goo blog サービス終了のお知らせ 

映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

猿の惑星:創世記 ジェネシス

2011-10-17 | 映画 さ行
前回の「セヴァンの地球のなおし方」を見た後に本作を鑑賞。
環境問題のドキュメンタリーを見た後でこの映画の鑑賞は、ちょっときつかったです。

子供の頃見た1968年制作チャールトン・へストン主演の「猿の惑星」。
ここはどこなんだろう?と思っていた「惑星」が実は地球だったという衝撃のエンディング。
半分砂に隠れた自由の女神に衝撃を受けたました。
あぁ~・・・一体地球に何が起こったの~?!
      何で猿が支配することになったのー?! 
その答えが本作「創世記 ジェネシス」というわけですね。答えを知るのに42年かかっかったよ。

    
    本作のシーザー、リアル~。          1作目の猿・・・怖い表情

「猿の惑星」って何年前の映画だっけ?と調べて驚いたのは、
「猿の惑星」がピエール・ブールというフランス人作家の原作であったこと、
そして、デビッド・リーン監督作「戦場にかける橋 The Bridge on The River Kwai」も
この作家の作品であったということです。テーマ曲「クワイ河マーチ」は誰もが知ってますもんね。
これって周知の事実ですか? わたしゃ、知らんかったです。
片や、戦争大作、もう一つはサイエンスフィクションの金字塔~。 すごいわ。


   *************************

         猿の惑星  創世記 
               Rise of the Planet of the Apes

   *************************

 < ストーリー >
アルツハイマーを患う父を救うため研究者のウィル・ロッドマンは新薬を開発し、実験台として
メス猿に投与する。しかし新薬動物実験のプレゼン中、突如暴れ出したため射殺されてしまう。
実は妊娠しており、死ぬ前に子猿を産み落とす。ウィルはシーザーと名付けて育てることにする。
新薬を投与された父は、目覚しい回復をみせ、シーザーも成長につれ驚異的な知性を発揮していく。
ある日、隣人とトラブルを起こしたウィルの父を守ろうとしたシーザーは隣人を襲ってしまい、
霊長類保護施設送りになる。シーザーは普通の猿たちと馴染めず、施設の管理官ドッジの虐待に、
人間対し深い失望と憎悪を抱くようになる。
密かに施設を脱走したシーザーはウィルの家から新薬を盗み出し、施設中の猿に与え、
高い知性を得た猿たちを率いて施設を脱出し森を目指す。

 
  シーザー                 立ち上がった猿たち  リアル~!

映画の中で知能を図るために猿にやらせていたゲームは「ハノイの塔」。
なかなか難しい知育ゲームです。

賢いお猿さんと言えば、京都大学霊長類研究所のアイとその息子のアユム
アユムはもう11歳になったんですねぇ。
何年か前NHKの番組で見た時点で、数字問題では母のアイ(35歳)を越えたということでした。
この数字問題、モニターに一瞬映る幾つかの数字を小さい順に押していくゲームでした。
数の大小の認識とどの場所にあったかを記憶するもので、数字の数が増えてくると人間をも凌ぐ
能力を示していました。
「その後のアイとアユムはどれくらい学習が進んでいるのかなぁ?」なんて思っていたら
本研究のリーダー松沢哲郎先生がこの映画の監修をされているじゃぁないですか!
松沢先生はこのストーリーにどのような感想をお持ちになったのか? 知りたいな。
 
        
 ジェームズ・フランコは科学者ウィルを演じています。シーザーの育ての親です。

人が野生動物を飼うということは難しい。
小さい時はかわいいけれど、あっという間に手に負えなくなる。
それは動物が悪いわけではなく、ペットにしようとした人間のエゴ。
いくら高い知性を獲得したとはいえ、他の人から見れば牙をもつ猿。
怒りに任せて戦えば人はひとたまりもない。
一度人間に危害を加えたなら、危険動物として射殺されてしまう。
人間が安易に始めたことで悲劇が生まれるってことありますよね。
熊や猪の出没がニュースになっているけれど、開発で野生動物のテリトリーを犯しているのは人間だよなぁ。

科学の進歩は私たちに多くの恩恵をもたらしてくれました。
電化製品による快適な生活環境、飛行機・車・電車など交通機関、ネットなどの通信手段、
医療の進歩によって多くの病気を予防し薬や手術で克服できるようにもなりました。

でも・・・原子力やクローン、再生医療。 どこまで許されるんでしょう?
山中伸弥教授には是非ノーベル賞を取っていただきたいけれど、神の領域にまで踏み込んで良いものか?
偉そうなことを言っても、もし自分や家族が病気になったら「何でもいい。助けてくださ~い!」と
なりふり構わず藁にもすがってしまうだろうけれど・・・。
でも、科学の暴走は危険だなぁと感じずにはいられません。

昔から科学をリードしてきたのは軍需産業です。
インターネットだって、今人気のお掃除ロボット「ルンバ」だって。
そもそもノーベルってダイナマイトの発明で巨万の富を築いた人。
環境を壊し、人体に影響を及ぼすって・・・結局は「仰向けのツバ」。
大きなしっぺ返しを受けることになりはしないか?
進むか?思いとどまるか? 今は考えどころではないでしょうか?

トラブル相手のウィルの隣人の職業がパイロットという設定。
なるほど最後にそういう意味があったのか~っと、ラストの世界地図が線で次々繋がっていく
映像を見て、グローバル化の弊害に心穏やかではいられませんでした。


家に帰って、まじまじと我が家のわんこを見つめて、「あんたは幸せかい?」と問うてみました。



にほんブログ村 映画ブログへ






最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (けん)
2011-10-18 01:15:05
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
返信する
TBだけにしとこうと (morkohsonimap)
2011-10-18 02:20:50
思ったのですが・・・

ラストの一文を読んで震えがきました
まさにやられたと言う感じです

コメントしちゃいました。
返信する
Unknown (morkohsonimapさんへ(ryoko))
2011-10-22 10:23:54
トラコメ、ありがとうございます。
ラストの一文でコメント残していただけたのですね。
私の問いに、たぶん「まあまあ幸せかな」と答えてくれると信じて、「犬の惑星」にならないよう、余計なことはせず末永く(もう12歳で残り少なくなっていましたが…)仲良く共存したいと思います
今後ともよろしくお願いしま~す。
返信する
Unknown (けんさんへ(ryoko))
2011-10-22 10:32:01
トラコメありがとうございます。
シーザーが着々と計画を進めていくあたりから面白くなりましたね。
>猿が人間から地球を奪うシーンが見たかった
どうも続編がありそうですよね。
でも本作の最後の地図のシーンで「あぁ~、そういうことなのねー」と背筋が寒くなりました。
私はもう続編はいらないかなぁ~。でも公開されたら絶対に見に行くと思います。
こちらこそ、よろしくお願いします
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。