関東甲信や東海など日本の広い範囲で不安定な天気が続いている。 太平洋高気圧の縁を回って流れ込む
暖かく湿った空気が原因だが、今後は台風10号の影響も加わる。 日米欧の気象機関の数値予報は、
西日本から東日本にかけての太平洋側への上陸見通しで一致する。 直撃を受けない場所でも、特に台
風の東側では早いうちから大雨の恐れがあり警戒が必要だ。
このところ各地で相次ぐ激しい雷雨は台風によるものではない。 日本の東海上に中心をもつ強い太平
洋高気圧がもたらしている。 高気圧がすっぽり日本を覆えば全国的に安定した夏空となるが、高気
圧の西の端が日本付近にかかるような張り出し方のため晴れにくい。
気圧の周囲では時計回りの風が吹いている。 日本付近には高気圧の縁に沿うような形で、南海上から
の暖かく湿った空気が流れ込みやすい。 この状況は26日ごろまで続く見通しだ。 雷雨はいつど
こで起きてもおかしくない。
日中、日射によって下層の空気が暖められると上昇気流が発生し、積乱雲の発達につながる。 にわか
雨や雷は午後から発生することが多く、「夕立」とも呼ばれる。 だが、今年の場合は朝から気温が
高く、最高気温が出やすい午後の時間帯を待たずに雲が発達するケースが目立つ。 地形などの影響
による、ちょっとした風のぶつかり合いがきっかけとなり、行き場を失った空気は上昇して雲を作る。
関東の平野部などでは晴天時、昼間は沿岸部を中心にやや涼しい海風が入る場合が多い。 だが、最近
は海面水温が高いために、海風が気温上昇を抑える効果も限られているようだ。
高気圧がもたらす暖かく湿った空気による雷雨は関東や東海で頻発している。 西日本でも南海上の熱
帯低気圧から送り込まれる湿った空気の影響などで、大雨の可能性がある。 一方、北海道などの雨
は台風9号から変わって東進してきた低気圧が原因だ。 大量の水蒸気を持ち込み雨脚が強まる恐れ
がある。
低気圧が北海道の北を通過するのと歩調を合わせるように、台
風10号は日本に向かって北上してくる。台風の周囲では反時
計回りの強い風が吹いている。台風の東側では水蒸気をたっぷ
り含む南風が強まる。27日ごろには、今度はこの影響で太平
洋側を中心に雨が降りやすくなる。台風は上空の風に流されて
動く。強い西風である偏西風に乗ると速度を上げて東寄りに進
む。だが、偏西風は北海道の北にあるため、当面は東の太平洋
高気圧と、大陸から日本付近に張り出す高気圧の間をふらふらと北上する。
速度が自転車並みと遅いため、上陸は27日夜以降の公算が大きい。 台風を取り巻く雲が直接かかる
ことによる大雨は27~28日がピークになりそうだ。 台風の東側を吹く暖かく湿った南風により、
その前から雨量が増える可能性もある。 追い打ちをかけるように台風本体の大雨が加われば災害リ
スクが高まる。
西日本の沖合では海面水温が高く、30度以上の海域が広がる。 台風は十分なエネルギーを受け取り
弱まるどころか発達を続けながら近づくと考えられる。 ただ、黒潮大蛇行のために紀伊半島の南東
には一部水温が低めの海域もあり、台風にどう影響するか注目される。
台風の東側では、台風を南から北へ運ぶ風と台風の周りを吹く反時計回りの風が重なって強風が吹きや
すい。 このため近畿から関東にかけては暴風や警戒級の大雨になってもおかしくない。 台風7号
の時以上に、新幹線の運行などに支障を生じさせやすい状況となるかもしれない。
台風が去った後は太平洋高気圧が勢力を強め、再び厳しい暑さのところが出てきそうだ。 蒸し暑く、
熱中症になりやすい天候がしばらく続くようだ。
台風10号に備え、今日明日中にも、事前の準備をしっかり整えておくようにしましょう。
暖かく湿った空気が原因だが、今後は台風10号の影響も加わる。 日米欧の気象機関の数値予報は、
西日本から東日本にかけての太平洋側への上陸見通しで一致する。 直撃を受けない場所でも、特に台
風の東側では早いうちから大雨の恐れがあり警戒が必要だ。
このところ各地で相次ぐ激しい雷雨は台風によるものではない。 日本の東海上に中心をもつ強い太平
洋高気圧がもたらしている。 高気圧がすっぽり日本を覆えば全国的に安定した夏空となるが、高気
圧の西の端が日本付近にかかるような張り出し方のため晴れにくい。
気圧の周囲では時計回りの風が吹いている。 日本付近には高気圧の縁に沿うような形で、南海上から
の暖かく湿った空気が流れ込みやすい。 この状況は26日ごろまで続く見通しだ。 雷雨はいつど
こで起きてもおかしくない。
日中、日射によって下層の空気が暖められると上昇気流が発生し、積乱雲の発達につながる。 にわか
雨や雷は午後から発生することが多く、「夕立」とも呼ばれる。 だが、今年の場合は朝から気温が
高く、最高気温が出やすい午後の時間帯を待たずに雲が発達するケースが目立つ。 地形などの影響
による、ちょっとした風のぶつかり合いがきっかけとなり、行き場を失った空気は上昇して雲を作る。
関東の平野部などでは晴天時、昼間は沿岸部を中心にやや涼しい海風が入る場合が多い。 だが、最近
は海面水温が高いために、海風が気温上昇を抑える効果も限られているようだ。
高気圧がもたらす暖かく湿った空気による雷雨は関東や東海で頻発している。 西日本でも南海上の熱
帯低気圧から送り込まれる湿った空気の影響などで、大雨の可能性がある。 一方、北海道などの雨
は台風9号から変わって東進してきた低気圧が原因だ。 大量の水蒸気を持ち込み雨脚が強まる恐れ
がある。
低気圧が北海道の北を通過するのと歩調を合わせるように、台
風10号は日本に向かって北上してくる。台風の周囲では反時
計回りの強い風が吹いている。台風の東側では水蒸気をたっぷ
り含む南風が強まる。27日ごろには、今度はこの影響で太平
洋側を中心に雨が降りやすくなる。台風は上空の風に流されて
動く。強い西風である偏西風に乗ると速度を上げて東寄りに進
む。だが、偏西風は北海道の北にあるため、当面は東の太平洋
高気圧と、大陸から日本付近に張り出す高気圧の間をふらふらと北上する。
速度が自転車並みと遅いため、上陸は27日夜以降の公算が大きい。 台風を取り巻く雲が直接かかる
ことによる大雨は27~28日がピークになりそうだ。 台風の東側を吹く暖かく湿った南風により、
その前から雨量が増える可能性もある。 追い打ちをかけるように台風本体の大雨が加われば災害リ
スクが高まる。
西日本の沖合では海面水温が高く、30度以上の海域が広がる。 台風は十分なエネルギーを受け取り
弱まるどころか発達を続けながら近づくと考えられる。 ただ、黒潮大蛇行のために紀伊半島の南東
には一部水温が低めの海域もあり、台風にどう影響するか注目される。
台風の東側では、台風を南から北へ運ぶ風と台風の周りを吹く反時計回りの風が重なって強風が吹きや
すい。 このため近畿から関東にかけては暴風や警戒級の大雨になってもおかしくない。 台風7号
の時以上に、新幹線の運行などに支障を生じさせやすい状況となるかもしれない。
台風が去った後は太平洋高気圧が勢力を強め、再び厳しい暑さのところが出てきそうだ。 蒸し暑く、
熱中症になりやすい天候がしばらく続くようだ。
台風10号に備え、今日明日中にも、事前の準備をしっかり整えておくようにしましょう。