話題のアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を見たので感想。
重度のコミュ障で陰キャだが、ギターが上手い女子高生が、なりゆきでガールズバンドに加入して悪戦苦闘する話である。主人公なのにボーカルではなく、センターでもない、右端に立つリードギターなのは新鮮かも。
劇中歌を収めたサントラが各種チャートを軒並み制覇するなど、大絶賛しか許されない雰囲気なので、書くのが怖い。
だが、あえて書こう。僕にはちょっと物足りなかった。
伝説とか感動とか言われて絶賛されている最終回のライブ、一曲足りないじゃん。持ち時間15分だから3曲って言ってたのに、ぼっちちゃん客席にダイブで3曲目中止。
第8話の「あのバンド」の覚醒イントロみたいなプレイを期待してたのに。2曲目のボトルネック奏法は咄嗟の判断が光っただけで、ギターの腕前とはあまり関係ない。僕は、ギターヒーローのキレッキレの演奏を聴きたかった。
最終回だけでなく、全体的に演奏が少ない。ぼっちちゃんの奇行が多すぎる。そういうのはもういいから、さっさと演奏しろよと思いながら見てました。
といいつつ、僕も陰キャなので(コミュ障ではないが)、ぼっちちゃんの気持ちは分からなくもない。会社の人が通らない道で帰ったり、立席パーティーが苦手でトイレに篭ったりするもん。
でも限度ってものがあるんだよ。ぼっちタイム長すぎるよ。
楽曲的には、「けいおん!」と違って分かりにくい。よく言えば高度。悪く言えば必然性のない音が多め。特にベースが余計な動きしすぎて、コードと合ってない音も鳴ってる気がする。
最近そういうの多いけど、ほぼ女の子しか出てこないアニメである。男はぼっちちゃんのお父さんだけ。それも常に目を隠している。男がいない世界。ちょっと異様だ。
同じバンドものだが、「覆面系ノイズ」はパッとしなかった。元が少女漫画なので男が多かった。声優界一歌の上手い早見沙織と高垣彩陽、特撮のNARASAKIが組んだのにイマイチ売れなかったのは、そこだろう。