Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ワーグナーの楽劇

2009年12月02日 | ピュアオーディオ

今まで「ワーグナーの楽劇」は意図的に避けていました。ブルックナーを20歳頃に聴きはじめていますのでオーケストラの編成は苦になりませんが、オペラと同じく「言葉の判らない劇」に対する「とっつきにくさ」で避けていました。

また装置自体がオペラや楽劇を楽しめるだけの「音質」になっていなかったことも一因として上げる事が出来ます。特にソプラノの「甲高い声」が普通の再生装置では「錐で耳を突かれる」様な痛みを伴いました。

これが現在では「目の前のステージ」を眺める様な聴き方で楽しめるようになって来ました。残るは「時間」との間合いだと思います。

現在聴いているのは「ニーベルングの指輪」の中の「ラインの黄金」です。CDを購入したのではなく、LPをCDにダビングしたものです。これを本を読みながら聴いています。真剣に音楽と向き合って聴くにはこの楽劇は長すぎます。まして一連の「リング」を通して聴く事は至難の業です。そこで、サンプル的な聴き方でとにかく全曲通して聴いて見る事にしたのです。

近々、CDも購入しようと思っています。STREOの音質がアップして来ますと、どんな音楽も苦も無く聴けるようになるから良いです。クラシック向きとかJAZZ向きとか云っているのはまだまだ装置の追い込みが不足しているのだと思います。


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2 コメント

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ワーグナーと永井荷風 (小藪)
2009-12-17 12:26:14
先日読んだ吉田秀和のエッセイ「音楽を語る資格」にワーグナーと永井荷風のことが書かれていましたので紹介します。
今から約百年前、明治時代に洋行した永井荷風はよくオペラにも通っていたそうで、全体で23曲のオペラを鑑賞し、ワーグナーには12回行ってたのだそうです。「偉大なるはラインゴールドに続く3楽劇、神聖なるはパルジファル、悲哀なるはトリスタンとイゾルデ、美麗なるはローエングリン、憂愁なるはさまよえるオランダ人・・・・と何れもバイロイトの大天才が世に残したる音楽の天地と共に不巧なるが中に自分は単だ素人耳の何となくかのタンホイザーの物語を忘れ兼ねる」・・・「他の凡ゆる音楽とは類を異にし聴く者の心の底に何か知ら強い感化を与えねばやまぬ神秘の力が籠っている」   ワグネリアンの私は高校生のころから40年以上もワーグナーを聴いており、聴くたびに何時も圧倒されています。
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小藪様 コメントありがとうございます。 (トレイル)
2009-12-17 13:55:31
ワーグナーには古今熱狂的なファンが多いですね。

若い頃「さまよえるオランダ人」や「ワルキューレ」、「マイスタージンガー」等の序曲を聴いていますので、ドラマチックな音楽であり、多分に熱狂的なファンがいる事は推測出来ました。

中学の頃、メトロポリタンがやって来てピラール・ローレンガー(S)が唄う「ローエングリン」をTVで見ていました。

外国語が不得意の為言葉の壁と、長大な時間をこの楽劇たちの為に使うのが大変ですので避けていました。

これからは封印していた音楽たちも存分に楽しめると思いますので、体験したいと思います。
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