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森羅万象 ~ 歩く印象派

25年後のチェルノブイリ=DVDブック刊行

2011年10月07日 21時51分01秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2011年10月7日 16時03分時事通信

 北朝鮮拉致問題でのスクープで知られるジャーナリスト高世仁氏が、事故後25年を経たチェルノブイリを取材したDVDブック「チェルノブイリの今 フクシマへの教訓」(旬報社、2300円)を出版した。

  テレビ番組の制作会社を運営する高世氏は、東京電力福島第1原発の事故を受けて、今年4月現地に飛び取材したが、地上波ではほとんど放映されなかった。動 画サイト「ユーチューブ」で公表すると5万件ほどのアクセスが集中した。「チェルノブイリの惨状は今後の日本の教訓にもなる」と出版に踏み切った。

 運転を停止した「チェルノブイリ原発」では現在も3000人が働いているという事実が紹介されている。放射性物質を封じ込めるための「石棺」は老朽化して倒壊の恐れがある。1200億円をかけて巨大なシェルターで覆う工事など後始末は今も続いているという。

 立ち入り禁止区域に住んでいる高齢者たちも取材。政府も最低限の公共サービスを提供している。移住して自殺したり、アルコール中毒になったりした人もいる。「年配の人は移住した方が有害だ」との証言も。

 取材を受けたチェルノブイリの人々は福島の事故をよく知っている。被害を受けた日本人を思い涙する人も映し出されている。