JBL OLYMPUS(オリンパス)システムは50年前の「憧れのスピーカー」でした。SS誌のオーディオ評論家のS氏のシステムを雑誌で見て、非常に憧れました。当時、20歳前の自分の給料ではとても手の出ない高値の花でした。蜂の巣ホーンもその時知りました。
51歳の時に、それまで使っていたJBL#4343に見切りをつけて、オリンパスシステムを作りました。形的にS氏と同じにしても、「じゃじゃ馬」の洗礼を受けました。導入当初は5分と聴いていられない「殺人兵器」の様にも感じました。それをどうにか手なずけ、使える様になったのは2年後です。それから更に、3年かけて現在のユニット配置になりました。
今では弦楽器も非常にしなやかに、弦のこすれ音まで再現できるような「柔らかい音」に仕上がっています。メーカーオリジナルでは到底たどり着けない処まで来ました。このシステムは10年以上前に仕上がっていたと思います。
20歳の時に「老後はのんびりと良い音質で音楽を楽しみたい」と夢見ていましたが、夢は叶いました。まだ精神的に「老人」の雰囲気はないのでですが、いくつもシステムを維持管理するのは大変です。そろそろ「最後の1セット」を選択しないといけません。