インプラントしたいとなったら、外科は避けて通る事が出来ません。
今回は、外科医としての心構え、姿勢について言及します。
歯科医は元来、凡そ外科とは遠く離れている世界に住んでいる医療人です。
そのような性向を持っている人物が、そのままインプラント外科、歯周外科に進んでしまうと、その性向が生涯に成ってしまう、それを如何にスイッチを切り替えて、対処して行くべきなのか、を私なりの考えを述べたいと思います。
私の知る限り、歯科医を志した若者は血を見るのが苦手、でもお爺ちゃん、お婆ちゃんの役に立つ仕事をしたい。
自分の祖父母は入歯とかで苦労している、だから、自分が勉強して歯医者になって助けてあげようとか言う動機の方が多いように感じます。
細かい仕事が好き、手作業が好き、手先が器用、とかも多いと思います。
それ自体を否定する気は全くありませんし、それはそれで良いと思います。
しかし、インプラント始めとする外科医療は、細やかな性格、悪く言えばチマチマしている傾向は非常に拙いことがあるのです。
外科医とは時として大胆不敵であらねばならない、行くべき所は腹を据えて一気に行き、危ない所では急停車できる、そう言う性格が向いている、と思います。
代表的名医として浜松の石川先生を実例でご紹介しますが、石川先生は切開を入れる時に”爽やかに、スパッと入れる”と名言されています。
この感覚がとても大事だ、と私も思います。
石川先生の場合は、先生ご自身の性格ともマッチして”爽やかに”切れるのでしょう。
私の場合はせいぜい行くべき所では”スパッと行く”位で、”爽やかに”はなかなか行けないと思います。
しかし、感覚的表現で申し訳なのですが、”爽やかに切れる”と言う感じは、知識として知って置けば凄く役に立つ考え方だと思います。
具体的に解説を私なりにして見ます。
切開は、メスで当然入れます。
切るべき部位は、必ずしっかりと支え、粘膜を張った状態にして、そこにメスを入れるべきです。
唾液で滑るなら、ガーゼを用いてでもしっかりと張らせましょう。
そこに力ではなく技、角度、刃先を留意してメスを入れます。
そして重要な事は、メスを入れたら決して迷わず引く、スッと引くことです。
即ち、ビクビクしてメスを使うとスパッと切れず、迷い傷になって治りが汚く、痛ませてしまう、と言う事なのです。
ドキドキするのを押さえ、腹を決めてスパッと切る。
これが重要です。
更にもっと重要な事は、骨面に達するまでしっかり切る、と言う事です。
初心者は、とかく歯医者らしくチマチマ、ドキドキで少しずつ確かめながら切ろうとします。
これが一番拙い。
腹を決めて、一気呵成に骨まで切るつもりで切開する。
これが出来るだけで治り方が全く違って来ます。
勿論、切っても安全な所を知り抜く事しか気持ち良く切ることを”爽やかに”はできないでしょう。
名人の語る切開のコツ”爽やかに”切る。
それには、行くべき時には腹を据えて一気に行き、危ないと感じたら急停止する、そう言う性格が良いと言うことです。
このような性格、性向は凡そ一般的歯科医のそれとは全くま逆である、と私は言いたいのです。
インプラントの入口、外科に通じるには、この心構えが凄く大事である、と私は言い切ります。
道具立て、心構え、本当に役に立つ事を目指し、実に細かい話、知っていても意外にされていない話から説き起こして行きます。
それでは、次回。
今回は、外科医としての心構え、姿勢について言及します。
歯科医は元来、凡そ外科とは遠く離れている世界に住んでいる医療人です。
そのような性向を持っている人物が、そのままインプラント外科、歯周外科に進んでしまうと、その性向が生涯に成ってしまう、それを如何にスイッチを切り替えて、対処して行くべきなのか、を私なりの考えを述べたいと思います。
私の知る限り、歯科医を志した若者は血を見るのが苦手、でもお爺ちゃん、お婆ちゃんの役に立つ仕事をしたい。
自分の祖父母は入歯とかで苦労している、だから、自分が勉強して歯医者になって助けてあげようとか言う動機の方が多いように感じます。
細かい仕事が好き、手作業が好き、手先が器用、とかも多いと思います。
それ自体を否定する気は全くありませんし、それはそれで良いと思います。
しかし、インプラント始めとする外科医療は、細やかな性格、悪く言えばチマチマしている傾向は非常に拙いことがあるのです。
外科医とは時として大胆不敵であらねばならない、行くべき所は腹を据えて一気に行き、危ない所では急停車できる、そう言う性格が向いている、と思います。
代表的名医として浜松の石川先生を実例でご紹介しますが、石川先生は切開を入れる時に”爽やかに、スパッと入れる”と名言されています。
この感覚がとても大事だ、と私も思います。
石川先生の場合は、先生ご自身の性格ともマッチして”爽やかに”切れるのでしょう。
私の場合はせいぜい行くべき所では”スパッと行く”位で、”爽やかに”はなかなか行けないと思います。
しかし、感覚的表現で申し訳なのですが、”爽やかに切れる”と言う感じは、知識として知って置けば凄く役に立つ考え方だと思います。
具体的に解説を私なりにして見ます。
切開は、メスで当然入れます。
切るべき部位は、必ずしっかりと支え、粘膜を張った状態にして、そこにメスを入れるべきです。
唾液で滑るなら、ガーゼを用いてでもしっかりと張らせましょう。
そこに力ではなく技、角度、刃先を留意してメスを入れます。
そして重要な事は、メスを入れたら決して迷わず引く、スッと引くことです。
即ち、ビクビクしてメスを使うとスパッと切れず、迷い傷になって治りが汚く、痛ませてしまう、と言う事なのです。
ドキドキするのを押さえ、腹を決めてスパッと切る。
これが重要です。
更にもっと重要な事は、骨面に達するまでしっかり切る、と言う事です。
初心者は、とかく歯医者らしくチマチマ、ドキドキで少しずつ確かめながら切ろうとします。
これが一番拙い。
腹を決めて、一気呵成に骨まで切るつもりで切開する。
これが出来るだけで治り方が全く違って来ます。
勿論、切っても安全な所を知り抜く事しか気持ち良く切ることを”爽やかに”はできないでしょう。
名人の語る切開のコツ”爽やかに”切る。
それには、行くべき時には腹を据えて一気に行き、危ないと感じたら急停止する、そう言う性格が良いと言うことです。
このような性格、性向は凡そ一般的歯科医のそれとは全くま逆である、と私は言いたいのです。
インプラントの入口、外科に通じるには、この心構えが凄く大事である、と私は言い切ります。
道具立て、心構え、本当に役に立つ事を目指し、実に細かい話、知っていても意外にされていない話から説き起こして行きます。
それでは、次回。