私自身は抜歯即時植立を患者さんが了承して下さったら殆どの場合行っています。
その成功の鍵を握っているのは、病巣の除去に尽きる、と思います。
お口を開いていただいて、抜歯した穴から骨の中をライト付き10倍の強拡大鏡で覗き込み、マイクロミラーも使って細部まで視認し、それでも見えない影の部分に関しては、手用の細かい切削器具で直接こそぐようにして健康的であると思われる骨の面に到達するまで徹底的に除去をするのです。
そういうことばかりずっとやり続けて来て思うことは、骨の中の病巣の広がり方は本当に分からないものだ、と言うことです。
CTで幾ら見てても影絵なのでそこにあるのが病巣なのか、単なる骨髄なのかは分かりません。
それを抜歯した狭い穴から探って、専用の細かな道具でこそぎ取って来るのです。
時には、まるでブドウの房のように中で色々と広がっていることもあります。
そうなると本当に大変ですが、それも一つ一つ辿って取り切るのです。
なので、私は最近私の仕事ってまるで顕微鏡で行う脳外科の手術のようなものだな、と感じるのです。
極小さい穴から、専用器具使って病巣を取ってしまう、そして再生を狙う。
非常にハイレベルで、難しい手術なんだなー、と感じるのです。
一般的に、抜歯即時植立の成功率は、そうではない普通のインプラント植立手術に比べると成功率がかなり落ちる、とされています。
しかし、私はこう言う脳外科にも準ずるような手術の仕方を必ず行っている為でしょう、特に成功率が落ちるとは感じておりません。
やはり病巣の徹底的な除去が成功の鍵になる、と私は個人的には発信したいと思います。
抜歯即時植立出来れば、患者さんは手術が1回で済みます。
後は治るのを待つだけ、です。
手術の難易度が上がり、時間が掛かり、成功率が落ちるからと言うのは、私の考えではDR側の努力でかなり解決が出来る、と思います。
何故なら、成功させてあげられれば、治療期間、治癒までの時間が劇的に短くなるのですから。
私は患者さんの希望を叶えて挙げられる為に、全力で成功を勝ち取りに行きます!
ブログランキングに参加しました。
ポチッとお願いします。