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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

日本全国ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話①

2024年08月15日 | 日記
『日本全国ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話』(滝沢秀一著)からの転載です。


集積所をやまたらゴミが減った

品川区は2005年7月から東京23区で初めて区内全域で戸別回収を導入した。それまでは他の区と同様、集積所にゴミを集めて、収集員がゴミを回収していたが、有料袋ではない都市部において区内全域で、戸別回収というのは、当時とても画期的なことだった。
 狙いはゴミ出しマナーの向上だった。確かにそうだろう。それまでは集積所に出すのであれば、夜中に捨てれば誰が出したかわからない。誰が出したかわからなければ、大に迷惑がかかっても、関係ないと言わんばかりに、毎回同じようなルール違反のゴミを出す。得てしてゴミというのは、伝染する。適当なゴミを見ると、このくらいの分別でよいのかと悪い人の真似をするのが、人間である。マナー違反というものは、手を打たなければどんどんと悪くなる。

 そこで品川区は思い切ったね-。すべて戸別回収に変更。自分の家の前にゴミを出さればならない。そうじゃなきや回収しない。すぐに効果があったという。
 確かにそれはそうだろう。今までは集積所という目眩ましでマナー違反を隠していたのに、自分の家の前に出さなければならなくなったというのだから、誰が出したか一発でバレてしまう。ゴミを持っていってもらえないと困るので、今まで以上に分別をきちんとやり、ルール違反にならないようにゴミカレンダーを見て、判断する。ゴミに対して意識が芽生えるシステムだ。
 すると意外や意外、マナー向上だけではなく、ゴミが減ったという。2016年度の品川区のゴミの量は、システムを導人した2005年度に比べて、可燃ゴミが2割減ったというのだから、驚きだ。(つづく)
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