元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

あっぱれ! 大坂なおみ 全豪優勝!

2019年01月27日 | 思い出
昨日の夕方は、テレビに釘付け!
テニス・全豪オープンの決勝観戦です。
結果 大坂なおみの優勝、見ていた甲斐がありました。

かみさん曰く「にわかテニスファンだね。」
テニスの経験もなく、ルールもよく知らない私。
でも彼女のパーソナリティのすばらしさに惹かれていました。

毎試合ごとの彼女のインタヴューへのコメントが好きです。
素直で謙虚で偉ぶらない人柄と片言の日本語。率直な物言い。
卓越したテクニックとのギャップが面白い。

ただ 昨日2セット目を失ってから、彼女のスマイルは消えました。
悔しさと自分の対応力の無さが腹立たしかったのでしょう。
無表情に3セット目を取り返し、そして優勝。世界ランク一位。

優勝が決まった瞬間、下を向き数秒間。顔を上げ相手に近寄り抱擁。
ベンチで、泣く姿は21歳の「少女」です。
表彰式でも、彼女本来の「なおみ節」はさく裂しませんでした。
相手を思いやる気持ちで、抑えた感情とスピーチ。

全米オープン優勝に続く快挙。
大坂の短期間での成長は、今までにないタイプの「スター」。
「根性」・「努力」などを感じさせない「新世代の人類」です。

サッカーの「堂安 律」「大迫 勇也」も同じタイプ。
広島カープの若手選手にも「新世代」を感じる「旧世代」の私。
相手の名声やポジション・ステータスに憶することなく、対戦する姿に感心します。

   

営業マン時代、大会社の経営者に会う前の緊張感を思い出します。
得意先の大きなビルの前に立っただけで、足のすくむ私。

一番緊張したのは、特約店総会の司会を任されたとき。
VIP数百人が居並ぶ、広く豪華な会場での開会の挨拶。
暗い会場でピンスポットが自分に当たった瞬間、頭の中が真っ白。
準備した原稿が光って読めません。気の小さい私は緊張感で硬直。

大坂なおみが決勝で闘う気持ちはどうだったのか?
2セット目の自滅から、3セットスタートへの気持ちの切り替えをどうしたのか?
優勝を勝ち取った彼女に脱帽です。

優勝を見届けた後の夕食は、心身共「満腹」でした。
ハッピーな夜にしてくれた大坂に感謝です。
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生命力

2019年01月20日 | ふるさとの母親
母親が緊急入院しました。
今年3月で、96歳を迎える大正生まれ。

入所中の施設から、電話があり、緊急呼び出し。
高熱と嘔吐により、病院に行くため同行依頼です。

搬送先の病院のかかりつけ医から、白血球が17000と上限の2倍に到達の告知。
原因不明だが、抗生物質投与で対応する応急処置。
当然 入院加療が必要だが、満床のため、近くのほかの病院に転送。
見知らぬ医師や看護師・介護に少し不安を感じながらも対応依頼しました。

入院から三日目の昨日、熱が下がり、顔色も平常に。
点滴のみのため「腹が減った」との母親、その言葉が出たことに一安心。
今までも数度の危険状態から「生還」した「実績」のある母親。
丈夫な体を持っている家系なのでしょう。
しかし 今回は、病状は深刻な様子。

     

先週から、家の周りの樹木と庭の剪定中。
シルバー人材センターに依頼し、延べ60時間以上の作業です。
10年前に大きく伐採したイチョウの木が高さ15~16mに復元・成長。
屋根にイチョウの葉が堆積し、樋が詰まるため、高さ3メートルにカット。

10年前 東京からUターンした年に同じように切ったイチョウ。
たった10年で、元の高さに成長する植物の「生命力」に驚きました。
このイチョウの木の存在が、故郷に帰る理由の一つでもあったのです。

小さいころから見てきたイチョウは心の「癒し」です。
母親が嫁に来た時にはあったというから、樹齢100年は経っている計算。
石垣の端に立つイチョウ伐採は、困難を伴い、作業する人も危険との闘い。

イチョウ以外にも、カットや剪定を依頼しました。
白いフジの木の枝が伸びすぎて、ほかの木に覆いかぶさる状況。
古老の使う、地元の方言「おおがっそう」状態。
本来は、伸び放題で手入れのしていない髪の毛を指す言葉らしい。

庭の植木も大きく伐採したため、遠くからでも庭が見える状態に。
「裸」になった庭のため、少し恥ずかしい気持ち。でも晴れやかな景観。

田舎暮らしで鍛えられた母親と樹木の「生命力」を感じたここ数日。
共に「大切にしたい」心の支えです。
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「馬謖(ばしょく)のおごり」に学ぶ

2019年01月13日 | ふるさと
昨日放送のWOWOWの「三国志 軍師司馬懿」に考えさせられました。
軍令・セオリーに背き大敗したエリートの話。
(エリートでも、「軍師」でもなく、晩年を迎えた私ですが)

判断ミスが多くのいのちを失う時代ではない現代。
しかし じわじわと衰退するふるさと。あたかも「延命措置」をしているよう。
人口減少・過疎化が深刻な状態です。

同じく昨日の久しぶりの同級生との新年宴会でも、話題は「過疎化」。
元行政マン・元JA・元国鉄マン、まだ仕事をしている仲間。
同級生ゆえに、率直な意見交換。しかし結論がある話ではありません。

市役所のUターン相談員の私は、市内の商工業者への訪問により、データ・情報収集中。
市外への就職人数と率は、20年前の倍以上。高校生の地元就職も大幅減少。
あまりの変化に、市内の勤務条件をハローワークに調査依頼。驚くべき結果です。

県下でも、最低レベルの賃金と休日数。こんな結果が出ようとは。
ただこの問題は、即座に解決できることではありません。
それぞれの事業主の、経営にかかわることだから。

     

しかし、頑張る経営者もいることは事実。その実例は。

①求人氷河期でも若者が多く集まる木材業者。
  若い社員が仲間を惹きつけているのです。
  元銀行の支店の店舗を改築し、明るい大きな窓は、木材業者とは思えない外観。
  「給料はそこそこでも、休みは多いよ!」とのSNS発信が、会社の評価そのもの。

②「ライバル」を「同志」にする自動車整備組合
  少ない整備士を奪い合うライバル店同士が、共同で外国人研修生の獲得に。
  国の政策の先取りを考える組合幹部たち。若いメンバーが積極的。成果は今からですが。

➂人材確保に投資する燃料販売の若い経営者
   県の外郭団体の助成を得ながら、上場会社の役員クラスを「一本釣り」。
  「採用経費ゼロ感覚」からの脱却は見事です。

④ハローワークの求人票の表現変更(全国からネットで検索されているとの意識)
  「人を選ぶ」時代の求人票でなく、求職者に「比べられている会社」の求人票への工夫。

     

生き残るために工夫し、実践する経営者の存在は頼もしいかぎり。
また 廃業を宣言しながらも、決して「暗くない」顔の経営者。
わが町も捨てたものではありません。

厳しい環境ながら、精一杯頑張る姿が周りの人にもパワーを与えることを実感。
昔 出向時代に勉強した「一寸先は光」の新格言を思い出しました。

画像   数年前に開通した家近くのトンネル   30年来の悲願成就、市街地への生活道路
     手入れをしていない庭         今月中にシルバーにより剪定予定
     大好きなホテルブレッド        二斤300円、ただし買うには往復130㌔
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人口3万人を切った町

2019年01月04日 | ふるさと
正月の帰省客の都市部へのラッシュがニュースの毎日。

わが家の娘たちも東京に。
空路の長女一家を、私が車で「岡山桃太郎空港」に。
新幹線の娘たちは、かみさんが駅まで。

多くの人々が帰省し、わが町は「人口増」。
しかし 大半が都市部に帰り、再び「過疎」の町に。
この町にUターンして、住み続ける人たちを探すのが私の仕事です。

今年の1月号の市報に入れたチラシが、タイトルの画像。
裏面は就職奨励金20万円の告知。
各戸に配布されたこのチラシが、どれだけの人の目に留まったか?

就職相談員として、市役所勤務を始めて2年目。
相談がメインの仕事ながら、事業所訪問も。
求人と求職者情報の収集を兼ねての訪問です。

     

1年9カ月で1000社の事業所を訪問しました。
500社の法人と個人事業主の500社。市内にこんなに会社があることを再発見。

圧倒的に多い、食品・日用品などの小売り店が20%強。
しかし 大手スーパー・コンビニなどの価格攻勢と品揃えの豊富さに「風前の灯」状態。
供給ルートの問屋の廃業も拍車をかけます。アイスクリームが小売店から消えました。

驚いたのは理美容店。なんと100店を超えるのです。
昔「バーとバーバーの多い町」と言われたこともあったとか。

でも理容店の「閑古鳥」と美容店の「盛況ぶり」と対照的。
節目節目の散髪の風習が廃れ、若い男性が美容店に通う時代への変化。
女性の「いつまでも綺麗でいたい。」の気持ちと、そうでない高齢の男性の・・。

個人事業主へのヒアリングで明らかになった高齢化。
70歳以上の経営者が35%。後継ぎなしも多数。継がない、継がせないためか?
90歳を超える現役経営者が3人もいたのにも驚きました。80歳代は数知れず。

「元気だから仕事をしているのか、仕事をしているから元気なのか?」
自身 生涯現役の必要性を痛感する事業所訪問です。

悲観的な見通しだけでなく、頑張る経営者の存在やその手法は次回に。

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