映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ヴィンセントが教えてくれたこと  St. Vincent

2015-09-25 | 映画 あ行
奇しくも前回アップした「ボーイ・ソプラノ」と本作、共に少年の成長物語を二本続けて鑑賞。
テイストは違うけれど、どちらも孤独な少年を巡る物語。
主演のふたりは共に今後の成長が楽しみです。
本作のジェイデン・リーベラーくん、かわいい~!
   

ビル・マーレーは不思議な役者さんですねぇ。
傍若無人なイカレおやじを演じルカと思えば、スーツを着るとビシッと決まる。
恰好いいのよ、これが。愛嬌があって渋い、相反する魅力を備えた俳優さんです。
  
       渋~い!           こんなふざけた役もOK。

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      ヴ ィ ン セ ン ト が 教 え て く れ た こ と
                    St. Vincent

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 < ストーリー >
アルコールとギャンブルを愛する偏屈親父ヴィンセントは、隣に引っ越してきた
シングルマザーのマギーから、12歳の息子オリバーのシッター役をバイト代欲しさに
嫌々引き受けることに。オリバーを伴ってバーや競馬場に行き、バーでの注文の仕方、
オッズの仕組み、いじめっ子へのパンチの繰り出し方などなどを教える。
当初、警戒していたオリバーだったが、次第に彼の隠された優しさや深い愛に気づき…。

    
原題は「St.Vincent」。
何故こんなタイトルなのか?ヴィンセントは死んじゃうのか?っとちょっと気をもみましたが
このタイトルはオリバーの学校の課題発表へと繋がっているのです。上手いなぁ~!
「貴方のまわりの聖人を見つけて発表しましょう」という課題です。
クラスの皆が、誰もが認める偉人、親族などについて発表する中、
あろうことか、ビクターはヴィンセントを聖人として発表するのです。

酔っぱらって行きつけの店で暴言を吐いたり家のフェンスを壊したり、競馬ですって借金取りに
追われたりと、素行の悪い偏屈者のヴィンセント。
たまたま隣に越してきた母とオリバー。学校でいじめられ、携帯も家の鍵も取られ困った
オリバーは隣人ヴィンセントに電話を借り、その流れで仕事に忙しい母に代わって放課後
ヴィンセントの世話になることに。しっかり者だがひ弱なビクターを鍛えるヴィンセント。
母の立場から見ればとんでもないオヤジだけれど、男の子にはこういう大人の男の人との関わりって
大事なんでしょうね。
  @競馬場
そして、誰もが眉をひそめるヴィンセントにはずっと大切にしている秘密があるのです。
これはネタバレになるので書きません。泣かせるなぁ~。映画をご覧くださいませ。
ナオミ・ワッツ演じるロシア人の「夜のお仕事」に従事している妊婦に対しても、ぶっきら棒ながら
優しさを見せる。
そんなヴィンセントの人となりに気付き、心を通わせるビクター。
このふたりの、そして演じるマーレーとジェイデン・リーベラーのコンビネーションも
と~ってもイイです
ビクターの発表シーンにはジ~ンときます。

でも…ヴィンセントは借金返済できたのかしら?

     
          鼻をへし折る技を習うビクター。
              
               ナオミ・ワッツはロシア訛りの英語を話す。「ダイアナ」とはえらい違いです。

お母さんを演じるのはメリッサ・マッカーシー。
TVドラマ「サマンサ WHO?」で見て以来注目しています。
大人しい役から過激な役まで、幅広い演技力のある実力派。
今もキュートですが、体重を落としたらメッチャ美人さんになるんではなかろうか。
       

        

オリバーが読んでいた本はシェル・シルヴァスタインの「おおきな木」かな?
   
 いつでもそこにある木。成長し、変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみない愛を与え続け…。
この本、村上春樹の翻訳だったんだぁ~。





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