Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「物性の音」

2021年07月08日 | ピュアオーディオ

オーディオシステムの「音質アップ」について20年以上取り組んで来た。オーディオ装置は「電化製品」でもある。「電気系の音」と作りや材料の「物性の音」が有る事を理解している。電気系が7・8割割を占め。残り2・3割が物性の音になる。物性の音として「A730の掘り抜きのセット台」で経験を積んでいますし、自作アンプの「内部配線交換」でも経験を積んでいます。


同じ様にエレキギターにも同じ事が言える。1960年代のセミアコタイプのギブソンの音も確認したが、材料が良い処は確認できたが、電気系は「ナロー」なサウンドであった。

エレキギターは雑誌では材料系の評価が非常に高く、黒壇の様な身の詰まった材料やメイプル材、ウォルナット材を使った機器が「高価」な様だ。電気系の音が無視された価格が横行している。むしろ、作りの確かさの方で評価していただきたいと思っている。

今回自分様に「入門者用」のエレキギターに、オーディオで培った「音質アップ技術」の「基礎的対策」を実施した処、1960年代のギブソンさえ聴くに堪えない音色である事が分かった。1960年代のギブソンを聴いただけで「眠たくなる様な緩い音」には閉口した。(オーディオでも1960年代の機器は同様である)私が電気系に施した対策の音は、ハイスピードでヌケのある音になる。だから当然音数やキレ・ヌケ・ノビが有るし、エネルギー感がある。音のち密さも上を行く。出音の評価では明らかに私が手を入れたギターの方に軍配が上がる。1960年代の音を懐かしむのであれば問題はない。

エレキギターは材質ばかりが全てではない。ギブソンやフェンダーの名器と云われるモノは殆どがOEM生産品で、日本のフジゲンやマツモク工業やアメリカの無名のメーカーが多く使われている。ギブソンやフェンダーは自家製の工場を持っていないメーカーである。名前につられて高価な買い物をしてしまいがちである。

今度本格的に、私のケーブル技術を使ったエレキギターを作ろうと考えている。おそらく誰もが「この機種でこんな音がでるのか?」と驚くサウンドが出来るだろう。その対象のギターを手配した。どんな音になるんでしょうね。やって見なければわかりませんが、かなりハイスピードなサウンドになるでしょう。それでいて「音色が美しい楽器」になる事でしょう。

楽器の世界の場合、弾けるようにならないと「音質・質感」までは行かないと思う。