仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

「御香資」か「香資」

2015年10月22日 | セレモニー
山口では、親しい方が多く飲疲れでした。

表題の件ですが、以前は迷いなく、葬儀通夜のおり「香資」と表記し出していました。ところが、ひと月前に、教区の団体から印刷された「御香資」の金ふうの購入依頼が届き、「?」がついていました。そんな折、寺院関係の通夜法話の依頼があり、兄の御仏前を預かってきました。兄は住職ですが「御香資」と表記したあります。私は以前通り「香資」と表記して持参しました。

以前、何度か書いたことですが「お、ご」の使用法は下記の通りです。


一般礼法では「お」「御」の使い方は、他人の物事に「お」「御」をつけ、自分のことや物には使わない。
他人―お机、お散歩、お乗り物
自分―机、散歩、乗り物。
また学校や会社などの共同的なものごとには「お」「御」を使いません。

自分や目下の者の「もの」「こと」には、「お」や「御」は、分かりました(自分)、本を見せてくれ(目下)と使わないが、自分のことであるが、それが目上の相手に関係する場合には、自分のことであっても「お」をつける場合があります。
お話、およろこび、お願い、お訊ねなどです。(以上)

上記の本に“知らないでは済まされない「お」と「ご」の原則”が書かれていました。要点だけ、まずはご紹介します。

基本的には「ご」は漢語につき、「お」は和語につく。また-ご案内します-ご紹介します-など、自分の行為であるが、それが相手におよぶことがはっきりしているために、敬語の「ご」をつける。「お招きいたします」も、招くのは自分でも、招かれるのは、相手だから、これでよい。「招きます」では威張っているようにきこえる。
酒もさけならお酒、しゅなら御酒。もちろん、例外がある。さきのお電話もそうだが、お料理、お砂糖、お醤油など、料理、調味料について、女性はごという硬いことばをさけて、やわらかくおをつける。
 外来語、カタカナ語には、おもごもつけないというのがルールであるが、タバコは煙草と書いたりして、和語のよみをするところから、外来語とは感じられなくなり、お煙草は女性のことばとしては普通である。 (以上)

上記の規律から言えば、香資は、「御」を付けても付けなくても、一般常識から行っても、どちらでも可能です。

私が御を付けずに「香資」と表記していたのは、ご門主がそうされている方という記憶があったからです。ちょうど一昨日、山口の研修会の会食の席で安芸のA教務所長のお会いしました。以前、内事部という門主に関わる部署の部長職にあったので、「香資」のことをお訊ねしました。すると「門主は “香資”です」とのこと。これで私もひと安心です。
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