元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

「土用干し」

2014年07月30日 | 農業
米作り農家にとって、真夏に重要な「水管理」の作業があります。
それが「土用干し」。
今までひたひたに入れていた田んぼの水を抜き、稲の根本を空気に触れさせること。

稲の「分けつ」(茎の本数増加)を抑え、実のつかない稲穂を減らすことです。
もう一つは、秋にぬかるみを作らず、コンバインなどの動きをよくするため。
干す度合いは、表面に軽いクラック(ひび割れ)が出来るくらい。

取水口近くとそれ以外の田んぼの稲は生長のスピードが異なります。
冷たい水がよく当たる場所の稲は、成長が遅く、暖かい水が多い場所は十分に伸びている稲。
同じ田んぼでも、一様に成長してくれません。

土用干し開始のバロメーターは、茎の本数。
でもどの場所の稲の本数を数えるのか、難しいところです。
我が家は毎年7月末に「土用干し」を開始、隣の早生の田んぼはもう穂が出ています。

通常「土用」と言えば「ウナギ」が連想されます。
しかし晩稲を植えた農家は「土用干し」が真っ先に浮かぶのです。
素人農家の私にとって、大切な農作業です。
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「65歳で初めてのスマホ」

2014年07月24日 | 好きなこと、もの
かみさんは、ずいぶん前からスマホ使用。
私は、頑固にスマホを拒否してきたのに、ついに観念。
ガラケーからスマホに替えました。

先月、そろって帰省した娘たちの「最後通告」?「お土産」?
「お父さん、スマホを持たないと家族ではないよ!」
「LINEでお母さんとは、連絡しているけど、お父さんだけ蚊帳の外だよ。」
「家族のことがわからないでしょ。」
ショップにスマホを予約しておくから、取りに行って!」

かみさんとスマホを受け取りに行き、説明を聞いても私はちんぷんかんぷん。
窓口の人も、私への説明はあきらめたのか、もっぱらかみさんに向かって話します。
「なめられたも」のです。

いざ使用開始でもスタートがわかりません。
私が使う機能は、電話・メール・カメラ 位。

仕事場でも「使いこなせるの?」と心配と揶揄。
ただ家族にメールを打つ手間が、LINEだとすごく簡単。
初めての家族LINEの送信に、娘たち4人が大騒ぎ。
「キター!」「お父さんがLINE?」「ついに?」「お父さんが参加している!」
と感嘆詞のオンパレード。

やっと家族の仲間入り? たかが通信手段で・・・。
でも今の世の中仕方ないのかもしれません。
数多いアプリは全然使いこなしていません。
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「パトカーを呼んだ日、事故・事件?」

2014年07月14日 | 日常
休日の夕方、かみさんとスーパーで買い物。
突然、店内放送で、かみさんの車のナンバーが流れ、「至急、車に戻るように」とアナウンス。
急ぎ駐車場に駆けつけると、このスーパーの店長が待っています。

「今、お宅の車にぶつけた人がいて、そのまま逃げたようです。」
「しかし、目撃者がいて、相手のナンバーを控えています。」と渡されたメモ。
「通報のお客様は名乗らず帰りました。」

車はバンパーが浮いている状態で大破ではないが、すぐ警察に電話。
まもなくやってきたパトカーと警官二人。
事情を説明すると早速本署で、そのナンバーを照会。

「この番号、ずばりではないが、近いナンバーの車が市内にあります。」
「別のパトカーが、確認のため、その車の持ち主の所に急行中です。」

一時間ほど現場で、警官と待機。
警官といる我々夫婦を好奇の目で、横目で通り過ぎる買い物客たち。

やがて警官の無線に入電。
「相手が見つかりました。本人も認めているため、住所と名前を言います。」
「当事者同士だと感情的になるので、保険屋を通じて話した方が良いでしょう。」
「事故の調書は作っておきます。」

先方の言い分。
「ぶつかったが、傷がなかったようなので、そのまま帰った。」
コンクリートの車止めを乗り越え、バックでぶつかってきた軽トラック。
ブレーキとアクセルを間違えた、年よりの運転らしい。

全額 相手の保険で修理することで決着。
しかしなんとも後味の悪い事故、人的被害がなかったのがせめてもの救い。

歳をとっても、他人に迷惑をかけない生き方をしたいもの。


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「約束のりんどうの花が届きました」

2014年07月07日 | 友人たち
雨の日曜日、嬉しいことがありました。

昼前一本の電話。
「以前 お世話になった者です。お約束の花を持ってお伺いしたいのですが?」
一瞬戸惑いましたが、電話の途中でその人のことを思い出しました。

2年前、就職相談をしていた人。
「再就職でなく、起業して花作りを目指したい。」
退職金を「りんどうの花作り」の準備に投資したいと相談を受けました。

花を作ることは難しいもの。天候や土など自然条件に左右されるから。
その上、市場の価格変動で収支が読めないから。
でも決意が固く、「心構え」くらいしかアドバイスできなかった私です。

その夢が実現し、今年少量ながら初出荷したらしい。
自分で作った花をぜひ見てほしいと届けてくれたのです。
私は、当時自分の携帯の番号を教えたのです。「咲いたら見たいですね」と。

昼下がり花を持って、我が家の玄関先に。
「上がってコーヒーでも」と誘いましたが、固辞され、花だけ置いて帰ったひと。
鮮やかな色、丹精込めて作った花をどうしても見て欲しかったと言い残して・・・。

私と同年輩の彼に「頑張ってほしい」と伝えた記憶があります。
その言葉を覚えていて、自宅まで来てくれたことが嬉しかった私。
一日に多くの人と話す仕事ながら、いい加減なことは言えないと再認識。
また就職相談とは人生相談だとも。

今の仕事の「やりがい」を感じて、少し涙腺の緩んだ日曜日でした。
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