映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

 神は死んだのか  GOD'S NOT DEAD

2015-07-01 | 映画 か行
ビデオショップでタイトルに魅かれレンタル決定。

以前、宗教的な立場を問われ、
寺にも神社にも行くし…初詣もお盆もするけど、強いて言うなら無神論かなぁ~と答えた時、
無神論者(atheist)はキツイ言葉だから「agnostic」の方がいいとおもうよと言われました。
初めて聴く言葉だったのですぐに辞書で調べました。
「agnostic」日本語では「不可知論」と出ています。この日本語の意味がわからんがな~っと英英辞典で
調べると、「人間は神の存在を証明することも反証することもできないと唱える人」とありました。
困った時には「神様~仏様~、何とかしてくださ~い!」っと心の中ですがってしまうし、
八百万の神がいて、トイレの神様やら、山の神(これは違う?)に貧乏神、果ては疫病神なんてのも
いらっしゃる日本で育った身としては「agnostic」がピッタリくるなと納得し、以降「agnostic」な立場を
貫いています。(そんな大層なもんやないけど・・・)
本作でも、「atheist」と「agnostic」についての話が出ますが、どちらも「神は死んだ」の立場のような
日本語字幕になっていて…そうなの?

ユダヤ教やキリスト教、イスラム教のような唯一神信仰で他を認めないというのは、正直しんどいなぁと
思っていまいます。
以前日経のコラムにある方が書いておられましたが、パレスチナの荒涼たる地を訪れると、
このような厳しい環境では、あれも良しこれも良しでは生き残れない。一人の強いリーダーに導かれ、
ひいては唯一の神に従うという宗教が生まれたのは、厳しい自然環境があったればこそ…っと。
やはり自然環境が人に与える影響は大きいですね。

「神は死んだ」というのと「神は元々いなかった」というのは、また立場が別ですね。
どちらも「無神論」ってことになるのか?はたまた、別の言葉があるのかな?

  *非有神論:「Nontheism」と言うらしい。
        「宗教的」「非宗教的」かに関わらず、神を必要としない信仰、神の不在を信じる者、
        有神論に否定的な無神論者等を含めた広い範囲を対象とする用語だそうです。
難しいなぁ。


    ***************************

       神 は 死 ん だ の か   GOS'S NOT DEAD

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            ジョシュ VS ラディソン教授 
            
                   
 < ストーリー >
大学に入学したばかりのジョシュは、ニーチェ、カミュ、フロイト、チョムスキー等
無神論者を信奉する哲学クラスのラディソン教授に信仰心を試されることになる。
授業の初日「God is dead」と神の存在を完全否定する宣言書を提出するよう生徒に強要する教授。
将来を考え、絶対に単位を落とせないっと教授に完全服従する生徒たち。クリスチャンのジョシュは
自分の信仰心を否定することができず、教授に宣言書の提出を拒む。そんなジョシュに教授は
「ならば神の存在を証明しろ」と迫る。生徒たちを陪審員に、ジョシュと教授のバトルが始まる。
果たしてジョシュは神の存在を証明し、生徒たち陪審員を説得することができるのか?

    
神の存在の有無を巡って「白熱教室」みたいな熱い議論が繰りひろげられるストーリーを
を期待いたのですが・・・。

教授優勢で始まり、次第にジョシュの真摯な主張に、学生たちの心が傾いていくのは予想通り。
ホーキング博士をはじめとする無神論の科学者たちの説で挑む教授に、
聖書の記述やダーウィン、ビッグバンのワインバーグ、アリストテレス、数学者レノックス、
ドストエフスキーの言葉を引用し、神の存在は否定できないと主張。
弱い立場の学生が、強い立場の教授に挑み形勢逆転はなかなか痛快。

ただ、この教授、単位が欲しけりゃ「神は死んだ」と書いてサインしろと学生に強要し、
信仰を否定できないと拒否したジョシュをネチネチとクラスの中で面罵します。
大人げないというか、パワハラやないですか。
それ以上に、彼が神を否定するに至った理由に
そんなこと…あまりにも子供じみた理由に開いた口がふさがりません。
家庭でも元生徒だった妻に対してモラハラで抑えつける傲慢な夫です。
よくもまぁ、哲学教授になれたもんやなぁ~というところで面白かった論争もなんじゃらほい。

その上、教授の化けの皮が剥がれてから、一気にキリスト教万歳~!神は偉大だ~的な
ストーリーに流れ、改心する教授に、改宗する元イスラム教の女子学生に入信する中国系の学生ら。
最後はグラミー賞4度ノミネートのニューボーイズというグループの神を讃えるコンサートで大団円。

う~ん、
追い詰められてもめげずに頑張ったジョシュの信仰心はあっぱれでしたが、
agnosticな私は、ただただ呆気にとられてしまいました。

アメリカでは評価はどうなのかしら?とググってみたら、
映画評価「rotten tomatoes」で評論家の評価は16%と低いのですが、観客評価は79%と
高いようでした。
ふ~ん、やっぱりなぁ~。




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