私の直方の風景

私の住んでいる直方の好きな風景を紹介します。

◎林芙美子と直方について

2015年09月16日 23時35分28秒 | 郷土の歴史
◎林芙美子と直方について
林芙美子は、少女時代に直方に滞在しています。
その際の直方に対する印象は、直方人にとっては、必ずしも嬉しい表現でも
ありませんが、炭鉱が栄えていた当時の直方の状況について興味有る表現を
してくれています。
また、その後の林芙美子の成長や放浪記を世に出す力にもなっているとも
見ることが出来ます。
林芙美子と直方について関連資料や関連場所を眺めてみました。

1、2.林芙美子と直方について
直方商工会議所参考パンフ;「ゆたーっと直方まち歩き」より、
林芙美子の放浪記の直方の印象です。
放浪記の中で、直方について「・・・不透明なあくびをしているような町・・・」
と表現しています。




3.「直方市須崎町映画祭」による小冊子「林芙美子が創作と映画に出逢ったまち」
の表紙です。林芙美子は、1915年(大正4年)12歳の頃に、
炭鉱人への行商をした両親に従って直方に滞在しています。


4.この中に、林芙美子に関する直方でのゆかりの場所(A~D)が記されています。

*以下の文は、上記3.須崎町映画祭の「林芙美子が創作と映画に出逢ったまち」
の小冊子から引用したもので、これらのゆかりの場所を歩いてみました。

A.林芙美子記念文学碑(須崎町公園)
*なお、本年7月5日に、この須崎町公園で、”直方市ゆかりの作家”、
林芙美子をしのんで、直方文化連盟主催の「芙美子忌」が実施されています。






B.映画館「開月館」(須崎町公園横)
スーパー「サンリブ」がある場所にかってあった映画館。1970年代に廃業。
林芙美子が映画「カチューシャ」を観に足しげく通ったとされる。
(私も小さい頃にこの開月館で映画を観たことが有ります。懐かしいですね~)


C.木賃宿「馬屋」跡地(神正町)
林芙美子が12歳の頃、半年間一家で滞在した木賃宿があったとされる場所です。
写真の右手付近(神正町)、との事です。
真ん中には須崎町商店街の神正町側の入口「すさき」の文字が見えます。


D.林芙美子記念文学碑(西徳寺境内、写真の真ん中奥)
右手には福岡県指定有形文化財の「西徳寺の梵鐘」が見えます。


「林芙美子滞在地記念文学碑」です。


E.多賀神社の「馬の銅像」(多賀神社境内)・・・(林芙美子「新版 放浪記」より)
・・・母は多賀神社のそばでバナナの露店を開いていた。無数に駅から流れて来る者は
坑夫の群れである。一山いくらのバナナは割によく売れていった。アンパンを売りさばいて
母のそばへ籠」を置くと、私はよく多賀神社へ遊びに行った。そして、大勢の女や男達と
一緒に、私も馬の銅像に祈願をこめた。いいことがありますように。・・・・
参道の右手にその馬の銅像です。相対して牛が見えます。




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「みんなで選ぶ筑豊市民遺産 筑豊の誇り」
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