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森羅万象 ~ 歩く印象派

映画「UDON」を観たのだが・・・・いやはやなんとも だった。(さぬきうどん巡礼その1)

2006年09月01日 12時26分09秒 | グルメ
一昨日の晩、と映画「UDON」を観た。
UDONチラシ参照。
大好きなさぬきうどんが主役の映画ということで期待十分で
出かけたのだが、なんだかよく判らなかった。クレジットを見
たら「踊る大走査線」チームの手による作品だった。まあ、仕
方ないか。(制作はフジテレビ+東宝)
できれば、松竹で山田洋次監督に作ってもらいたかったなあ。

シンプルさが魅力のさぬきうどんの話なのに、たとえて云えば
「具をごちゃごちゃ載せすぎてうどんそのもの味がわからなく
なってしまった五目うどん」のような映画であった

何度も出てくる讃岐富士が池に映ってるシーンは、ため息をつ
くほど美しく見とれてしまうのだけれど。
まあ、とにかく映画としてではなく出てくる登場人物の多彩さ
や、現地のうどん屋とそこのおじさんおばさんたちの表情など
楽しめる映像は盛りだくさんだから、さぬきうどんファンには一
応楽しめるかもしれない。

さて、本来の讃岐うどんの魅力だが、とにかくシンプル!
生姜とネギと醤油だけでこんなに美味くていいんだろうか?
というのが、四国上陸後最初に食べた宮川製麺所での感想だ。
まさにカルチャーショックだった。
それまでは、うどんなんてダメさ、蕎麦が一番!という無類
の蕎麦党を自認する私であったが、さぬきうどんを知った今、
完全な敗北であった。
さて
ここで突然、発作的で申し訳ないが、私のさぬきうどん初体
験記をご紹介する。


西暦2000年の2月に友人2人とともに車を駆って、さぬきうどんを
食べに行った。(友人2人の中にあのオ・寒氏も当然含まれる。)
北関東のオ・寒宅を夜の8時に出発。中央高速から名神を抜け
、山陽道に出て明けて払暁の午前4時には瀬戸大橋を渡って
いた。
高松まで800キロの行程を8時間で走り抜けた。平均時速は
100キロとなるが、給油や休憩などを差し引くと、けっこう飛
ばした。しかも、当初、3人で運転を交替しながら進む訳だっ
たのだが、早々とオ・寒氏がリタイアとなった。
なんとオ・寒氏は重度の花粉症患者であった。中央高速の山道
で花粉の猛攻にあったようで、夥しい目ヤニが眼球を覆い
「失明」状態のため運転は不能。もう一人は身体だけはは大き
いものの、運転は急ブレーキ、急発進、蛇行が得意で事故歴は
毎年という「危険人物」なため、結局、私が往復1600キロの大
半8割方を運転するはめになった。しかも季節は2月。列島が最
も凍える時期である。一番の心配だった難所の「関が原」の積
雪がほとんどなかったことが幸いだった。さしたる渋滞もなく
無事に讃岐にたどりついた。
(その2へ続く)