仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

コロナを嫌う

2021年02月03日 | 生命倫理

昨日の続きです。

「コロナに感染してはいけない。でもコロナウイルスの感染しても悪ではない」。これって矛盾しています。同じことが、「障害を持った人を差別してはならない。でも障害はもちたくない」ここにも相反するものがあります。「老人を差別してはならない。でも全身の筋肉が衰え皮膚が弛み、記憶力、認識力、判断力に齟齬をきたしていく老化現象を阻止したい」。これも同じでしょう。

 

「コロナウイルスを嫌う」のと「コロナ汚染者を嫌う」は別のものです。コロナを恐れ嫌うあまりに、これを混同し、コロナ疾患患者をも恐れ嫌うことは、別な問題です。コロナは異質でも、コロナ汚染患者は異質ではなりません。だれもが成り得る同等な人です。これは老化現象も障害も同じでしょう。差別の本質は、自分は差別される側の人間ではないという「認識の誤り」と「優越感というエゴ」があるようです。

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