仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

言葉が現実をつくる③

2015年05月15日 | 日記
続きです。

言葉によって、人と人との関係がつくられ、「世界をつくり出し、現実をつくり出すというはたらきがある」。言葉によって未来が現実となって行くのですから、その言葉を失うことは、未来という概念そのものを考えることができなくなるのでしょう。まだ少し疑問が残っていますが。

言葉によって、現実が私の上につくられていく。浄土真宗という仏道も、このことがベースとなっているのでしょう。阿弥陀さまの私を救うという“勅命”によって、私の上に“救われる”ということが現実化していきます。阿弥陀如来の誓願によって、誓われたことが私の上に現実化していきます。

言葉によって如来と私との関係性が生まれ、私の上に仏さまの経験される世界が現実化していくのでしょう。ということは浄土真宗という仏道で語られる言葉は、現実にあることを記述ものではなく、私の上に新しい現実を作り出すことに主眼があるということでしょう。


「未来は言葉によって概念化されるので、言葉を失うと未来を思うということがなくなるといわれている」。しかしこの言葉の中には、手話や他の表現も入ると思われます。
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