が機能しなくなる日はそう遠くない。

だからこそ、健全な人材を日本に入れる必要がある。彼らに日本を活性化してもらうことは、既に霞ヶ関では既定路線である。「貯蓄から投資へ」とのスローガンには、海外から金も人も導入したいとの願望が含まれていたのだ。ただ、まだ政府にも行政にも迷いがある。だから首尾一貫しない、不透明な政策がャ鴻ロ出てくる。

小沢・民主党が在日韓国人らに約束したと言われる外国人地方参政権なんざは、その典型だと思う。反対されて当然の稚拙さだ。

どちらかといえば、稚拙な域を出ないと思うが、それでも亀井の言うように帰化の容易化のほうが本筋だと思う。もっといえば、帰化したくなる国づくりが必要だ。もっともっと議論が必要だと思う。

ただ、一言書いておくと、韓国人やシナ人が日本の政治に強く干渉して国益を危うくするとの危惧があると思うが、おそらくは心配のし過ぎだと思う。

彼らは口々に反日、侮日的発言を叫ぶ。だから心配する人が多いのは分る。でも、彼らの本音は単純ではない。本当に日本が嫌なら日本に居ない。金を稼ぐだけ稼いで帰国する。しかし、そうしない。

なぜなら、日本のほうが暮らしやすいからだ。治安が良く、行政に信頼がおけ、本国で横行するような不公正がない。だから、彼らは大金を貯めると、日本に不動産を購入する。子供を日本の学校に通わせる。

日本を嫌う気持ちに偽りはあるまい。しかし、それ以上に本国の政府や権力者を信用していない。だからこそ、日本に居続ける。

ある日本企業がシナに工場を建て、経営が上手くいってきたので、徐々にシナ人に経営を移管する計画を立てた。もちろんシナ人たちは大喜びだが、何故か密かに人事だけは日本人にして欲しいとの要望が相次いだ。

いろいろ訊いてみると、シナ人に人事をやらせれば必ず情実人事が横行し、不正や不公正が起きる。だから人事だけは日本人にやってほしいとのこと。彼らは日本人を嫌う気持ちはあっても、その公正さはシナ人よりも上だと認めているのだ。

このあたりの事情は在日韓国人も似たようなもので、本国に帰れば必ず差別されることを知っている。日本人も差別するが、それでも日本のほうが居心地がいいからこそ日本に住み続ける。

口にこそ出さないが、在日の外国人たちは日本が暮らしやすいからこそ日本に定着してきた。もし仮に日本にシナが侵略してきたら、真っ先に逃げ出すのは在日のシナ人だと思う。

日本に定着してもらい、日本社会に貢献してもらう以上、参政権は当然に出てくる権利だ。むしろ呼び水になって欲しいぐらいだ。

でもね、せめて有事法制とスパイ防止法ぐらい、しっかりと整備してからにして欲しい。多言語社会に対応できるよう、行政を再整備することも必要だ。既に一部の地方自治体では試行している。

飴(参政権)と鞭(司法)を揃えた上での外国人参政権なら、私は賛成なのです。
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さつま揚げ

2010-01-28 12:13:00 | 旅行
やってはいけないと言われれば、やりたくなるのが子供ってもんだ。

とりわけ執拗に言われ続け、それでも止められなかったのが「買い食い」だ。最近はどうか知らないが、私が子供の頃は「買い食い」は目の敵にされた。

学校で何度も教師から「買い食い」は止めるようにと話があったが、こんな楽しいことが止められようか。学校の帰りに友達と立ち寄った駄菓子屋での買い食いは、或る意味子供同士の交際費でもある。

私が好きだったのは、蜜アンズやタコ煎餅、きな粉餅だった。合成着色料やらなんやらがかなり混じっていたとは思うが、美味しいものは美味しい!

「ゴミはちゃんと捨てるんだよ」と駄菓子屋のおばちゃんに叱られながら、先生に見つかりそうもない場所で駄菓子を食い散らかしたものだ。放課後の駄菓子買いこそ、子供たちの特権だと信じていた。

もっとも、駄菓子にもいろいろあるものだと思い知らされたのが、大学一年の時の春合宿だった。宮崎から熊本を経て鹿児島まで200キロあまりを徒歩で踏破する合宿だった。

過疎の村から踏み跡が消えかけた里山を渡り、熊本の盆地を抜けて、鹿児島へ入る手前だったと思う。その日はアスファルトの県道をひたすら歩く一日だった。背中にはテントをはじめ、生活道具一式が巨大なザックに入っているため、30キロを超える重荷を背負っての徒歩旅行は、けっこうシンドイ。

田んぼ脇の県道をひたすら歩いていると、学校帰りの子供たちの集団とすれ違った。我々の眼を惹いたのが、子供たちの手にある食べ物であった。

私もそうだったように、ここでも子供たちは買い食いして、食べ歩きしながらお喋りに余念がない。問題はその食べているお菓子だった。いや、お菓子と思いきや違うようだ。

立ち止まって子供たちに問うと、さつま揚げだと言う。どこで売っているのと訊くと、少し先に見える駄菓子屋を指差す。驚いた、ここでは「さつま揚げ」がお菓子代わりなのか。

日頃、食べ物に頓着しないリーダーのY氏も興味を持ったようで、食糧係りのHに命じて買ってこさせた。で、その場で食べてみたところ、これが法外に美味い。よもや、さつま揚げがこれほど美味しいとはビックリである。

駄菓子屋のおばあさんに「これ、美味いよ!」と伝えると、今日の午前中に作った奴を仕入れたばかりだから、美味しくて当然だよと教えてくれる。

私は今日に至るまで、これほど美味しいさつま揚げを食べたことはない。あの後、鹿児島までたどり着き、現地で解散した後も、いろんなお店でさつま揚げを食べてみたが、あの駄菓子屋ほどの美味さは感じなかった。

旅先で、地方の名産物を食べることは多いが、正直期待はずれであることは珍しくない。何気ない駄菓子屋で美味しい特産物に出会えるとは僥倖だったのだろう。

あぁ、また食べたいなぁ~
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稲本の帰国

2010-01-27 12:22:00 | スポーツ
お尻でボン!

それが初めて観た稲本潤一のプレーだった。当時はガンバ大阪のボランチだったと記憶している。17歳という年齢にもかかわらずがっちりした体格よりも、童顔のほうが目立ってしまい、なんでこんな子供をピッチに出したのだと疑問に思ったぐらいだ。

ところが、この坊主はとんでもない身体能力の持ち主だった。とにかく強い。体格や身長ではるかに勝る相手とぶつかり合っても倒れない。それどころか、その強靭な下半身の一振りで相手を弾き飛ばす。

当時、Jリーグでは体格のいい外人選手に弾き飛ばされる日本人選手が普通だったので、その外人選手すら張り飛ばす、お尻の一撃にはビックリしたものだ。

私は今日に至るまで、これほど下半身の強い選手は滅多に観たことがない。単に強さだけなら中田英に匹敵するとさえ思っていた。ちなみに最近ではFC東京の長友がこれに近いと感じている。

もう一つの稲本の特徴は、サッカーの試合が上手いことだ。もしかしたら、ドリブルとかパスとかの単純な技術だけだと、案外下手な選手なのだが、いざ試合になると上手いプレーを連発する。サッカーの実戦的な技術の高い選手でもある。

トルシェ・JAPANで活躍した後、海外に雄飛したもののイングランド、トルコ、ドイツ、フランスといずれも大活躍とは程遠いものであったのは残念でならない。

その稲本が日本に帰ってきた。所属チームはJリーグNo1の攻撃力を誇るフロンターレ川崎だ。このチームは中村憲剛中心でゲームをつくる。つまり中村憲剛を抑えられると攻撃力が大幅に落ちる。ここ数年、毎年上位に顔を出しながら、優勝できない大きな要因となっている。

だが、大きくゲーム展開できる稲本ならば、もう一つの攻撃の起点となりうる。しかも、守備能力は高いことは、海外のチームでも実証済みだ。こうなると、万年優勝候補の川崎もついに念願の初優勝を叶えるかもしれない。

稲本本人も、ワールドカップに向けての最後のアピールとの思いもあり、やる気満々であるようだ。ワールドカップばかりに目を向けず、国内のリーグにも十分目を向けたいものである。
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ももいろスウィーティー ももせたまみ

2010-01-26 12:01:00 | 
猥談が好きかと問われると、ちょっと困る。

もちろん嫌いな訳がない。ただ、妙な言い方になるが、男同士の猥談はあまり好きではない。男同士でシモネタを話すと、どうしても自慢と見栄が混じるので、素直に楽しめない。

その点、女性が混じっての会話のなかにシモネタを挟むのは楽しい。多分、嫌がる女性に猥談を語りたがるオジサンを思い浮かべるかもしれないが、私の場合十代の頃から好きだった。具体的には、クラブの合宿中のテントでの雑談タイムに暗躍した。

もっとも女性を困らせたり、面白がらせるのは好きだが、嫌われるような猥談は避けていたつもりだ。当時、セクハラなんて言葉はなかったが、女性陣から文句を言われたことがないので、多分(・・・確信はないが)許容範囲の猥談だったと思う。

基本的には、あまり度が過ぎない程度の控えめさが必要だと考えていた。別に紳士を気取っているのではない。本気で猥談をやらせたら、男は到底女性に敵わぬことを知っていたからだ。

男がザリガニのようにドン引きするようなきつい猥談を女性は平然とする。言葉の辛辣さ、観察眼の鋭さが桁違いだと思う。だから、そうなる前の、はるかにソフトな段階での猥談で私は十分だ。

そんな私にとって、表題の漫画は実に楽しい。H四コマ漫画と言われるが、まったくいやらしくない。絵柄が可愛いせいもあるが、なにより温和な作者の性格が色濃く反映しているので、むしろおおらかでソフトなH話になっているから楽しい。

ただ、絵柄があまりに可愛いらし過ぎて、人前では読めないのが辛い。だから、家で一人で楽しんでいる。四コマ漫画なので、ちょっと手の空いた時に気軽に楽しめるのが嬉しい。

こんな長閑な漫画でも読まなきゃ、ストレスだらけの毎日には耐えられませんわい。
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宦官 三田村泰助

2010-01-25 12:54:00 | 
不思議な存在だと思う。

私が宦官という存在を知ったのは、おそらくは水滸伝だった。しかし、その時はよく分っていなかった。その後、漫画家の横山光輝が司馬遷の生涯を描いた漫画を読み、彼が武帝の怒りに触れて宮刑(性器の強制除去)を受けて、無理やり宦官にさせられたことを知った。

有能な官僚であった司馬遷が、この処遇に怒り、絶望し、その鬱屈した想いで史記を書いたと知って、大いに驚き、そして改めて大作である史記を読もうと決意したのは中学2年の時だった。

今にして思うと、史記は私の手に余る内容であったと思うが、これが私の歴史への関心の第一歩であったと思う。必然的にシナの大陸の歴史には詳しくなったが、改めて驚くのはこの宦官という摩訶不思議な存在の影響の大きさだ。

シナの歴代王朝の腐敗と衰退には、必ずと言っていいほど宦官が介在する。多くの儒学者が宦官の弊害を説き、また多くの皇帝たちが宦官の権勢を削ぐことに尽力している。

ところが、私の知る限り宦官を完全に廃止しようとした皇帝はいなかった。何故だろう?

昨年、kinkachoさんに紹介されたこの本を読んで疑問が氷解した。そうか、必要だったのか・・・私は皇帝の権力を笠にきて権勢を振るう宦官というイメージに縛られていたが、宦官以外に信用できる相談相手がいなかった皇帝の孤独には考えが及ばなかった。

母親にではなく、乳母や宦官に育てられた皇帝たちが宦官に対して身内に接するが如きの感情を抱いていたとは驚きだった。その背景にあるのは、いかに有能であろうと所詮は他人である文官たちへの不信感だ。

自分以外の人間を信用しな国であるシナでは、親族と同郷の者だけが一応信用できるとされている。そのため、同じ利害が伴わぬ限り、決して他人を信用することがない精神風土が、皇帝の宦官依存の土壌であった。

おそらくは、その精神風土は今も変らない。最高権力者の血族による権力移譲が必要ない以上、後宮は不要であり、必然的にその管理者である宦官も不要だ。だから、再び宦官が復活することはないと思うが、他人を信用できない社会では常に権力を巡る戦いが起こるのは必然だ。

本来は法治こそが国を安定させる基盤足りうるものなのだが、私の知る限りシナの民は今も法も行政も信じない。信じているのは金の力であり、武による力だ。

他人を信用できない国では常に権勢争いが絶えない。シナは今後、世界経済の牽引車たりうる巨大な市場を持つが、一方できわめて不安定で好戦的な体質を持つことは忘れるべきではない。

この危険な隣人とのお付き合いに、「友愛」は失笑の対象でしかなく、むしろ付け込まれる可能性のほうが高いことは、今の民主党政権をみれば明らかだと思いますね。
コメント (4)
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