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森羅万象 ~ 歩く印象派

浜岡原発:周辺で20メートル津波あった可能性 想定の倍

2011年10月13日 23時57分38秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

2011年10月13日 21時7分 更新:10月13日 21時22分

中部電力浜岡原発=静岡県御前崎市で2011年7月25日、本社ヘリから木葉健二撮影
中部電力浜岡原発=静岡県御前崎市で2011年7月25日、本社ヘリから木葉健二撮影

 静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発が立地する海岸に、明応東海地震(1498年)で遡上(そじょう)高15~20メートルの津波が押し寄せていた 可能性があることが、東京大地震研究所の都司嘉宣(つじよしのぶ)准教授(地震学)の分析で分かった。中部電が津波対策の根拠としている最大想定の10 メートルに比べ、1.5~2倍もの高さとなる。静岡市で開かれている日本地震学会で13日、報道陣に明らかにした。

 都司准教授は静岡県内の古文書や伝承を調べ、明応東海地震で浜岡原発から西へ約30キロの同県磐田市掛塚付近で、遡上高約10メートルの津波があったと推定した。

 この分析を会場で発表後、都司准教授は報道陣に、御前崎市の周囲は浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形に なっていると指摘。「浜岡原発には(明応東海地震で掛塚を襲った津波の)5割増し、もしくは2倍の津波が来る可能性がある」と述べた。

 中部電は、東海・東南海・南海の3連動型地震よりも更に大きなマグニチュード9の地震が発生した場合、高さ10メートルの津波が浜岡原発を襲うと 想定し、浜岡原発に高さ18メートルの防波壁の建設を進めている。高さ20メートルの津波が襲う可能性があるとの分析は、今後浜岡原発の安全性を巡る論議 に一石を投じそうだ。

 中部電は毎日新聞の取材に対し「都司准教授の研究の詳細を知らないのでコメントできない」と話している。【平林由梨】

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石橋氏が「超巨大地震」説 南海と内陸部の連動で

2011年10月13日 23時02分24秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

2011年10月13日 20時42分  

 駿河トラフや南海トラフ沿いで巨大地震が発生した場合、新潟、長野、山梨、静岡県にまたがる「糸魚川—静岡構造線(糸静線)断層帯」まで連動する超巨大地震になる可能性があるとする説を、神戸大の石橋克彦名誉教授(地震学)が13日、静岡市で開催中の日本地震学会で発表した。石橋名誉教授は「(東海、東南海、南海地震の)3連動地震より規模が大きくなる。内陸部に及ぶ超巨大地震も考えるべきだ」としている。