All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

小泉吉宏 シッタカブッタ  瞑想の時間

2006年10月17日 18時19分56秒 | 読んだ本・おすすめ本・映画・TV評
pecoさんお薦めのブタのふところのシリーズ最初の本である。
元の本は1993年刊行だから、そんな新しい部類ではない。
でも長期にわたって多くの人に読み継がれているいわゆるロングセラーである。

pecoさん曰く
「悩んでいたり落ち込んだときに読むと、なんとなく元気が出る。」
その通りである。

心に響くお話、腑に落ちるお話がいっぱい詰まっている。
仏教のお話にも思えるし、そうでないようにも思える。
信仰心とは縁遠い、凡庸な私でも
「悟りの境地に達する道程って、きっとこうなんだろうなあ。」
というシーンがコミカルに、しかし、わかりやすく描かれていて一人納得
してしまう。主人公のブタはかなり哲学している。

自分自身ととことん付き合う覚悟の持ち主にはうってつけである。

pecoさんに倣い、シリーズ全編と姉妹編を揃えてしまいそうだ。
出版元はメディアファクトリー。

名取洋之助と日本工房

2006年10月16日 22時46分34秒 | 歩く印象派
地下道は不気味だが美術館自体は至極ノーマルなので心配なし(?)
が友人のハルちゃんからGETしてきたチケットで「名取洋之助と
日本工房」展に行って来た。
 今を去る30年以上前に岩波新書「写真の読み方」を拝読させていただいたが、
この展示会を観終えてやっと思い出した。


土門拳、木村伊兵衛など名だたる写真家を輩出した「日本工房」。一冊刊行する
たびに家が一軒消えた、というくらい当時としては莫大な費用がかかった雑誌
「NIPPON」。


しかし、その「NIPPON」も



満州事変,国際連盟脱退、太平洋戦争という時代の渦の中で変容を強いられ、
最後は軍部の御用雑誌となってしまった。
その光と闇の両面に切り込んだ今回の企画は再び暗雲漂い始めた昨今の私たちを
囲む状況への警鐘とも受け取れる。
折しも政権与党の政調会長から北朝鮮の核実験にかこつけて核保有容認発言が飛
び出した。「非核三原則」は死語になりつつあるのか?

趣茶でほのぼの秋の夜(後編)

2006年10月16日 00時01分09秒 | 趣茶
「十四代」の特吟 、米は「愛山」。申し分ないほどすっきりとした味わい。
今回はマスターが仕込んでおいてくれた「角煮」がどんぴしゃりだった。

肴が次々と登場。
秋刀魚の南蛮。

わかしのお造り。
ご存知!出世魚。わかし、いなだ、わらさと来て最後はぶりとなる。

復刻米の「穀良都(こくりょうみやこ)」にはカラスミ大根が定番だ。

「趣茶」では珍しい焼き鳥。
昔は(人手があったとき)よく焼いたそうだ。KING父にはタブー(?)だが、旨い!

ササミにチーズと大葉を巻いて揚げたもの。衣がサクッと美味しい。嬉しい。

締め直前はオ・寒菜園のアオトウガラシをあしらった奴。
ぴりりと引き締まる。

最後はカレーうどん。けんけんさんのお薦めだ。
詳しくはさくらさんの日々は宝石をクリックください。
これにも「黒七味」を振りかけてみた。心地よい辛さにカレーの濃厚さが加わり
完食してしまった。次回も締めはカレーうどんに決めた。

SASUKEドリンクとタイル3点

2006年10月15日 22時23分33秒 | 歩く印象派
上の写真はささくれ君の秘蔵アイテム「サントリーのSASUKE」です。
なんと、いまだに未開封品!
そのSASUKEをいっしょに見たRESANDO氏に最近見かけたタイル情報を。
まずは「文明堂」の武蔵村山工場にある直売店にて。
ここは知る人ぞ知る穴場のお店です。どら焼き三笠やカステラ巻きが市価の
半額で購入できます。もちろんカステラも。ただし、売り切れたら終了です。

タイル図柄はカステラとは関係ないみたいで残念。

お次は「甘酒横丁」。

羽子板をモチーフにしてある。

森下町。橋を渡ると両国。相撲部屋も多い。

何か説明キャプションが欲しいところ。

趣茶でほのぼの秋の夜(前編)

2006年10月14日 23時42分29秒 | 趣茶
OQ氏らと趣茶へ。
福井県のお酒「一本義」。これがいきなり旨いのだ。

お通しもシンプルかつ日本酒志向で申し分ない。

秋も深まりつつある今夜は何か暖かいメニューがいいなと思ったら
「モツ煮」が仕込んであった。これをいただかないわけにはいかない(?)

蓋を外せばほっかほっかのモツ煮が姿を現す。

薬味は京名物の「黒七味」。山椒もぴりっと効いている。

「松の司」をいただく。肴は昨日仕込んだイカの塩辛だ。

「雨後の月」も登場。
ここでホットなニュース。
昨年訪ねた「どぶろく祭」だが、今年も盛大に催されているようだ。
詳しくは「豊作祝い 白川郷どぶろく祭」をクリックください。
(後編へ続く。)

「やきとり君」でKINGグループと会合。そして謎の地下道にも遭遇。

2006年10月13日 22時44分35秒 | 歩く印象派
久しぶりにKING本人とmasa氏、ビロ氏、RESANDO氏それにたこやきまで
加わりにぎやかな会合となった。当初は、あの「鴨鍋」パーティの第2回目
の予定だったが、「まだ早いのではないか?」という意見のもとにやきとり
となった。
肝心のやきとりの写真はないがメニューのみご紹介しよう。また、いずれ
訪問の機会もあるので写真はその時に。


こうして比較してみると開店時間が日本語では4時半だが、英語版では6時と
なっている。(どっちが正しいのだろうか?)
近くには市立美術館があり、驚いたことに「謎の地下道」まであった。
秋葉俊氏の「帝都東京 隠された地下網の秘密」(新潮文庫)を彷彿させる代物で
たぶん、殆どの市民はこの地下道を使ったことはないだろうし、存在さえ知らない
はずだ。

すごく不自然だが立派なタイル壁画が埋め込まれていた。

繰り返すがほとんどの市民はこの存在をしらない。
もっと、つっこめば、大事な税金が使われているのだが、市民生活に役立っている
のだろうか?
その美術館の前にはかような像が飾られていた。
「反省と謝罪のポーズ」そのままである。上の「謎の地下道」への反省と謝罪なら
わかるが、タイトルは「若いしと(人)」であった。
「えーっ!どうして?うっそー、なんで“若い”なの?」謎はさらに深まる。


上野「寿司幸」を訪ねる。

2006年10月11日 23時34分15秒 | グルメ
「ダリ展」のあとNOBさんご推薦の上野「寿司幸」に行って来た。
上野の森美術館から南に向かうとすぐに西郷さんの銅像がある。

戊辰戦争の際にここで最後を遂げた彰義隊の墓もひっそりと立つ。

緩やかな石段を下ると遥か先に松坂屋が見える。
「寿司幸」まであと10分というところか。いや、しかし今日は暑い。

すこしまごついたが、ようやく寿司幸の前に立つことができた。
こざっぱりとした店の入り口。

入ると、カウンターは満席。すると2階が空いているという。
2階にもカウンンターがあった。ちょいとNOBさん似の小粋な職人と目が合った。
「なんにしますか。」
NOBさんから,教わった通り「中落ちをお願いします。」と伝えると
たちまち出て来たのが下の写真の「ねぎとろ(中落ち)」だ。
おしげもなく重ねられた手巻き海苔がなんと心強いことか。

炎天を歩き少し汗ばんだ熱い身体に冷えたビールが嬉しい。

続いて頼んだ赤貝も新鮮で(下の写真)ビールもすぐにお代わりだ。

黄色が美しい沢庵に鮮烈な緑色のキュリが眩しい。はじめは何かフルーツに見えた。

次回は(今回辿り着けなかったW)にぎりもいただこう。

※寿司幸のHPはこちら

北朝鮮の核実験の中国での報道  日本は「研究対策」?

2006年10月10日 18時52分13秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
KING父から、ホットなニュースが飛び込んできた。
以下は父からのコメント(そのまま掲載します。)

「今朝の中国の新聞のトップです。

 北朝鮮の核試験の各国の反応です。
 中国はそのまま読めますね
 韓国は無方法容認で意味は受け入れられないです。
 美国(アメリカ)は是は挑発だの意味です
 日本は研究して対策する。??????」

フーム。なんで、こうなるんだろうなあ?

今、読んでる『自衛隊VS北朝鮮』という本にも書いてあったけど
(対北朝鮮という仮想敵国を対象に)
研究やシュミレーションはできるんだけど実際にやろうとすると人も金も
からきし足らなくって、結局は「お勉強」で終わってしまうとのこと。
その辺を(中国に)見透かされたような見出しでしたな.


KING父秋の休暇で一時帰国(その3)日中友好のこれから

2006年10月10日 18時33分30秒 | 中国の旅(大連、瀋陽、撫順)
今回KING父が帰国したときには小泉さんから安倍さんに総理大臣が変わったばかりの
ところで日中両政府はもちろん両国民もやれやれといったところだろう。
とにもかくにも6年もの間、日中首脳会談は途絶えていたわけで、下手すれば国交断絶
くらいの瀬戸際まで追い込まれていたわけだから、首相交代は何らかの転機をもたらす
のではないかと云う期待は大きい。

とはいえ、安倍首相も「参拝するかどうかは明言しない。」という、非常に姑息な物言い
で靖国問題を先送りしたかたちで交流再開をはかった。これが吉と出るか凶と出るかは
いまのところ何とも云えない。早期に中国・韓国の首脳が来日が実現するかどうかが,次
のステップだろう。
実は心配なのが来年7月の参院選だ。
これで与党側が圧勝でもすれば、今はあいまいな安倍さんも「国民の支持」を背景に小泉
さんのように参拝宣言してしまう可能性だってある。

ダリ回顧展(上野の森美術館)に行って来た。

2006年10月09日 23時57分11秒 | 歩く印象派
上野の森の美術館で開催中の「ダリ回顧展」に行って来た。
主催は朝日新聞社とフジテレビ。うん?????
なんで「朝日新聞社とテレビ朝日」とか
「フジテレビと産經新聞社」の組み合わせじゃないんだろう?

ルネ・マグリットも大好きな私は下の絵があったのには感激ものだった。

たっぷり2時間かけてダリおじさんの作品を堪能させてもらった。

たまご好きなダリにひっかけてこんな土産物まで売られていた。
(「ごまたまご」は8月の東京駅土産売り上げの第2位だそうだ。)
もちろん、買って帰った。
追記(1)2Fで映画「アンダルシアの犬」やってました。無声で15分だけど、冒頭の剃刀目玉のシーンから画面に釘付けでした。
追記(2)JOJOファンのせいか、どうしてもダリさんの描く世界に類似性を感じてしまいます。こだわりの美学というか、作品を眺めながら、頭の中に流れていたのはピンクフロイドでした。