元ベース弾きの田舎暮らしは

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「土用干し」

2019年07月28日 | 農業

ウナギの季節「土用」。

でも「土用干し」は食べ物ではありません。

この時期の、米つくりの重要な作業工程。

 

母親の緊急入院、義母の急死と家族葬。(母親は退院できましたが)

慌ただしい状況でも、季節は変わり、農業に必要な作業は待ったなし。

この季節に「土用干し」を実施します。

 

田んぼの水を落とし、乾かす作業が「土用干し」。

水のない田んぼの稲は、その根を地中深く伸ばし、水を求めます。

結果、根のしっかり張った稲は、穂の出る直前に栄養の摂れる稲に生長。

 

1週間程度乾かした田んぼに再び注水。

一旦乾いた田んぼの表面は固く、刈り入れ時のコンバインの沈み込みに耐えます。

ただ一時期水を抜いた田んぼは、あちこちに亀裂が生じ、水漏れも必至。

 

注水時には、目を凝らし、漏れを防ぐ作業も重要。

「水稲」と呼ばれるように、水管理が大切な生産物です。

隣の田んぼの品種は「秋田こまち」、もう穂が出ていて、9月には刈り取り。

我が家の品種「きぬむすめ」は、盆過ぎに出穂、10月に刈ります。

 

農業の真似事を始めて、10年目。しかし 未だに初心者です。

前年のカレンダーを見なければ、作業内容とスケジュールを思い出しません。

「美味しい」と言ってくれる娘や知人・親戚の「笑顔」が励みです。

 

     

 

先日、事業所訪問で「パン屋」さんに。

 

「山の中のポツンと一軒のパン屋」を訪ねました。

ご主人が大分県、奥さんが福井県出身。農業をするために移住してきたご夫婦です。

もう30年以上まえから、山の中に住み込みです。

ご主人が「菊作り」、奥さんが「パン作り」。近隣でもその評判は高いものが。

 

志を持って移住してきた人たちの熱意は、中途半端ではありません。

よくこんな山の中にと思うくらいの場所。ナビがなければ訪問できないロケーション。

奥さんは、本来は「草木染」が希望だったとか。

頂いた「ライ麦パン」は味わい深いものでした。

 

生まれ故郷にUターンしてきた私たち夫婦とは、心構えが違います。

「背水の気持ち」に感動します。

故郷にいる「安心感」だけでなく、「残せるものは何か?」を考えさせられた週末です。

 

       

 

画像    田んぼの排水管

      ホームメイド のら  のライ麦パン  奥さんに頂きました

      丸太状に切ったイチョウから芽が   その生命力に感嘆

 

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義母の「家族葬」

2019年07月21日 | 娘達・家族

数日前 突然の訃報。

かみさんの母親が亡くなりました。

91歳 の生涯でした。

 

私の母親が窮地を脱し、安心していた矢先、思いがけない連絡。

義母が急死の連絡、慌てました。

かみさんの実家のある広島の葬祭場に就いたのは、遅い夜。

 

喪主の義弟と身内で「家族葬」を決めたようです。

東京の私の娘たちに参列要請していましたが、急遽中止の連絡。

戸惑う娘たちでしたが、「叔父さんやお母さんの意向なら」と納得。

 

通夜の前の「送り人」の作業を初めてみました。

畳の安置の部屋にも拘わらず、「隠された給排水設備」と浅いバスタブ。

若い人2人の担当者の「清め」と「化粧」はスピーディ。

 

一般の葬儀と変わらない祭壇と埋め尽くされた花。

祭壇を囲むようにレイアウトされたソファー。初めて見る「家族葬」の会場です。

身内だけで送るためのセレモニーにふさわしい設え。

 

参列希望者に「家族葬」の意向を伝え、香典・弔電も丁重に辞退。

それでも何とかと要望する会社関係者への対応に苦慮する義弟やかみさんたち。

家族や濃い親戚以外 参列者はいないものの、他は一般の葬儀と変わらない会場や準備物。

 

想像していた「家族葬」とは異なり、準備も経費も一般と変わりません。

故人を良く知る身内だけで、静かに見送りたいとの想いを貫いた遺族。

義理・人情としがらみ深い田舎では、難しいと感じた「家族葬」でした。

 

化粧され「寝ている」ように見える穏やかな義母でした。合掌。

 

葬儀後、昨夜新見に帰宅。少し疲れました。

でも今日は、母親の見舞いで倉敷行を予定。

残された時間の使い方を考えさせられた義母の家族葬でした。

 

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「究極の選択」

2019年07月14日 | ふるさとの母親

先週半ば、母親が県南の救急病院に搬送されました。

地元の病院では、対応できないための緊急措置。

数日たちましたが、おかげで現在回復中。

 

ただ抜本的な、治療ではないため、再発の可能性も。

96歳という高齢では、手術に耐える体力がないとの判断。

抗生物質による対症療法です。

 

手術による患部摘出が最良の措置。

次善の措置は、患部にドレンを付けるセミ外科手術。

最後が、抗生物質投与の内科的措置。

 

最初は、外科的手術を希望。

並みの96歳ではないとの、家族の希望的観測

花やサッカーを楽しむ母親は、特別な体力・気力があると思っていました。

 

開腹手術でなく、腹腔鏡を使えば体力を消耗しないと。

問題は全身麻酔。高齢での麻酔は危険水域とのアドバイスが。

又 腹腔鏡使用による、内臓圧迫も。

 

結局 悩んだ末、穏やかに過ごせる内科的療法を選択しました。

しかし体内に「爆弾」を抱えているような状況。

この判断で良かったのかどうか?わかりません。

 

東京の娘婿が内科医で腹腔鏡の専門医。

電話でやり取りをしながら、病院の医師と治療方針を決定。

「その判断で良かったと思います。私の親でも、その選択をします。」

と彼が言ってくれたのが、救いです。

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「老い」の困惑

2019年07月06日 | 日常

昨朝、目覚めたあと、自分でも理解できない感覚を実感。

「今日は何曜日?出勤する日だったかな?」日時の感覚が不明だったのです。

およそ10秒くらい、ぼんやりした状態。

 

これが「老い」かも知れません。

古希を迎え、確実に「頭脳」の老化が進行している可能性が高いと実感。

これが、運転中なら、事故に繋がったかも。

 

最近、いつも通る道が、見たことのない景色に見えたことも。

トンネルを出た瞬間、光の先に「知らない道」が開けたのです。

ものの数秒で、いつもの道に還り?ましたが。

 

高齢者のアクセル・ブレーキの踏み間違いが、ニュースになることもしばしば。

しかし 本当の原因が踏み間違いだったのかどうか?

ひょっとしたら、自分が運転中かどうかもわからない状態だった可能性も。

 

踏み間違いより、もっと危険な状況です。

専門的な脳の状態のことはわかりませんが、一時的な「認識の欠如」だったのでは?

 

見覚えのある顔でも、名前が出てこない事はたびたび。

少し前に持っていたはずの携帯や鍵の置き場がわからなくなることも。

隣の部屋に行き、何をしに来たか忘れ、元の部屋に帰り、思い出す日常。

うろ覚えでなく、すっかり抜け落ちる会話や記憶もかみさんに指摘されます。

 

脳ドック検診で異常が無くても、「短期記憶細胞」が減っているのでしょう。

血液中に脂肪分が増え、流れが悪くなり、栄養が末端に届いてない可能性も。

     

私の働き方改革は、フルタイム勤務でなく、4勤3休に変えたのが4月。

水曜日を休むことにより、二日働くと休みが来るローテーション。

おかげで大きく変わったのが、体ではなく「心」の状態。

 

毎日が「週末」感覚になったことです。

休みが来るのが待ち遠しかった頃に比べると、気分が楽に。

「もうすぐ休み」の感覚が持続するのです。

体の負担軽減より、「心の開放」は、大きなメリットです。

 

昨年に比べ、企業訪問時間より相談業務のウェイトが増えました。

相談者には、携帯番号をオープンにし、ショートメールのやりとり。

Uターンや移住者には、市役所の時間外の連絡が必要です。

 

閉庁後の夕方が相談者の「ゴールデンタイム」。

遠隔地に住み、在職中の人にとって、仕事が終わっての連絡が多いのです。

帰省日程・相談時間の決定や、企業見学日、面接日設定まで、メールのやりとり。

曜日関係なく、24時間メール受付。

     

 

自分の体調不良、高齢化による思考力の低下を自覚しながらの「相談業務」。

しかし、相談者にとっては、Uターン・再就職は「最重要テーマ」。

必要とされることに感謝し、全力で対応したいものです。

 

画像   血圧計      最近 朝晩2回計測 最低血圧が少し高め      

     我が家の田んぼ  稲が大きく成長中         

     草刈り機     草刈りが一番好きな農作業  

         

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