体験型学習に「死のシュミレーション体験」がある。
この体験学習はアメリカ・コロラド州のホスピスで終末期のケアをされるスタッフの研修にもちいられるもので、日本医科大の岩井美詠子さんが日本向けに手を加えたものです。岩井さんは「死の体験旅行」と名づけています。いわば死の模擬体験です。
死の模擬体験とは、最初に四色の紙、五枚ずつ計二〇枚を参加者全員に配ります。その赤色の紙に指輪や写真など物で大切なもの五、青い紙に空気、水など自然で大切なもの五.黄色い紙に、仕事趣味等の行動で大切なもの五、白い紙に、父母、恋人など人で大切な人を五人、参加者それぞれの人に書いてもらいます。そしてリラックスできる音楽を流し、参加者一人ひとりが主人公になって物語りは始まります。
ナレーションは、私が癌になり不安に思うところから始まり、最後の息を吸うまで七つの物語で構成されています。その節のたびに、2枚捨てて下さい、3枚捨てて下さいと、大切なものを捨てていきます。最後にすべて捨てて終わるという設定です。
その模擬体験の中で、何が大切なのか、捨てる基準は?等々の体験をしていただくワークです。
参加者の声は一様ではない。“一枚も捨てられなかった。自分はどれだけ大切に囲まれているか気づいた”“これほど孤独を感じるとは思わなかった”“捨てることが楽しく、次第に楽になっていった”“最後に妻が残った”など等。
失って行く中に気づかされていくことがある。その意味では、病気になり、終わっていく命であることを意識している人は、何が大切なものかが見えている人でもあります。病人や重い疾患を体験されている、いわゆる弱者から学ぶべきことは多くある。
死のシュミレーション体験のように、作為的に設定した体験を通して何かを学ぶ。それに対局した学びとして、自身の日常生活に体験に中から何かを学ぶ。こちらの方が有意義に思う。(続く)
この体験学習はアメリカ・コロラド州のホスピスで終末期のケアをされるスタッフの研修にもちいられるもので、日本医科大の岩井美詠子さんが日本向けに手を加えたものです。岩井さんは「死の体験旅行」と名づけています。いわば死の模擬体験です。
死の模擬体験とは、最初に四色の紙、五枚ずつ計二〇枚を参加者全員に配ります。その赤色の紙に指輪や写真など物で大切なもの五、青い紙に空気、水など自然で大切なもの五.黄色い紙に、仕事趣味等の行動で大切なもの五、白い紙に、父母、恋人など人で大切な人を五人、参加者それぞれの人に書いてもらいます。そしてリラックスできる音楽を流し、参加者一人ひとりが主人公になって物語りは始まります。
ナレーションは、私が癌になり不安に思うところから始まり、最後の息を吸うまで七つの物語で構成されています。その節のたびに、2枚捨てて下さい、3枚捨てて下さいと、大切なものを捨てていきます。最後にすべて捨てて終わるという設定です。
その模擬体験の中で、何が大切なのか、捨てる基準は?等々の体験をしていただくワークです。
参加者の声は一様ではない。“一枚も捨てられなかった。自分はどれだけ大切に囲まれているか気づいた”“これほど孤独を感じるとは思わなかった”“捨てることが楽しく、次第に楽になっていった”“最後に妻が残った”など等。
失って行く中に気づかされていくことがある。その意味では、病気になり、終わっていく命であることを意識している人は、何が大切なものかが見えている人でもあります。病人や重い疾患を体験されている、いわゆる弱者から学ぶべきことは多くある。
死のシュミレーション体験のように、作為的に設定した体験を通して何かを学ぶ。それに対局した学びとして、自身の日常生活に体験に中から何かを学ぶ。こちらの方が有意義に思う。(続く)