仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

木曽檜

2023年05月31日 | 日記

29日、木曽福島へ一泊で、ヒノキの倹品へ行って来ました。本堂の檜を購入し、その木材の点検です。節のない見事な檜でした。 雨が降っていましたが赤沢自然休養林の案内して頂きました。 が伐採され、その切り株の上で発芽してから1~5年程の幼樹です。(写真)伐採後、切り倒朽ち果てた根株が孫木にとって絶好の寝床となり、根株は孫木のために自分の命がなくなった後も必死になって地中より水を運んできます。そして一人前になると、切り株は朽ちて、その部分は空洞になります。(写真) 木曽檜は生長が遅い分、しっかりとした幹として育ちます。見ごたえのある檜でした。

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なぜ女性は男性よりも信心深いのか

2023年05月30日 | 新宗教に思う
『進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観』(2019/1/25、アラン・S・ミラー著)、

 なぜ女性は男性よりも信心深いのか

宗教はあらゆる文化に普遍的にみられるが、信仰の性差もあらゆる文化に共通する現象である。
ほぼあらゆる社会で、女性は男性より信心深い。
 70ヵ国・地域で、一10万人を対象に次のようなアンケート調査が実施された。質問A「神の存在を信じますか」、質問B「教会に通っているかどうかは別として、あなたは次のどれにあてはまりますか。(1)信仰心がある。(2)そうでもない。(3)確信をもった無神論者」。その結果、ごくわずかな例外を除いて、すべての国―地域で女性のほうが男性よりも信心深かっか。
 アメリカなど信仰心の性差が比較的小さい国もあれば、ロシアのように比較的大きい国もあるが、いずれにせよ女性のほうが信仰にあつい。ガーナ、ポーランド、ナイジェリアのように国民全体の宗教意識が高い国でも、中国、日本、エストニアのようにきわめて低い国でも、同じことが言える。この傾向は六大陸すべてに共通し、どの宗教にも共通する(イタリアとスペインはカトリック、ドイツ、スウェーデンはプロテスタント、ロシアとベラルーシはロシア正教、トルコ、アゼルバイジャンはイスラム教、日本は神道、ガーナは土着の宗教、中国は公的には無神論)。調査が実施されたほぼすべての社会で、女性のほうが信心深かっか。これは現代だけの現象ではない。記録を調べると、歴史を通じて宗教上の性差があったことがわかる。
 なぜ歴史を通じて、あらゆる文化で、女性は男性より信心深いのだろう。進化心理学で、普遍的な宗教上の性差はどう説明できるのか。


宗教はリスク管理の一つ

宗教の起源はリスク管理にあると考えられる。たとえ偶発的な出来事であっても何者かの意図が働いていると解釈するほうがリスクは少ない。だから、私たちの脳は神や超自然的な存在を信じたがる。肯定的な誤謬のほうが否定的誤謬より代償が小さいなら、肯定的な誤謬を犯すような思考パターンをもつことで、トータルの代償を最小限にできる。
私たちは、このようなエラー管理戦略を進化によって獲得してきた。この点を踏まえたとして、女性は男性よりもリスク回避の傾向が強いことを思いだしていただきたい。女性は生涯に産める子供の教に限りがあり、どの女性もはぼ確実に子供を産める。しかし母親がリスクを冒せば、子供の生存が脅かされるため、女性はリスクを冒すことで得られるメリットが男性よりはるかに少ない。女の方が男よりシスクを冒す確率が低く、宗教がリスクを最小限にする心理の副産物だとすれば、女のほうが信心深いのも不思議ではない。
 この説明と一致する事実として、複数の調査で男女を問わず、危険な賭けを好むかどうかと宗教性とは密接な関係があるという結果が出ている。女性は男性よりもリスク回避の傾向が強く、信心深いが、それのみならず、リスク回避の傾向が強い男性はそうでない男性よりも宗教性が強く、リスク回避の傾向がとくに強い女性はそうでない女性よりも宗教性が強いのである。さらに、無宗教であることがリスクとなるような社会(キリスト教原理主義やムスリムの社会など)では宗教上の性差が比較的大きく、より寛大な宗教の自由があり信仰をもつかとうかを個人の意思で選べる社会や、無宗教であれば地獄に落ちるといった縛りがあまりない社会(仏教社会など)では、宗教上の性差は比較的小さい。
 前のセクションで、人間が神や超自然的な存在を信じるのは、男が女の性的関心を過大評価し、女が男の性的関心を過小評価するのと同じリスク管理のためであると論じた。さらにここでは、普遍的な宗教上の性差について、次のように言いたい。あらゆる文化で、男のほうがより犯罪的かつ暴力的であるのと同じ理由で、女は男よりも信心深い。
リスクを回避すれば繁殖ゲームの完全な敗者になりかねないからだ。そのために男は常に女よりもリスクを冒す確率が高く、宗教性にもそうした男女の違いが反映されている。(以上)
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進化心理学から考えるホモサピエンス②

2023年05月29日 | 日記
『進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観』(2019/1/25、アラン・S・ミラー著)、

 なぜ売春は世界最古の職業で、ポルノ産業は10億ドルの市場規模を誇るのか

 よく言われることだが、娼婦は男の客をとるが、男娼も男の客をとる。同性愛者であれ異性愛者であれ、売春サービスの客はすべて男であり、セックスを全て買う女性はきわめて少ない。この性差は何に起因するのか。そして売春はなぜ最古の職業なのか。
 繁殖の生物学的な条件の違い(異形配偶と受精卵が母胎内で育つこと)から、男はできるだけ多くの女に性的に接近するほうが繁殖成功度が上がるが、女は性的に接近した相手の数がそのまま繁殖の成功につながるわけではない。男は年同1000人の女と関係をもてば、可能性としては1000人、実際のところは年間30人程度の子供をつくれる(一回のセックスで妊娠する確率は約二%)。女性はたとえ年同1000人の男とセックスしても、双子や三つ子を産まないかぎり、せいぜい一年に一人しか子供をつくれず、一人の男と定期的にセックスするのと変わらない。
一人の女性が一人の男性と100回(週に二回程度、一年問)セックスをして妊娠する確率は95%だ。したがって、男性と違って、女性にとっては、多くのセックスパートナーをもつ生物学的メリットはほとんどない。
 そのため、男は女よりもはるかに多くのセックスパートナーを求めるような淘汰が働いている。
調査によれば、若い男が二年間に性的関係をもちたいと思う女は八人ぐらいだが、若い女が求めるのは一人である。性的バラエティー(多くの相手とのセックス)に対する願望は、男のほうが女よりはるかに強い。
 売春という世界最古の職業は、性的バラエティーを求める男の欲望進化によって形成された欲望から生まれたものである。この職業が数千年も成り立ってきたのは、男にそうした欲望があるからにほかならない。そして、女性客を相手にする売春サービスがないのは、女性にはそうした欲望がない、少なくとも男ほどにはないからである。(以上)
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進化心理学から考えるホモサピエンス

2023年05月28日 | 日記
『進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観』(2019/1/25、アラン・S・ミラー著)、


進化心理学の前提となるのが、全ての生物は自分の遺伝子を後世に残すように本能的に動機づけられているということで、これが男女の違いを生み、私たちの意志決定にも影響しているという。

・生殖が可能であるかどうかを示す価値=繁殖価が女性では重視されるため妊娠可能性を示す見た目(若さの特徴)が重視される。

・雌が複数の雄と交配する種ほど雄の生殖器は大きい傾向がある。

・離婚したカップルの父親が母親ほど子育てに熱心ではないのは、その子供が本当に自分の遺伝子を受け継いだ子か分からないため。母親からすれば自分の子供は100%自分の遺伝子を受け継ぐ子供だと分かるから熱心に子育てする。
・家庭内の子殺しは継母、継父による事例がほとんど。

「本当かな?」とおもう記述もありますが、本から転載してみます。

 男の嫉妬深さも、進化によって形成された心理メカニズムだ。ヒトと大半の哺乳類では、胎児は毋胎内で育つので、雌はお腹の子が自分の子だと安心していられるが、ヒトの男性も含め雄は、つがい相手の子が自分の子かどうか確信がもてない。いい換えれば、自分の遺伝子を受け継いでいない子をそれと知らずに育てる「間拔けな寝れられ男」になりかねないのだ。妻が不倫して妊娠し、その子を自分の子だと夫に信じ込ませた場合である。ある推計によると、今日のアメリカでは13~20%、ドイツでは9~17%の子どもが、出生証明書に記載された法律上の父親の遺伝子を受け継いでいないという。別の調査では、メキシコの子供の約10~14%は、法律上の父親の血を受け継いでいないという。それより前にアメリカ、イギリス、フランスで実施された調査では、約10~30%という結果が出ている。テレビの昼問のトークショーをみればわかるように、寝取られ男の悲哀は現実にはあり得ない話ではないのだ。子供たちの10人に一人、ないしは三人に一人は、遺伝的な結びつきのない男に育てられているのである。
 進化の視点でみれば、よその見の子供を育てるために経済的、情緒的な資源を投じる寝取られ男は、次の世代に自分の遺伝子を伝えることができず、もてる資源を無駄にすることになる。そのため男には嫉妬深くなる進化的な動機づけが強く働くが、女は子供が自分の子かどうか確実にわかるから、その必要はない。この心理メカニズムから、男たちはしばしば体を張って妻を守ろうとする。これも、妻が他の男と性的接触をする可能性を最小限にするための行為だが、ときとしてそれが悲劇的な結末を招く。
恋愛関係では、男も女も同じような頻度で、同じように激しく嫉妬の感情をいだくが、何が嫉妬を招くかにははっきりした男女差がある。さまざまな文化圏で実施された調査と心理学的な研究から、男性は恋人の性的な不貞に嫉妬することがわかっている。その根底には寝取られ男になることへの警戒心がある。それとは対照的に、女性は恋人が他の女性に感情的に引かれることに嫉妬する。(つづく)
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お母さん、なんであの人は手ないんの?

2023年05月27日 | 苦しみは成長のとびら
(3) 【感動する話】「お母さん、なんであの人は手ないんの?」小さな子供の声が電車内に響き渡った・・・ - YouTubeよりの転載です


私はいつも同じ電車、同じ車両に乗って通勤する。
始発から乗る私は、だいたい座ることではできる。他の乗客もだいたい同じ顔ぶれで、みな朝の貴重な時間をそ同じ時間を眠ったり、ゲームをしたり自分の時間に没頭している。
 そんな朝の車両にいつからか、片腕のない女性が乗りこむようになった。
彼女は腕のない肩に大きなバックを下げている。女性は座るとすぐに鞄の中から教科書を取り出して集中して読んでいる。私は彼女の教科書を見て彼女が学生だと知った。たしかこの沿線にはインターナショナルスクールが一つだけあって彼女の鞄のマークは正にその学校のものだった。
私は妹と同じ年頃のその女性が気になって、毎朝彼女が乗り込む度に目で追うようになった。
ある日のことだ。その時間の電車には珍しく親子ずれが乗りこんできた。母親は紺のスーツ、女の子もワンピース姿の見からのお受験に向かう親子だった。母親は電車に乗るとすぐに空いている席に娘と座り、」これからの面談に練習か娘と質疑応答をし始めた。始終真剣な母と対照的に娘はあまり気が乗らないのか、あちこちをよそ見をしては母親に叱られている。
すると女の子は突然、一カ所を見て固まった。女の子の視線の先にはあの片腕の女性がいた。女の子は次の瞬間、車内に響き渡る声で言った。
「お母さん、なんであの人は手がないの?」
私は思わず女の子の母親を見た。女の子の母親は厳しい表情で女の子を見ると、「大きな声をださないの。皆これからお仕事なんだから静かにしていなさい」
母親の娘の質問には答えようとせず取りあえず、その場を取り繕うと何事もなかったように、また娘と質疑応答の練習をし始めた。しかし女の子の方はまたあの女性がきになるらしく、母親の問いには無関心でずっと女性を見つめている。
すると視線に気づいた女性が女の子にニコッと笑って手を振った。女の子はドキッとしてゆっくりと手を振ると、もう一度小さな声で母親に質問した。「ねえ、なんでお姉えちゃんは手がないんだろうね」
母親は困った表情で娘に言った。
「どうしてだろうね。お母さんにもわからないけど」
車内の人の体裁が気になるのか。母親は質問の核に触れず、しどろもどろしていた。
すると片腕のない女性が女の子のお母さんのところへ来て「私からお話ししてもよいでしょうか?」
私も車内の人も女性の行動に呆気にとられ、事の経緯を静に見守った。
「お嬢ちゃん、お名前は?」
「りんか…」
「そう、りんかちゃんって言うのね、可愛い名前」
名前を褒められた女の子は、モジモジと恥ずかしそうだ。
「お姉ちゃんはねマイコって言うの。お姉さんの片手が無いの気になっちゃった?」
女の子は小さく頷くと母親の方をみて様子を伺った。母親は女の子に目で合図して女性の話を聞くように促した。
「そうだよね。気になるよね。りんかちゃんのお友だちや家族には手は2本あるyもんね。お姉ちゃんの手はね。生まれた時から一本だったの。」
私も周りの乗客も見知らぬ振りをしつつ女性の話に耳を傾けていた。
「ママのお腹にいるときから手が一班しかないってこと、わたっていたんだって。だけもママもパパもそんなの関係ないって元気だったら良いって思ったんだって。」
女の子はキョトンとしながら、しっかりと女性の話を聞いている。
「なんで私の手が片手なのか、よくわからないいんだ。だけど私は生まれてから今まで一度も片手が無いことでお友だちにからかわれたり、これが自分だって思っているから悩むことも無いんだ。どうしただろう?と思うのは勿論オッケーだけど、いつもどうりのりんかちゃんで接してあげて欲しいな」
「うん、りんぁ大丈夫だよ」
女性は嬉しそうな笑顔で「偉い。さすがちんかちゃん」といって女の子とハイタッチした。」(以下省略)
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