元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

「風紋」の保科先生が新見で

2009年10月31日 | 作曲家 保科洋
吹奏楽の定番の「風紋」。かつてのコンクールの課題曲です。
今でも毎日、全国のどこかで演奏されている名曲。
テレビの「題名のない音楽会」で世界吹奏楽曲ベスト№5に選ばれた曲。

この曲の作曲者が、私が師と仰ぐ保科洋先生。
来年岡山で開催の国文祭でのマーラーも先生が振ることに決まったようです。
忙しい先生に新見での「風紋」の指揮をお願いいたしました。

演奏団体は、新見ウィンドアンサンブル。
ウィンドは来年2月7日(日)に結成20周年記念 第10回定期演奏会。
保科先生においでいただき、作曲者自ら「風紋」を指揮していただきます。

ウィンドは新見で活躍する吹奏楽のアマチュア団体。
「風紋」を保科先生の客演指揮でとの要望に協力です。
電話とウィンドからの手紙で依頼し、先日正式に決まりました。

県北での先生指揮の「風紋」は初めて?かも知れません。
多くの人に聴いていただきたい演奏会。
県北や隣接する鳥取・島根・広島の吹奏楽の愛好家にも。



先生の新見での指揮は、私の「音楽合宿村」構想の一歩。
先生には、「音楽村」村長を依頼済みです。
快く引き受けていただきました。

「文化の谷間」の新見で音楽を志すグループが合宿する「私の夢」です。
指導者によりレベルアップをはかり、演奏の場を設けます。
地元の子供たちやシニアには演奏を通じ、「感動」体感をしてもらいます。

練習や演奏会で新見でお会いする先生との食事も楽しみです。
我が家においでいただき、母親の作る「けんちんそば」も。

画像  CD「風紋」(保科先生の作品集)
     演奏会場(まなび広場大ホール入口、響きのいいホールです)
      
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「真空断熱」

2009年10月29日 | 好きなこと、もの
娘からもらった便利な「マグ」。

「真空断熱」のステンレスマグ。
ほこり除けのふたがついたオフィス?用。
ふたのフラップを開けると飲み口に。
持ちやすいストレートな取っ手。シャープなデザインです。

大のコーヒー好きを知っている娘からのプレゼント。
ドリッパーも載るタイプです。280cc。色はブラック。
薄めのコーヒーをがぶ飲みする私にぴったり。

冷めにくさが嬉しい逸品。今からの季節に最適。(サーモス社製)

ショッピング広告のような記事になりました。(笑)
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「新人研修」

2009年10月27日 | 自己啓発
昨日は、岡山で「新人研修」を受講。
この歳になっても、新しい職場では「新人」です。

メンバーは数十人、女性の姿も。
平均年齢はかなり高い「新人たち」。私と同じように、定年後と思われる人も。
顔ぶれは「したたかな」雰囲気の集団。一家言ありそうな人たちばかり。

補正予算で組まれた諸施策に始まり、助成内容、個人情報保護にいたるまで。
講師が10人近く入れ替わり説明。専門性が高く、かなりハードです。
渡された資料は、数センチの厚さ。

食事は、上階の見晴らしの良い「食堂」。
数部門入っているビルらしく、結構な人数が入れます。
メニューは限られているものの、味はそこそこ。価格も少し安いのです。

採用後、研修もなしにいきなり相談窓口に立たされ、戸惑った私。
データベースへのアクセスも、見よう見まねで端末を叩きました。

企業へも同行なしで、単独で説明に。
信頼されているのか、任せることが新人教育のシステムなのか?
「コンサルタント?」(私は資格なしです)の人間なら任せてよいと思ったのか?
おかげで、自由にやらせてもらっているので、気は楽。

一部の大手の業績回復はあるものの、中小の企業の見通しは立ちません。
来年1~3月に最悪を迎えるかもしれない雇用。
困っている人や企業を少しでも支えられたら良いのですが・・・。

画像 岡山市内(研修の会議室から駅周辺を望む)
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「女傑」

2009年10月25日 | 友人たち
昨日「女親分」が我が家に。

と言ってもれっきとした事業主。
仕事が縁で、立ち寄っていただきました。

若くしてご主人を亡くし、自ら事業を立ち上げた経営者。
私より10歳年上。ショートカットが活動ぶりを想像させます。

話を聞くと、まるで小説の主人公のような人生。
とび職の旦那を労災事故で亡くした後、子供抱え故郷で起業。
今は珍しくもない事業だが、当時は多分ベンチャーそのもの。

「好き嫌い」がはっきり。
「いやなものはいや」「ウジウジするのが大嫌い」とのこと。
そのためか、風評は相半ば。評価する人、そうでない人。
そのことを伝えると自身も「そうだ」と納得済み。

「利益」の追及のみかと思っていたと話すと意外な一面も。
初代商工会の女性部の代表を務めたことも。
「胎内被曝」のチェルノブイリの子供を引き取ってのボランティアも。

世間の噂だけではわからない人物評。
直接話して自分で判断することが大切と感じた昨日。

今日は、神社周辺の草刈り後岡山に。
四女に会うのも久しぶり。
散髪屋の友人にも。ぼさぼさの髪を刈ってもらいます。

画像 10月の高梁川(国道180号線 総社の北、私の好きな風景です)
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「ネオンサイン」

2009年10月23日 | ふるさと

夕暮れどき、車が集まってくる場所が新見に。

コンビニだけではありません。「無人精米所」にも。
その混雑ぶりは想像以上です。
繁華街ではなく、いなかならではの郊外の「ネオン」。

稲の刈り入れが済んだ新見地方。
新米の季節です。この新米の精米が大繁盛なのです。

車のドアを開け放ち、米袋を抱えて、順番待ち。
仕事帰りの人たちが家路につく前に集ります。
以前は各家庭で精米したものですが。

精米料 10キロ100円、30キロ300円。
米袋は30キロ入り、昔の米俵は60キロでしたが。

古米はそのまま残し、我が家も新米を食べ始めました。
そのおいしさは格別です。
炊きたての温かいご飯は、白菜の漬けものがあるだけで十分です。

新米を職場の全員に配ります。三日間に分け、毎日運びました。
電車通勤の人には少なめに、車の人にはそれなりに。
豊作の我が家の米のおすそ分け。兼業農家は私だけだから。

友人・知人が喜んでくれることが嬉しい収穫の秋です。



画像 夕方の無人精米所(順番待ちの車が何台も。会釈をしながら交代します。)
    朝霧の中の太陽(午前8時ころ、勤務先の屋上にまるで月のように)

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「筋力」

2009年10月20日 | ふるさと
自分の筋肉の非力さと知識不足がわかった日曜日。

秋祭り用のしめ縄を作りました。
早朝から、我が家に集まった氏子15人。
稲わらを束ねて鳥居用の大しめ縄作り。小さいものまで入れるとおよそ20本。

開始早々、私には務まらないと観念。
何しろ、握力・腕の筋力が要求されます。その上バランス感覚も。
ひねりながらわらを束ねて大縄を。それを3本組み合わせて大しめ縄に。
近隣の人たちも、試行錯誤。しかし何とか完成。

そののち、「湯立て」と称する神事。
釜で沸騰させた湯を、笹の葉で宮司が居並ぶ氏子にふりかけます。
「熱い」洗礼かと思いきや、意外に冷めています。

そのあとの食事会「直会(なおらい)」終了まで、およそ10時間。
準備するものが、神様の独特の名詞で表現される特殊なもの。
「門竹」「姫竹」「柄杓」「榊」「三つ折り」「金赤水引」「かなびき」「幣立」etc。
疲れました。わからないことが多く気を遣ったからです。

     

あと一ケ月に迫った祭りの本番。
準備は急ピッチ。休日がほとんどつぶれます。
でも、不思議なことに「達成感」を感じます。
私欲の入り込まない奉仕作業だからかもしれません。

画像  大しめ縄つくり(わらをひねりながら束ねます。気が緩むとわらも緩むことに)
     我が家の庭先(大当屋のしるしの竹と幣と小さなしめ縄)
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「伝統」

2009年10月17日 | ふるさと
最低気温が10℃を切る日も。
ふるさとのこの季節の寒さを知りました。朝晩はストーブが要ります。
盆地の新見は、冷え込みます。そのため、朝霧が。

いよいよ明日は、神社の「しめ縄」作り。当番組の近隣15軒が集まり、我が家で。
宮司も参加し、「湯立て」神事もあるとか。その準備で大わらわです。
何せ初めての体験、どうなる事やら。近隣の人たちの協力を仰ぎます。

伝統行事の継続には、エネルギーが要ります。
農業しかなかった時代は、時間はたっぷり。
しかし 田舎でもサラリーマンが増えると休日しか使えません。

     

農作物の収穫への「感謝祭」だった「秋祭り」。
神事の後の「直会(なおらい)」という名の食事会。
楽しみの少ない過酷な農業の合間の「憩いの場」だったのでしょう。

車社会になり「飲酒運転」を避けるため、酒を飲まない会合になりました。
でも コミュニケーションは保てます。
戸数が減ることに加え、宗教の多様化もあり、年々氏子の減る田舎です。

しかし 継続をしなければならない「伝統行事」です。

画像  新見の県民局の裏側(山に霧が上がっていきます)
     神社の鳥居のしめ縄(友人たちと下調べ)
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果物の「宝石」

2009年10月14日 | 食べ物、飲み物
今年もブドウの「桃太郎」を賞味。

皮ごと食べられるマスカット。正式名称「瀬戸ジャイアンツ」。
桃のようにふた山に分かれた形状は独特です。

いつも訪問するブドウ栽培の専業「ファーム」が今年はだめです。
病気で「桃太郎」がアウト。全滅だそうです。この農園は大打撃でしょう。
リスクの大きい希少果物栽培です。

知人から紹介を受けた別の栽培農家に母と弟が訪問。
やはり人里離れた高地にあったとか。寒暖差が味に影響すると聞きます。
友人への発送と自家消費用を持って帰りました。

この農家の「桃太郎」は、皮が若干厚い?のか。
噛んだときの歯触りが、例年と異なる感じ。
しかし味はさすがです。品の良い甘みと香りは絶品。
ピオーネの濃い甘みと異なる「桃太郎」のさらっとした「青臭い」甘み。

田舎に住んでいても、手に入りにくいブドウの「王様」です。
果物の「宝石」かも。デパートや果物店にも出ない希少価値。
ブドウの出荷の最後を飾ります。

「贅沢ができる」田舎暮らしを満喫です。
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10%アップ

2009年10月12日 | 農業
昨日稲刈り、今日米が出来上がりました。
もちろんまだ玄米段階ですが。

驚きました。
何と昨年より10%アップの収量です。
近隣が昨年を割る中、我が家は前年より大幅増。

理由はおそらく三つ。

①晩稲のため盆以降の暑さが好影響?近隣の作る早稲は長雨の悪影響があったとか。
 よそは「コシヒカリ」「アキタコマチ」。我が家の品種は「日本晴れ」古来の品種

②肥料を変えてみました。一度で二度効く「一発肥料」に。

③暑いさなかの「土用干し」(水を断つこと数回)など水管理の徹底。
 田植え直後の水管理で雑草が減らせるとアドバイスをもらいました。

やらなかったことも。

昨年までのように、草取りを頻繁にはしませんでした。できなかったのです。
(母親と妹は多少草取りはしてくれましたが)
お盆前後の除草剤の散布も止めました。出穂前の追肥も。



しかし 本当は増収の理由はわかりません。
でもたくさん取れたことで農業1年生は満足です。

あちこちの人に「新米贈呈」を約束済みです。
豊作の喜びを共有できます。

画像  稲刈り(コンバイン持ち込みで刈ってもらいます)
     わら(神社のしめ縄用に細かく切らずに残したもの)
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「苦手」

2009年10月11日 | 音楽
三女からメール。
ピッコロトランペットでヘンデルの「メサイア」を吹くとか。

オーディションで、メサイアのメンバーが決まったようです。
トランペットを始めたころから、高音が苦手と言っていた娘。
低音の「やわらかさ」には自信があったらしいのですが・・・。

ハイトーンの吹けない「トランペッターの卵」は、致命的と思っていました。
その娘が、「メサイア」のピッコロに挑戦とは。
それもサントリーホールで。さぞかし緊張するでしょう。

聴きたいけど、12月のブラスウィンドの定演のほうに興味が。
同じ12月に東京に二度も行けません。
学生生活の最後で貴重な体験ができる娘の「高音」を聴きたいものです。

私は、「右脳」を使う科目はすべて苦手でした。その上「運動音痴」。
「美術」「音楽」「書道」「体育」などなど。
いまだにコンプレックスがあります。
カラオケを歌えず、100を切れないゴルフはその典型。

しかし 娘の挑戦を聞くと親父も頑張らなくては。

画像  三女の通う大学のコンサートホール(小さいけど、リッチな音です)
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友達の友達は

2009年10月09日 | 友人たち
ネットワークが広がってきました。
先月後半から、新見の経済・文化を担う人たちの訪問を。

起点は、印刷を業とする経営者。雑誌にも登場する文化人。
姪娘さんが私の前の会社で働いていることがわかり、懇意に。
「六文銭ライブ」もお手伝いいただいた方です。アイススケートの達人。
ライブ会場のクーラー替わりの「氷」の調達に尽力をいただきました。

新見市の経済を担う商工会議所の会頭・副会頭につながりました。
そして、主な産業の石灰・建設・流通を支えるトップとも。
片方で、文化の継承に心を痛める人たちへのルートもできました。

紹介いただきユニークな新見市の郵便局長とも。
新見にUターン後、文化事業の立ち上げに心を砕いてきたそうです。
ご自身も複数の楽器を操る「ミュージシャン」。

お会いしたかたから、必ず友人を紹介いただきます。
タモリの「友達の友達は」方式でお会いします。

イレギュラーなケースも。
昨日 隣の市の見知らぬ方から電話も。
ブログを読んで、携帯番号を調べ、ぜひ会いたいと嬉しい申し出です。
「音楽村」構想と同じような主旨と仲間をお持ちで活動開始の様子。
共通の知人もいてびっくり。

初めは仕事がらみで、企業訪問を始めました。
ところが、40年ぶりのふるさとUターンを話すと個人的関係に発展。
公私の境目がなくなりつつあります。

地縁とはありがたいもの。ふるさとがあることに感謝です。
そして 発信を続けることの大切さも。

画像  レトロな新見本町郵便局(赤いポストをわざわざ再設置、局長の個性が)
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「発見」

2009年10月07日 | 日常
携帯電話が出てきました。
それも、思いがけないところから。

一度は探した公用車の中にありました。
運転をしたのは事実ですが、電話はなんと後ろの席の足元に転がっていました。
運転席周りしか探さなかったことを反省。
しかし どう考えても不思議です。

マナーモード設定にしていたため、着信音は出ず半分あきらめムード。
それでも、念のため、再度 友人の電話からかけてもらうことを依頼。
私は、車内に耳を傾けます。

かすかな振動音が聞えた時は、狂喜です。
数百の再登録を考え、憂鬱だった気持ちが、一転晴れ晴れ。

警察に出した紛失届は当然取り下げ。
個人情報漏えいの心配も雲散霧消。

こんなに携帯に依存していた自分の気持ちにもびっくり。
携帯電話に執着する若者を笑えなくなりました。
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「行方不明」

2009年10月07日 | 日常
一昨日夜から、携帯電話が「行方不明」。

置き忘れたか、落としたのか? 出てきません。
出かけた企業にも、買い物をしたスーパーにも確認しましたが、見つかりません。

歳をとると忘れっぽくなっていけません。
ついに警察にも届けを。

知人・友人のみなさん。
携帯がしばらくの間、つながりませんが ご容赦を・・・。
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「採用基準」

2009年10月05日 | ビジネス
日曜日のお昼、岡山から新見への180号線。

よく晴れた気持ちいい青空。絶好のドライブ日和。
バイクの集団が横を走り抜けます。


週末、衣料スーパーの経営者と面談。創業120年以上の老舗。
新見市内に二か所の店舗を持っています。
すごいのは、関西と関東にかなりのチェーン店を。

30年前から、ドイツのボックスストアをモデルに新ビジネスモデル確立。
アイテム数を絞り込み、安さを売り物の多数の店舗を展開。
今は一線を退き、顧問の立場。

これらの店の社員募集の採用基準が面白いのです。
二つの基準をもって臨んできたとのこと。9割の人間が期待通りとか。

その一つが、「失敗の多い人」。もうひとつが「ネアカな人」。
「失敗」の意味を重ねて聞くと、たとえば「失恋」の数。
落ち込んで人生をはかなむ経験は、得難いのだそうです。
「他人(ひと)の痛みもわかるから」という理由です。

また研修費用を必ず計上させ、削減するとチェックするそうです。
言葉では「人財」と言う経営者は多いのですが、通常真っ先に削る経費科目。
苦しい時期でも、銀行の反対を押し切ってきたらしいのです。



個人的にも興味の多い人です。
地元の活性化を考え、若い人の育成も。
「シニアの元気な町づくり」は、「共感」を覚えます。

新見にも「温かい成功者」がいることに嬉しさを感じます。


画像  180号線沿いの竹林(マイカーから撮影、好きな風景です)
     新見市内の複合スーパー(顧問の会社も衣料部門で入店)
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手間ひま

2009年10月02日 | 食べ物、飲み物
古来から続いてきた保存食「焼き米(やっこめ)」作りに今年も挑戦。

母親が嫁に来て以来60年も・・・。私はそのお手伝い。
先祖から受け継いできた「面倒くさい」製造工程の食べ物。

青刈りのイネを手動で脱穀。その「もみ」を流水に「さらす」こと4日間。
そして、大がまで、汗をかきながら丹念に「煎り」ます。
最後に「搗(つ)い」て、もみ殻をはずします。
(この工程のみ専門家に、昔は水車の利用でしょう)

     

こんな「やっこめ」、個人ではもうだれも作りません。
食べ物があふれる時代です。

食べ方は、いたって簡単。
熱いお茶かお湯に漬すこと数分、塩を少々。
味は素朴なものです。

今は貴重な食べ物。
出来上がった「やっこめ」を近隣・知人に配ることが母親の「喜び」です。
毎年「今年が最後」と言いながら続けています。
以前 NHKの取材申し入れもあったとか。

「やっこめ」は母親の存在の「証明(あかし)」です。

画像  大釜(もみを焦がさないように煎ります。このテクニックが母親の自慢)
     選別(比重の差を利用し、実のあるもみを選別)
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