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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ジンコック

2025-04-17 09:11:16 | グルメ

お昼時になると、美味いと評判の店にはサラリーマンやOLが行列をつくる。

ナマケグマの癖に食べ物に関してはせっかちな私は行列に並んでまでして昼食を食べるのは好きではない。時間の無駄に思えて仕方ないからだが、それでも美味しい昼食を気軽に楽しみたい気持ちはある。

事務所の近くにある冒頭のカリー屋は、昼時になると常時行列の出来る店である。興味はあったが、並ぶのが嫌でいつも通り過ぎていた。実は神田界隈はカレーの名店が幾つもあるカレー激戦区でもある。時折人気投票などをやっているが、「ジンコック」は上位の常連店でもある。だから気になっていた。

その日は氷雨が横殴りの風と共に吹き付けるせいで、外を出歩く人の姿は少なかった。もしやと思い、ジンコックに行くと2人しか並んでいない。これはチャンスと思い初めて並んだ。冷たい氷雨に吹かれながら10分ほど待つと、ようやく店内に入れた。

入り口に店内が狭いので外で並ぶようにと書かれていたが、確かに狭い。カウンター席が6席。テーブルが二つあるだけで、店主と女将さんの二人で切り盛りしている小さな店だ。さほどメニューは多くないが、カウンター席に座ると厨房が丸見えなので、思ったよりはメニューは多いのかもしれない。

ベースのカリー以外は思ったよりも作り置きではないようで、注文の都度中身を変えて調理している。辛さの注文も出来るが、4段階しかない。私は一番辛くないはずの少辛を頼んでいる。辛いのが苦手な私にとってはギリギリの辛さだ。

この店のカリーが美味いのは、スパイスの配合が絶妙なのだと思う。実は私はスパイスが強すぎると胃よりも腸に影響が出るみたいで、そのせいで本格的なカレーは少し遠慮している。美味しいとは思っても、後が辛いのが困る。しかし、この店のカリーでお腹がおかしく感じたことはない。

ここのカリーは本当に美味しいと思うので、機会があったら是非ご賞味いただきたいです。ちなみに辛いのが苦手な人は、トマト味のカリーを選ぶと良いと思います。辛いの苦手な私でもトマトの甘さが引き立つスパイスカレーならば十分楽しめるのです。

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ハンバーガー

2025-03-11 09:07:55 | グルメ

初めて食べたハンバーガーは、記憶にある限りではマクドナルドのハンバーガーであったと思う。多分、昭和40年代後半であったはずだ。

美味しさよりも物珍しさが先だっていたのは確かだ。ハンバーグ自体は母が時折作ってくれたし、私も挽肉をこねるのを手伝っていた。デミグラスソースの作り方を覚えたのもその頃だった。

その後近所にモスバーガーの店が開店し、その美味しさにビックリしたことがある。マクドナルドとは別種のハンバーガーだと思うし、現在のモスとは少し味が違うが、それでも記憶に残る美味しさだ。ちなみに映画ハリーポッター・シリーズで主演を務めたラドクリフ青年は来日した際、夜に空腹に耐えかねてホテル近くのモスバーガーで食べたらしく、以来熱烈なファンであることを広言している。

もっとも食いしん坊の私は、マクドナルドも決して嫌いではなく、特にビックマックは時たま無性に食べたくなる。マックももう少し野菜に気を付けてくれるといいのだけれど、あのパサパサのキャベツは頂けないと思っている。でも、たまには食べますけどね。

そんな適当な美味い物好きの私がハンバーガーならここが一番だと信じているのが、東京は高輪にあるフランクリンアヴェニューだ。閑静な住宅街の一角にあるので、知らないと見過ごしそうな佇まい。私が初めて入ったのは、かれこれ十数年前だが、当時は客の大半が外国人、特にアメリカ人が多かったと思う。皆、美味しそうにあの巨大なハンバーガーに喰らいついていた。

どうやってあの巨大なハンバーガーを食べるのだろうと見ていたら、アメリカ人らしく皆好き勝手な食べ方をしていた。押しつぶして丸かじりしていた大男の白人男性はともかく、ナイフとフォークで切り分ける夫人もいた。店員さんに訊いたら、特に決まりはないのでお好きなようにとのこと。

いざ運ばれてきたハンバーガーだが、バンズは焼け目が付いていて、ほのかに暖かい。レタスはシャリシャリ、トマトは香りが立つ経つほど。そしてハンバーグ自体が十分火が通っていながらも肉汁たっぷり。美味い、いや本当に美味しい。私は紙に包んで、肉汁をこぼさず食べるやり方で食べた。

これにシェイクをつけて3千円近かったと思う。チェーン店の3倍近い値段だと思ったが、高すぎるとは思わなかった。でも、さすがに高額なので、そうそう通う訳にはいかないが、小金が入った時の贅沢だと思っている。

現在はカロリーが心配なので滅多にいかないが、数値が良くなったら再び再訪したい店の上位にランクしている。もっともこの本格志向のハンバーガー店は最近けっこう増えたと思う。

ちなみに高輪、五反田、目黒界隈は肉の名店が数多いことで有名です。財布には優しくありませんが、機会がありましたら是非どうぞ。

コメント (12)
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シジミの味噌汁

2025-03-04 09:21:55 | グルメ

揉めることなのか?

ネット上で盛り上がっていた話題で、シジミの味噌汁の貝の身を食べるか、否かで揉めていた。アサリの身なら普通に食べるが、シジミとなると個人差が出るのは分かる。

でも食べないのが常識とか云われると、ちょっと首を傾げざるを得ない。はっきり云えばケースバイケースだと思う。

あくまで私の場合だが、回転ずしや忙しい定食屋でシジミの味噌汁が出たら、時間を気にしてシジミの身は食べない。でも、少し高めの割烹料亭や回らない寿司屋で頂く時、それと自宅でのんびりと食べる時はシジミの身は食べるようにしている。

だいたい高めのお店で出されるシジミの味噌汁で使われるシジミはけっこう大きく、食べなきゃもったいない。第一、店の方でも砂利抜きに細心の注意を払って出してくれるから、むしろ食べないほうが失礼だ。

自宅の場合、人目を気にしないので、私なんぞ爪楊枝でほじくって食べている。これはただ食いしん坊なだけだ。

でも身は食べずに汁だけでもいいと思っている人に、上から目線で説いたりはしない。楽しく、美味しく食べればいいだけじゃないのか。

わざわざネット上で他人の賛同を得ようとしたり、誹謗したりする必要性はまったく感じないぞ。まぁ産地偽装ならば話題にするべきだけどね。

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珈琲豆

2024-12-23 09:28:38 | グルメ

子供の頃は、インスタントコーヒーで満足だった。

もちろん砂糖とミルク入りである。インスタントコーヒー自体が当時も決して安くはなかったので、たまにしか飲まない贅沢品であった。さほど好きでもなかったから、物珍しさのほうが強かったかもしれない。

ところが私が高校生の頃には通貨が変動制となり、一ドル360円の制約から逃れて、次第にドル安円高基調となった。当時はその意味を理解していなかったが、その頃から輸入される珈琲豆の値段が下がったようで、街の小さな喫茶店でも本格的な焙煎珈琲が手頃な値段で楽しめるようになった。

そんな時に高校のWV部の先輩に本格的な珈琲を奢ってもらった。これが衝撃的な甘露であった。まだブラックで飲めるようにはならなかったが、珈琲用の黒砂糖を入れて飲んだその味は私を珈琲の虜にした。その頃から私は都内近辺の美味しい珈琲を出す喫茶店を探すようになった。

喫茶店巡りをしてみて次第に気が付いたのは、珈琲を入れる人の技量により相当に味が変わることだった。それと、やはりコーヒー豆自体の鮮度が重要で、繁忙店の方が美味しいことも驚きだった。インテリアに凝った店が多かったが、大事なのは豆の鮮度と温度管理、そして水だった。

水の重要さに気が付いたのは、大学生の頃WV部の春合宿の帰りに寄った神戸の街だった。ここは以前から珈琲とケーキが美味しい街だと聞いていた。その噂に間違いはなく、ケーキはどの喫茶店でも美味しかったが、予想外だったのは珈琲だった。いや、その前に入店してすぐに出された水の美味しさに感心した。

私は山登りの最中に湧き水や清流の水の美味しさに敏感だったので、あの柔らかで澄んだ水を水道水から味わえるとは思わなかった。余談だが、日本の浄水施設の技術向上は目覚ましく、東京でも多摩川水系から採れる水はかなり美味しくなっている。でも、今から40年前はさほど美味しくはなかった。

ちなみに神戸の次に立ち寄った大阪は・・・うん、食事は安くて美味しかった。でも水道水は褒められた味ではなかったと思う。まぁ東京も江戸川水系の水も似たり寄ったりだけどね。そんな美味しい珈琲巡りの最中、噂に聞いていたのが谷中珈琲である。東京ローカルのチェーン店なのだが、ここは美味しい珈琲を出すらしい。

でもなかなか訪れる機会がなかった。もう忘れかけていたのだが、意外なことに近くにあった。店があまりに小さくて分からなかった。私が昨年に越してきた神田の街は、蕎麦とカレーが有名なのだが、喫茶店はそうでもない。隣の神保町へ行けば、かつて通った著名店があるが、さすがに気楽には行けない。

半ば諦めていたら、交差点でいかにも焙煎したてのコーヒー豆の香りが漂ってきた。淡路町の交差点の脇に、なんとヤナカ珈琲店神田店があったのだ。正直、けっこうお高いのだが、スッキリ系というか飲み易い味であり、現在はたまの贅沢として焙煎したての豆を挽いてもらって家で楽しんでいる。

思わぬところで意外な出会いがあるって楽しいものですね。

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LA BONNE TABLE

2024-11-21 14:44:27 | グルメ

美味しいだけの料理でも十分だが、そこに新鮮な驚きが加わればなおの事嬉しい。

いつもなら接待に使う店は銀座界隈が多いのだが、その時は予約で一杯だと断られることが続いた。引っ越して一年足らずの神田界隈は老舗の料理店は多いが、何故だか夜の営業が多く、昼間に使えない店が多い。

そこでスタッフに頼んで隣の駅でもある日本橋界隈で探してもらった。場所は日本橋三越の斜め向かい、コレド室町2号店の一階であった。予約してある席には、既にコースメニュを記したメモがあったが、まるで料理の予想が出来ない。

一皿目の前菜の季節の野菜は、まぁ予想通りだが、レイアウトが奇抜だった。まぁここまでは想定内。

二皿目の冷菜はカツオなのだが、これは驚いた。この時期だと戻りガツオなのだろうけど、けっこう癖の強い風味なので生姜やニンニクとポン酢が定番だと思い込んでいた。しかし、サザエをベースにしたソースには驚いた。こんな味付けは初めてであり、これは楽しめた。さすがソースにこだわるフレンチ料理である。

3皿目は金目鯛なのだが、なんと皮というか鱗付きで出された。その皮はカリカリであり、半分は塩で美味しく頂き、残り半分はトムヤムクン風の酸っぱいスープに混ぜて頂く。これまた初めての味覚であり、嬉しくなる味付けである。

そして四皿目は鹿肉のステーキなのだが、風味の大きく異なる二種類のソースで楽しめる。正直言うと、鹿肉を美味しいと思ったのは初めてだ。いやはや完敗である。

五皿目はデザートであるが、あっさりとしており、いささか満腹気味でも躊躇わずに食べられる。フランス料理の特徴であるソースを多彩に使ったコースメニューで実に楽しめた。

私は伝統的なフレンチが好きで、創作料理はあまり好まないが、今回初めて大いに満足できた。ちなみに一人7千円前後だからランチにしては、決して安くはない。でも不満はまったくなかった。ただ絶対にカロリーオーバーは間違いなし。その点だけは、少々後悔しています。

・・・いいじゃん、久々の贅沢なんだしさ。

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