映画の話でコーヒーブレイク

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恋とニュースのつくり方  Morning Glory

2011-08-12 | 映画 か行
「****の○○○かた」って日本語タイトルの映画多いですねぇ~。
「新しい人生のはじめ方」「わすれた恋のはじめかた」「最後の恋のはじめ方」
「素敵な人生のはじめ方」「戦争のはじめかた」「最高の人生の見つけ方」などなど。
配給会社は何故この「HOW TO」パターンがこんなに好きなんでしょう?
もう使い古された感じで、このパターンのタイトルじゃぁ「映画館行こう」という気には
ならないんじゃあないでしょうか?
ハリソン・フォードとダイアン・キートン出演でもいま一つ惹かれず、DVDでの鑑賞となりました。

原題の「Morning Glory」は夏休みの観察でおなじみの「朝顔」。
朝の情報番組と「Glory」の「栄光」をかけたタイトルかな。
1933年キャサリン・ヘップバーンが始めてアカデミー主演女優賞を獲得した映画のタイトルも同じ
「Morning Glory」。女優の卵が舞台で主役を務め「朝顔のように咲き誇るわ」の台詞で終るお話の
ようですね。
本作の最後に朝日?を浴びてNYの摩天楼を歩く姿は'glorious'でした。



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       恋とニュースのつくり方
                      Morning Glory

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「プラダをきた悪魔」の脚本家に「ノッティングヒルの恋人」の監督。
NYの街並みを走る主人公の撮り方が「ノッティングヒルの恋人」でヒュー・グラントがマーケットを歩いて
季節の変化で時の流れを表現するシーン(大好きなシーンなんですが、CMでキムタクがマネしてました…)
を思い出しました。
製作は「スター・トレック」「スーパー8」のJ・J・エイブラムス。
この方、宇宙物好きかと思ったらハリソン・フォードの「心の旅」やメル・ギブソンの「フォーエバー・ヤング」
の脚本家だったんですね 


 < ストーリー >
ローカル・ニュース番組をリストラされたベッキー(レイチェル・マクアダムス)がプロデューサーと
してやっと採用されたのは古株コリーン(ダイアン・キートン)がキャスターを務める打ち切り寸前の
低視聴率のモーニングショー「デイブレイク」。
視聴率を上げられなければ首になるという崖っぷちで、尊敬する伝説のニュースキャスター
マイク・ポマロイ(ハリソン・フォード)を投入してテコ入れを図るが、マイクはニュース報道にこだわり、
ゴッシプやファッションなどのバラエティ情報に関わることを拒否し、コリーンとも対立する。
番組の存続というプレッシャーの中でもがき続けるベッキーは思い切った企画を開始するが…。


正直、あまり期待していませんでしたが、
主人公ベッキーの懸命に頑張る姿と、
ずっと不似合いな仏長面で通していたハリソン・フォードが最後にみせる不器用な優しさに、
最後はちょっとウルウルしそうに・・・やられましたわ。
一途な気持ちをぶつければ、岩をも通すことができるかも?
番組を作り上げるのはチームワークあってこそですね。

視聴率に振り回されるベッキー。
調査対象家庭というサンプリング方式で出す視聴率、正確な数字って出るんでしょうか?
裏番組録画とか、携帯や車のワンセグ視聴とかって加味されるんでしょうか?
今やユーチューブのアクセス数なんてのも注目度を測る試金石なんですね。
でも視聴率を上げるために過激な内容に走ったら・・・もっともっと刺激をと歯止めが効かなく
なるんじゃないかなぁ? パンドラの箱を開けるのは危険です。


報道番組に関わる仕事という子供の頃からの夢を実現する為に、髪を振り乱して懸命に頑張る
ベッキーの姿、思わず応援したくなります。
ベッキーを演じるレイチェル・マクアダムスは「シャーロック・ホームズ」や「君に読む物語」ではいま一つ印象に残らなかったんだけれど、この役のレイチェルはハマり役です
大きな目、大きな口で表情豊かに身振り手振りを加えてしゃべりまくり、一息ついてニッコリ。
落ち込んで壁に頭をぶつけているキュートなシーン。
ショッキングピンクのヒールで早朝のNYを全力で走っている姿。
彼女の姿を見ているこちらまで、元気になってくるんです。
しかしまぁ、全編通じてよく走りました。


ハリソン・フォード演じるひねくれ親父がいつも派手な横縞のソックスをはいていたのは
何か意味があるんでしょうか?
ハリソンはヒーローイメージが強くって、「世界で3番目に嫌な奴」ってのにはちょっと憎々しさに欠けるかな。

ダイアン・キートンはシンプルで上品な髪型・アクセサリー、そして着こなしが
でも最近のコメディーでのはしゃぎ振りはちょっと・・・。

ふたりの意地を張ったポジション争いがあまりに子供っぽくて笑っちゃいます。


一瞬出る新聞の切り抜き「Page Six」って何でしょう?と調べたら、
「ニューヨーク ポスト」誌のセレブゴシップ欄でした。

ニューヨークの朝焼けや夕焼けが綺麗だ~
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 ***** 見た 映画 *****

 8月11日 「恋とニュースのつくり方」 DVD


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2 コメント

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意外の面白さ (クマネズミ)
2011-08-13 04:52:04
お早うございます。
わざわざTBを送っていただき、ありがとうございます。
この映画は、東日本大震災で気分がまだなんとなく落ち込んでいる時に見て、そのスマートなコメディタッチに、さすがハリウッドと感心してしまいました。
それでも、見る方の性別とか年齢によって受ける印象が違うものですね!
当然のことながらryokoさんは、レイチェル・マクアダムスが「ショッキングピンクのヒールで早朝のNYを全力で走っている姿」に元気づけられたのでしょうし、クマネズミの方は、ハリソン・フォードが「最後にみせる不器用な優しさ」に頑張っているなと感動しました。
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Unknown (クマネズミさんへ(ryoko))
2011-08-19 08:22:36
おはようございます。
お返事が遅くなりました
「意外の面白さ」に同感です。

>見る方の性別とか年齢によって受ける印象が違う
みんな自分の立場に近い登場人物に投影して見るんでしょうね。
だとすると、レイチェル・マクアダムスは若すぎるので・・・かといってダイアン・キートンはまだちょっとというところです。
「不器用な優しさ」こういうの、グッときますね。
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