曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

坂本龍一のマニアックな推し曲(YMO編)

2023-04-06 12:49:00 | その他



ここではほとんど書いたことがないが、僕の音楽は、聴くのも作るのもYMOに多大な影響を受けている。

訃報以来、毎日何かしらの坂本龍一関連ニュースがYahooに上がっている。意外だ。ファンなので、逆に不思議な感じがする。そんなにみんな教授のこと好きだったんだ。

一方、教授のニュースなのに高橋幸宏作曲のライディーンを流されてガッカリ、みたいな記事もあった。知らない人は知らないということか。

そんなわけで(どんなわけ?)、YMOファン歴ウン十年の僕が推薦する坂本龍一関連作品の紹介などしてみる。読めば、友人と坂本龍一関係の話になった時に、こいつニワカじゃないなと思われるようなことを言えるかもしれない。

東風(Public Pressure)
滑らかに疾走するアジアの熱風。「トンプー」と読みます。まあ代表曲の一つです。アルバム「イエローマジックオーケストラ」のオリジナルではなく、第一次ワールドツアー時のこれを推します。2:17からのテッテレッテ…のディレイが好き。

The End of Asia(Public Pressure)
東風を聴いたら次のこれも続けて聴きましょう。スタジオで一部差し替えてるとはいえ、演奏上手いです。特に幸宏のドラムがキレッキレです。作曲は教授です。自動演奏をポップスにどう組み込むかを世界に教えたYMOですが、三人ともプレイヤーとして超一流だったことも、大ヒットした要因だと僕は考えています。ちなみに、この音源は全部人力で演奏しているらしいです。

MUSIC PLANS(Winter Live 81)
最大のヒット作「SSS」を飛ばしてこれを。テクノポリスとかビハインドザマスクもいいけど、それじゃ面白くないんで。81年の国内ツアー最終日のこれは映像もあるので、併せてどうぞ。ディストーションかませた教授の激しいキーボードソロが聴けます。

千のナイフ(BGM)
教場のソロのでも、第二次ワールドツアーのでも、その後の武道館のでもなくこれを。YMOの最高傑作とされる「BGM」は、細野晴臣主導で制作され、教授色が薄いと言われているが、A面最後のこの曲はオリジナルよりアグレッシブかつ理知的でオススメ。このアレンジでのライブはない、というのがYMO豆知識の一つなので覚えていおいてください。

Light in Darkness(Technodelic)
クレジットは幸宏との共作だし、聴きどころは細野の天才的ベースプレイだけど、敢えての選出。点描のように置かれる和音が教授っぽいんだよなあ。「テクノデリック」は教授主導のアルバムなので、YMOで教授っぽさに浸りたかったら、アルバム全体を聴いてみるといいかも。

Wild Ambitions(浮気なぼくら)
マニアには、いきなりそれかいと思われそうなセレクトだが、ちゃんと理由もありますよ。坂本=高橋、細野=高橋の共作、三人の共作はたくさんあるけど、坂本=細野の共作は、正式にはこれ一つしかないのだ。細野の哲学的な詞、幸宏のボーカル、そして教授の晴れやかなエレピが合わさって、小倉エージ氏に「YMOのレットイットビー」と言わしめた名曲である。

Perspective(Service)
歌がそんなに上手くない教授のボーカル曲では、ソロも含めて、多分一番いい。詩の内容から、僕はいつもビートルズの「A Day in the Life」を連想する。出だしのピアノから、もう教授の世界なので、涙しながら聴いてください。

邂逅(After Service)
これも教授ボーカル曲。インスト部分が長くて歌が少ない。このくらいがちょうどいい。彼はあんまり歌わせてもアレなんで。でも歌詞は意味深で、YMO散開を暗示してるとも言われた。オリジナルではなく、敢えてこの最後の国内ツアーのを。今はイーノがリマスタリングした「Complete Service」というのもあります。曲が多いです。

ふう。長くなったので、ソロ編はまた後日。
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