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森羅万象 ~ 歩く印象派

月にまとまった量の水 NASA、体当たり探査機で確認

2009年11月14日 10時44分54秒 | 地球の不思議・宇宙の不思議
2009年11月14日10時36分朝日COM

 【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)は13日、無人探査機L(エル)CROSS(クロス)による観測で「月の南極に近いクレーターに水の氷が存在することがわかった」と発表した。「かなりまとまった量」といい、将来、月面基地を建設したときに宇宙飛行士の飲料水として使えるほか、電気分解によって呼吸用の酸素やロケット燃料の水素を作れる可能性がある。

 10月9日に探査機から切り離したロケットをクレーターに衝突させた。舞い上がった土砂などの噴出物を分光計と呼ばれる装置で探査機本体が観測した結果、水蒸気と氷の存在を示す特徴的な光が確認された。

 水蒸気はクレーターに存在する氷が衝突時の熱で昇華してできたと考えられる。100キログラム程度の氷がクレーターから吹き上がったとみられる。月全体でどれだけの水があるかはさらにデータの分析が必要だが、研究チームは「衝突したクレーターは、地球で最も乾燥した南米チリのアタカマ砂漠よりは湿潤なのではないか」と話している。

 月面は乾燥した世界だと考えられてきたが、月面の極域近くのクレーターの底には、太陽の光が当たらない影の部分があり、氷の核を持つ彗星(すいせい)の衝突でもたらされた氷などが解けずに残っている可能性が指摘されてきた。

 インドの探査機の観測で、月面の広い範囲の砂の表面に水が結合して存在していることが確認されているが、まとまった量の水が確かめられたのは今回が初めて。

自販機内は虫だらけ? 食中毒の原因菌も検出

2009年11月14日 10時43分10秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2009年11月14日9時30分

飲料自動販売機内には体長7ミリ以下の昆虫類が入り込むことを、大阪青山大学(大阪府箕面市)のグループが確かめた。14日に同大で開かれる日本環境動物昆虫学会で発表する。昆虫の一部からは食中毒の原因菌も検出されたという。

 大阪青山大健康科学部の安部八洲男教授らは、大阪府内の屋内3台、屋外2台の計5台の自動販売機内部に、粘着式の虫トラップ(わな)各4個を5月18日から8日間設置した。また、屋内の別な自販機1台の外部底面にも4個仕掛けた。

 その結果、トラップを内部に設置した5台ではコバエ類70匹や黒ゴキブリの幼虫など昆虫類計78匹が捕まった。外部に取り付けた自販機では69匹。内部にいた昆虫はいずれも体長が7ミリ以下で、最も多かったのは2ミリ以下のコバエ類だった。

 これらの昆虫の一部で体表の微生物を調べたところ、黒ゴキブリの幼虫から食中毒の原因となるサルモネラ菌が検出されるなど細菌類が確認された。

 サルモネラ菌は少量を摂取しても食中毒は発症しないとされるが、安部さんは「紙コップ方式の場合、昆虫類が自販機に侵入すれば汚染される可能性はある」としている。飲料水メーカーは「自販機内にフィルターを付ける、忌避剤を使うなど品質管理には万全を期している」としている。(鍛治信太郎)