少し前、廃棄処分の食品を転売した事件が大きく報道されていました。一昨日(28.1.29)は、読売に「ローソンによると、焼き鳥は三菱商事グループの食品メーカーが製造。昨年3月、賞味期限が迫ったため、約2万9000本が別の業者を通じてダイコーに持ち込まれた。」と小さなニュースが掲載されていました。
まだ食べられる食品の廃棄を依頼されたが、廃棄せずに転売して儲けたという構図です。問題は、「ルール違反」です。現代の日本では、ルールを守ることが正義なのでしょう。
次のケースではどうでしょう。賞味期限が切れているので、政府がルールに従って廃棄すべく、倉庫に保管していた。ところがその国では、干ばつで多くの餓死者が出ていた。正義感の強い青年が、夜中、闇に紛れてトラックに廃棄処分の食品を移し替え、奪ってきて、民衆に食品を配布した。
この場合は、ルールより現実への柔軟な対応が正義のなるのでしょう。こう考えると、廃棄処分の問題を、ルールだけで割り切っている現代日本のいびつさが思われます。
「三分の一ルール」というものがあります。食品業界で15年ほど前から出来た商習慣だそうです。
“食品の製造日から賞味期限までを3分割し、「納入期限は、製造日から3分の1の時点まで」「販売期限は、賞味期限の3分の2の時点まで」を限度とする”ものです。そしてその後は廃棄です。
価値観が多様化すると、共通のルールが大きな権力となっていく。そのことを理解したうえで、大岡越前裁きが見たいものです。
これは犯罪者を許すということではなく、ルールそのものにメスを入れるということです。
まだ食べられる食品の廃棄を依頼されたが、廃棄せずに転売して儲けたという構図です。問題は、「ルール違反」です。現代の日本では、ルールを守ることが正義なのでしょう。
次のケースではどうでしょう。賞味期限が切れているので、政府がルールに従って廃棄すべく、倉庫に保管していた。ところがその国では、干ばつで多くの餓死者が出ていた。正義感の強い青年が、夜中、闇に紛れてトラックに廃棄処分の食品を移し替え、奪ってきて、民衆に食品を配布した。
この場合は、ルールより現実への柔軟な対応が正義のなるのでしょう。こう考えると、廃棄処分の問題を、ルールだけで割り切っている現代日本のいびつさが思われます。
「三分の一ルール」というものがあります。食品業界で15年ほど前から出来た商習慣だそうです。
“食品の製造日から賞味期限までを3分割し、「納入期限は、製造日から3分の1の時点まで」「販売期限は、賞味期限の3分の2の時点まで」を限度とする”ものです。そしてその後は廃棄です。
価値観が多様化すると、共通のルールが大きな権力となっていく。そのことを理解したうえで、大岡越前裁きが見たいものです。
これは犯罪者を許すということではなく、ルールそのものにメスを入れるということです。