ネットで発信力に定評がある“河野・国家公務員制度担当相”のブログを
読んでいたら先日の記事にびっくりしました。
昨年度、自己都合で退職した20代の国家公務員総合職は87人いたと。
これ6年前に比べて4倍に増えているんだそうだ。
選ばれし霞が関の若きキャリア官僚に何が起きているんだろうか?
国の中枢で政策の立案を担い、天下国家を論じるスケールの大きな仕事
が魅力のハズ。 海外の一流大学に留学する機会もある。 専門知識
を生かし、知事や国会議員に転じる人も多いのだが・・・。
「もっと自己成長できる魅力的な仕事に就きたい」「長時間労働で仕事
と家庭の両立が難しい」。 みな、三くだり半の主な理由です。
森友学園への国有地売却問題で、「交渉記録はない」などと虚偽の答弁
を繰り返した当時の財務省幹部が辞任に追い込まれた。 政権を守る
ため、無理を重ねた末の詰め腹のようだ。 官邸のあるじは「政権の
決めた政策の方向性に反対する幹部は異動してもらう」と公言。
「物言えば唇寒し首都の空」。 息苦しさは募る一方のようだ。
「大臣、それでも、あなたは実力者なんですか」。 “城山三郎先生”の
「官僚たちの夏」で、通産官僚が抗弁する有名な場面です。
実話に基づく。 今は昔のおとぎ話か。
河野大臣は、早期退職と志願者激減について「危機に直面する霞が関」
と投稿している。 政治主導は大いに結構。 でも、主導する側の
見識も問われる霞が関の冬景色のようである。