元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

手間ひま

2009年10月02日 | 食べ物、飲み物
古来から続いてきた保存食「焼き米(やっこめ)」作りに今年も挑戦。

母親が嫁に来て以来60年も・・・。私はそのお手伝い。
先祖から受け継いできた「面倒くさい」製造工程の食べ物。

青刈りのイネを手動で脱穀。その「もみ」を流水に「さらす」こと4日間。
そして、大がまで、汗をかきながら丹念に「煎り」ます。
最後に「搗(つ)い」て、もみ殻をはずします。
(この工程のみ専門家に、昔は水車の利用でしょう)

     

こんな「やっこめ」、個人ではもうだれも作りません。
食べ物があふれる時代です。

食べ方は、いたって簡単。
熱いお茶かお湯に漬すこと数分、塩を少々。
味は素朴なものです。

今は貴重な食べ物。
出来上がった「やっこめ」を近隣・知人に配ることが母親の「喜び」です。
毎年「今年が最後」と言いながら続けています。
以前 NHKの取材申し入れもあったとか。

「やっこめ」は母親の存在の「証明(あかし)」です。

画像  大釜(もみを焦がさないように煎ります。このテクニックが母親の自慢)
     選別(比重の差を利用し、実のあるもみを選別)
コメント (2)
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